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“大和魂”について想う

大和魂と耳にしても、何やら勇ましい響きしか残りません。それが正直な感想です。

ですがこの言葉、もともとは、大陸から文化的な影響を受ける以前の、この国の人々の精神性を表した言葉であったのだとか。やたらと勇ましさばかりが前面に押し出されるようになったのは、幕末から明治を経て、この国がきな臭さに包み込まれてこちらのことに過ぎないのだとも。

とは言え、どう注釈をつけてみたところで、この言葉に染み付いたものは、拭いようもありません。とりあえずは、“やまとごころ”とでも読み替えて、物騒なニュアンスが適度に洗い流される時を待ってみるのが良いのかも知れません。