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旅の「快適さ」を金で解決できるなら、金で解決しよう 〜国内線ファーストクラスのすヽめ〜

みなさん、こんにちは。
丸1年ぶりの投稿となります。
ひろちむです。

さて、丸1年ぶりに投稿するということは、
そう。あの時期がやってきました。


REASアドベントカレンダー2021の季節です。
(今年の参加者が5人しかいないので、「それはもうアドベントになっているのか?」という謎は残したまま…)



さて、みなさん旅行に計画する時、何を条件にしますか?
価格、自分に合ったスケジュール・プラン、快適さ…
色々あると思います。


これから書く内容の結論は、もうタイトルを見ていただいたらすぐにお分かりになると思いますので、結論を先に言います。



安さを求めてしんどくなったり、快適じゃなくなるのであれば、それらを金で解決した方が楽じゃないですか?



というお話しです。

ホテルに関しては「ホテルステイ」という言葉があるように、ホテル滞在中の過ごし方や食事内容などを求めて選択することも多いため、今回は「移動」という部分を取り上げ、同じ移動でも(恐らく)最も価格によって快適さに差が出ることになる「空の旅」で見ていきたいと思います。




「国内線ファーストクラス」って?


国内線ファーストクラス(以下、ファーストクラス)は、JAL(日本航空)が国内線における最上級クラスとして2007年12月1日からサービスを開始しました。

席数はたったの12席!(5席、または6席の機種もあります)
一度に200人超の人を乗せることができる大型機に、10分の1にも満たない席数を2、3人の客室乗務員が担当してくれる、まさにファーストクラスを名乗るに相応しい最上級なクラスです。


2021年12月17日(金)現在、いわゆる「幹線」と呼ばれる以下の5路線でサービスを提供しています(年末年始やお盆などの繁忙期には、これらの路線以外でもサービスを提供する場合があります)。

  • 東京/羽田 - 大阪/伊丹

  • 東京/羽田 - 札幌/新千歳

  • 東京/羽田 - 福岡

  • 東京/羽田 - 沖縄/那覇

  • 大阪/伊丹 - 沖縄/那覇



料金はだいたい普通席の3倍〜
参考に、2021年12日17日(金)現在、羽田 - 福岡線の2022年3月26日(土)の最安便で比較すると…
(ファーストクラスはダイヤ確定後に発売開始となるため、2022年3月27日(日)以降の便の購入は2022年1月下旬ごろ〜発売開始となります)

  • ファーストクラス:49,100円

  • 普通席:14,300円


普通席の3.4倍近い価格となったファーストクラス。
では、それだけの価格に見合うものなのか、ご紹介していきます。




快適 1.スムーズな搭乗手続き


飛行機に搭乗する際にまず行うのが、搭乗手続き・保安検査

年末年始・GW・お盆などの繁忙期に旅行したことがある方は分かるかと思いますが、搭乗手続きも保安検査場も、なんなら荷物を預けるだけでもカウンターには長蛇の列ができています。
新幹線とは違って保安検査があるため、最低でも出発時間の1時間程前、繁忙期だと2〜3時間前には空港に到着する必要があります。

空港に早く到着して長蛇の列に並ぶのは、旅が始まる前からしんどいですよね。。。


でも、ファーストクラスなら!
一般のカウンターとは別に専用のチェックインカウンター、さらにカウンターから直結の専用保安検査場まで設置!

羽田空港ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場のチェックインカウンター
(引用元:JAL https://www.jal.co.jp/jp/ja/dom/service/lounge/gate/)。


繁忙期で並ぶことがあっても利用客数が少ないので、一般と比べると短い時間で保安検査を抜けることができます。



また、普通席でも1人につき20kgまで無料で荷物を預けることができますが、ファーストクラスでは1人につき45kgまで無料で荷物を預けることができます!
荷物の重量なんて気にする必要がないぐらい圧倒的!


はい、ファーストクラス快適ですね。




快適 2.搭乗までの過ごし方


保安検査を抜けると搭乗開始時刻まで待合室で待つことになります。
搭乗口に近い場所で席を探すことになりますが、席に座りたい、同行者と一緒に座りたい、コンセントがついた席がいい。
でも搭乗客数が多いと座れないこともしばしば。。。


でも、ファーストクラスなら!
専用保安検査場から直結でラウンジがあります!

羽田空港ダイヤモンド・プラチナラウンジの画像
羽田空港ダイヤモンド・プレミアラウンジ(撮影:2019年6月)。


ラウンジには個室に近いプライバシー性の高い座席を設置したエリアに、食事スペース、マッサージチェアスペースなど様々な過ごし方ができるようになっています。

食事スペースでは、ソフトドリンクにビールやワイン・スパークリングワイン等のアルコール飲料、おにぎりやパン等の軽食、おつまみ、ハーゲンダッツのアイスクリーム等を用意。

こちらは国際線ビジネスクラスで提供されるオリジナルカレーを使ったカレーパン!
午前11時の提供開始から無くなり次第終了なので、これを狙った時間帯に入室するのも良さそうです。

国際線ビジネスクラスオリジナルカレーを使ったカレーパンの画像
国際線ビジネスクラスオリジナルカレーを使ったカレーパン。
2021年現在、個包装で提供(撮影:2019年6月)。



さらに!
こちらは羽田空港限定ですが、なんとシャワースペースまで設置!

搭乗前にさっぱりリフレッシュしてから旅立つ。
空港でシャワーを浴びるって新鮮ですよね。

シャワーブースの画像
羽田空港のラウンジに設置されているシャワーブース。
北5、南5の計10ブースを設置(撮影:2021年9月)。



快適に搭乗開始まで待って、いよいよ搭乗です。





快適 3.機内サービス


いよいよ搭乗開始。
あれ?でも自分達より前に優先されている人達が…

はい。
ファーストクラス搭乗客はいち早く優先搭乗できるんです(特別なサポートが必要な方や小さな子どもを連れた方などの事前改札の次です)。
新幹線グリーン車だからといって何か優先されることはないので、航空業界特有の部分だと思います。

前の人が頭上の荷物棚に荷物を入れ終わるまで待ったり、後ろの人に迷惑にならないようにしながらささっと荷物を収納したり。
そんなことを気にせずに席につくことができます。

ちなみに、ファーストクラスでは着席すると、担当の客室乗務員の方から名前を呼ばれて挨拶をしてくださります(これはいつも緊張します)。


そして座席はこちら!

ボーイング787-8の座席の画像
エアバスA350-900、ボーイング787-8に搭載されているシート。
写真はボーイング787-8(撮影:2020年8月)。


ボーイング767-300の座席の画像
ボーイング767-300に搭載されているシート。
写真はボーイング777-200(撮影:2019年6月)。


前後の間隔は普通席の2倍ほどあると思います。
シートベルトを着用していると、前の座席下に収納したリュックサックを取ることができません。
もっと言えば、自分が座っている状態で目の前に人1人が普通に立つことができるぐらいです。

ボーイング787-8の1列目の様子の画像
A350-900、787-8搭載シートの1列目の様子。
離着陸時の体勢で精一杯足を伸ばして壁に付く程度の距離(撮影:2020年8月)。


ボーイング777-200の2列目の様子の画像
767-300搭載シートでの2列目の様子。
写真は777-200。このシートは現在1列での設置のみ
(撮影:2019年6月)。


また、どうしても気になるリクライニングも、前後間隔が広いからこそ、前の席の方が倒していても全然気になりません。
最大までリクライニングを倒すのは止めた方がいいですが、後ろを気にすることなくリクライニングできるのは快適ですね!

座席前ポケットには持ち帰り自由な専用スリッパが用意されているので、機内で靴を脱いでゆったりリラックスすることができます(持ち帰って滞在先のホテルなどで使用するのもオススメ)。



さて、離陸してシートベルト着用サインが消灯すると、機内サービスが始まります。
普通席だとドリンク1杯が提供されますが…


2020年10月上旬羽田発便の昼食
和食の機内食。
10月上旬羽田発便の昼食(撮影:2020年10月)。


2021年9月下旬羽田発便の昼食
洋食の機内食。
9月下旬羽田発便の昼食(撮影:2021年9月)。


はい。
ファーストクラスでは時間帯に関わらず機内食が提供されます。
また、17時以降出発便では有名レストランや料亭とコラボしたメニューをいただくことができます。

飲み物はソフトドリンクの他に、ビールや日本酒、シャンパン、森伊蔵とアルコール飲料も充実!
頑張れば何杯でも飲めます(気圧の関係で機内では酔いやすいので、飲み過ぎには注意)!

気軽に海外に行くことができない昨今、機内食を食べているとプチ海外旅行気分を味わうことができます。


朝食・昼食・夕食時間帯は移動中に食事を済ませることができますし、それ以外の時間帯でもちょうどいいぐらいの量なので食べておいて損はないでしょう
(普通席だと周りに気遣ってしまい、機内での食事に躊躇することもありますが、元からサービスに含まれているので何も気にすることはありません)。

飲み物は機内食後も注文することができますし、小腹が空いたらオリジナルカップ麺を注文することができます(オリジナルカップ麺は羽田 - 伊丹線を除く)。




快適 4.降機


さて、快適な空の旅もあっという間。
目的地の空港に着陸しました。

ファーストクラスは機内前方に配置されているので、ドアが開いて降機の準備が整うと、真っ先に降機することができます。

時節柄、密を避けることが求められている2021年現在では、

  • ファーストクラス

  • クラスJ(普通席+1,000円で少し広い席)

  • 普通席前方

  • 普通席後方

という順番で降機の案内がされます。
案内があるまでは、席を立って荷物を取り出すこともできません。

ファーストクラス利用客全員が降機するまで次の案内がされないので、ファーストクラスと普通席を比べると約10分、電車1本ぐらいは変わってきます。

空港にいる時間よりも目的地での時間に使いたいからこそ、着陸してすぐに降機できるのは快適ですよね。


また、荷物を預けていたとしても最優先で返却されるので(車椅子やベビーカー等、特別なサポートが必要な方や小さな子どもを連れた方の次)、いつ出てるくるか分からない状態で待っていたり、あまりに遅すぎて見逃してもう1週しているかもという不安を抱える必要もありません!




どうやって予約するの?


空港での搭乗手続きから、目的地の空港の出口を出るまで。
めちゃめちゃ快適になること間違いなしの、ファーストクラス。
これを読んでくださっている方なら、乗ってみたいと思われたはず。


航空機は世界共通で

  • 夏ダイヤ:3月最終日曜日〜10月最終土曜日

  • 冬ダイヤ:10月最終日曜日〜3月最終土曜日

となっており、夏ダイヤの確定は1月中旬〜下旬頃、冬ダイヤの確定は8月中旬〜下旬頃となっています。

JALでは搭乗の330日前から予約・購入ができますが、ファーストクラスについてはダイヤ確定後に予約・購入が開始されます。

多くても1便に12席しかないので、前日に希望の便を予約できるのは難しいと思います。
3〜4ヶ月後など、ある程度先であれば希望の便を予約できると思います。


ちなみに、5路線のうち羽田 - 那覇線が最も飛行時間が長いことから人気で、予約しずらい路線です(JALマイル会員の上級会員を目指して「修行」する修行僧が多いのも理由の1つです)。

体験してみたいということであれば、羽田 - 新千歳線、羽田 - 福岡線あたりだと比較的予約が取りやすいと思います。
悪天候や大気の状態が不安定でなければ、快適で充分楽しめるものになります。


羽田 - 伊丹線は他の4路線と同等の価格ながら飛行時間が短いので、コスパは悪いかなという印象(機内サービス以外の部分での快適さの為に選択することは、もちろんアリです)。
1度搭乗したことがありますが、機内食が運ばれて来てすぐに、10分後にシートベルト着用サインが点灯する予告を聞き、隣の方と早食い競争をしてました。
全然ゆっくりできなかった。。。



最近は例えば札幌に行く時は、わざわざ羽田経由で羽田からファーストクラスに乗るくらいハマっています。
一度体験すれば、あなたもきっとハマるはず。


快適であるかないかは自分の行為だけでは解決しないこともあります。

そんな時こそ、お金です。
お金で別の選択肢を選ぶことができます。大体の「快適さ」はお金で解決できるのです。




さぁ、あなたも「お金で快適さを解決」してみませんか?





次のアドベントカレンダーは、19日(日)。
ムラさんの「0歳から約2年間、英語をゆるく教えてたら2歳児の今こうなった件」。
ゆるくでもいいので早くから親しませている方がいいな、とは思うので、果たして2年経った今どうなったのか面白そうです!!




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