読書メモ_240601_移動する人はうまくいく
要約
本書のテーマは、「人生を変える」ことに対して、移動することがなぜ重要なのか、である。
ここでいう「移動すること」は、移動する力とも呼べる。私が感じたのは、ここでいう「移動する力」とは、すなわち「今いる環境から抜け出す力」であるということ。
なぜ「今いる環境から抜け出す力」が重要になるのか。それは本書のカバーに書いてある文言が説明してくれる。
人生を変えるためには、日々の行動を変えることが必要だ。具体的に言うなら、それは英語の勉強を習慣にしたり、読書を習慣にしたり、スマホ中毒という悪習慣から抜け出すことだったりする。
ここでいう「意志の力」というのは、「感情」を奮い立たせて「行動」を変えようとすることを指す。
しかし「感情」に強く影響を与えるのは「環境」であるので、「環境」をそのままに行動を変えるのは容易ではない。だから移動することで「環境」自体を変えるべきだ、というのが本書の主張である。
所感
第一章では、「定住が人類の不幸のはじまりだったということ」が述べられる。
私は以前、別の書籍にて、下記のような認識を得ていたので、これについてはすんなり呑み込めた。
>人類はもともと遊牧の暮らしをしており、それが外部の強い干渉(大きな環境の変化)によって、農作物をつくる定住スタイルに変わらざるを得なかった。
第二章~第五章では、筆者が提唱する「移動」とは具体的にどのようなものかが述べられる。それは海外へ行くなどの物理的な移動、住居を固定しないという流動性の担保だったりする。筆者のいう「移動」には予想だにしないほど多くの意味が含まれるので、詳細は書籍を読んでいただきたい。
第六章は「移動体質」になってもらうためのアクションプラン、が記載されている。ここで注目したいのが、本書にはたびたび「出会い」という言葉が登場することだ。
環境が固定化されていると新しい出会いが訪れない。例えばSNSで親和性の高い情報に触れ続け、気づかないうちに生きる世界がどんどんと狭くなっていくように。
私は筋トレを趣味にして、そこで出会った筋トレの師匠と、同じ師匠に師事する仲間と出会って、人生が大きく変わりだしてきている。人間を変えるのは人間関係だ、ということを日々実感している。
本書の定義する「移動力」を身に付ければ、本当に人生が大きく変わっていくだろうと予想できる。30あるアクションプランのうち、可能なものから少しずつ採り入れたい。
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