1日に4回飛行機に乗ってみた 〜JGC修行の1日〜
皆さん、こんにちは。
ひろちむです。
今年もやって来ましたアドベントカレンダー。
どんな1年だったかなと振り返ってみてると、めちゃめちゃ飛行機に乗りまくった1年だったので、今年も飛行機について書いていきます。
(もし来年もアドベントカレンダーがあれば、現時点での想定は来年も飛行機関連になりそうですが)
さて、皆さんも最近よく「マイル」という言葉を耳にするかと思います。
航空会社で貯まるポイント、と言えば分かりやすいでしょうか。
という体験談を耳にして、マイルを貯めておられる方もいらっしゃるかもしれません。
マイルを貯めるためには特定の航空会社のマイル会員になる必要があるのですが、その中で「上級会員」というものがあるのはご存じでしょうか?
たくさん飛行機に乗ってくれる、いわばお得意様には特別なサービスが用意されているのです。
今回の本題に入る前に、なぜ1日に4回も飛行機に乗る必要があるのか、その前提となる部分について書いていきます。
基礎知識
「上級会員」と聞くと、お金持ちや芸能人などの特別な人しかなれないのでは?と、思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
1年の間に航空会社をたくさん利用すればいいだけなのです。
めちゃめちゃ簡単。
上級会員といっても、ステータスレベルによって受けられるサービスは変わります。
ステータスレベルと受けられるサービスを表にまとめてみました。
右にいくほどレベルが上がっていくのですが、サファイア(JAL)・プラチナ(ANA)レベルに到達すると、
専用カウンターでのチェックイン
受託手荷物の無料許容量の優待(重量または個数の増加)
専用保安検査場や保安検査場での優先レーンの利用
ビジネスクラスラウンジの利用
空港での優先空席待ち
空港での優先搭乗
受託手荷物の優先的な引き渡し
と言ったビジネスクラス相当のサービスを、例えエコノミーの最安値運賃であっても受けることが出来ます。お得ですよね。
サファイア・プラチナに到達するには、マイルとは別に貯まるステータスポイントが5万ポイント必要です。
搭乗クラス・運賃・路線によって異なりますが、例えば羽田 - 那覇を普通席の割引運賃(先得割引)で購入した場合、1,476ポイントを獲得することができます。
5万ポイントまで貯めるには17往復もする必要があります。
費用は大体50万円が目安と言われており、羽田 - 那覇線の割引運賃は1万5千円程度〜発売されていることが多いので、効率的に獲得することができます。
「じゃあ、何年もかけてコツコツやれば目指せるじゃん!」と思われたと思いますが、このステータスは暦年(1月〜12月)ごとにリセットされてしまうのです。。。
1年間にたくさん獲得する必要があり、仮にたくさん獲得しても翌年には0になってしまうので、継続するには毎年たくさん飛行機に乗る必要があります。
このように、上級会員を目指して飛行機にたくさん乗ることを「(ステータス)修行」といい、修行に励んでいる人を「修行僧」と呼んでいます。
「時間的にもだし、毎年50万円も使うのは厳しい」と思われたかと思います。
しかし、JALサファイア・ANAプラチナに到達すると、それぞれ特別なクレジットカードを発行することが可能になります。
カードの年会費を払って持ち続ける限りは、半永久的にビジネスクラス相当のサービスを受けることができるので、1年だけ頑張って修行をして5万ポイントを獲得すれば、毎年たくさん飛行機に乗らなくてもステータスを維持できるのです。
これだけで1記事を書くことができる量はあるので、詳しくは「JGC修行」「SFC修行」などで検索してみてください。
そんなこんなで、さすがに毎週の休みに飛行機に乗りに行くのは無理なので、予定がない日に集中して行えるようにした結果、1日に4回も飛行機に乗ることになりましたので、一体どんな1日になったのでしょうか。
1レグ目 ITM - OKA
さて、いよいよ1日4レグの修行を行ないますが、今回は「OKAタッチ」を2回して東京羽田に向かいます。
いきなり見慣れない言葉が出てきました。
「レグ」と「OKAタッチ」。
この2つの言葉を使っている人がいれば、その人はほぼ修行僧です。
ということで、今日のフライトは
伊丹 → 那覇 → 羽田 → 那覇 → 羽田
このようなルートで羽田に向かいます。
上記のルートを行なうには、8時55分発の那覇行きの便に乗る必要がありました。何かあった時のための余裕と空港で朝ご飯を食べたいので、2時間前には伊丹空港に到着しました。
家から空港までは電車などを使って約1時間。5時には起床しました。「修行僧の朝は早い」と言われるのも分かります。
搭乗していきます。
搭乗すると、CAさんがいらっしゃいませと出迎えてくれました。
朝も早かったので、ドリンクサービス後は寝ていました。
2時間10分もあっという間で、定時より少し早く那覇空港に到着です。
2レグ目 OKA - HND
次の便は1時間15分後に出発する羽田行き。
この便と4レグ目の搭乗クラスをアップすると、獲得ポイントが増えて単価が下がるので、この便はアップグレードの空席待ちを、4レグ目は空席があったのでアップグレードを申し込みます。
上級会員・修行僧が多い路線なので、一般会員に空席待ちが回ってくることは少ないです。
回って来ないよなと思っていたら、なんと自分の整理番号が呼ばれました!
どうやら満席状態の4人席の真ん中の席ということで、優先して呼ばれる上級会員の方達がみんなアップグレードを断ったようです。
1番前の列なので、もし席を立つことがあっても出やすいですし、修行のためにはやむを得ません。
追加料金を払い、アップグレード成功です!
既に搭乗開始しているので、そのまま搭乗ゲートに向かいます。
あれ、ここはさっき到着したばかりの搭乗ゲートです。
はい、つまり今伊丹から乗ってきた機体で羽田に向かうことになります。
ということは、CAさんもそのままなのでは??
ドキドキしながら搭乗します。
はい、修行名物(?)であるCAさんからの「おかえりなさいませ」をいただきました笑
これを言われると修行僧として一人前とかなんとか。
どう見ても私だと一瞬で分かられるので、当たり前と言えば当たり前なんですが、嬉しいような恥ずかしいような。
ドリンクサービスの時に来られたCAさんは搭乗時の方とは違いましたが、1レグ目と同じ側に座っていたので、オーダーを聞かれる際に「先程も担当いたしましたが、よろしくお願いいたします」と、上級会員でもないのに挨拶を頂きました。
(CAさんは予め上級会員がどの席に座っているのか把握しているので、搭乗した後時間があれば一言挨拶に来られる時もあります)
このA350という機体ではWi-Fiが使えるので、機内ではTwitterを見たりネットサーフィンをして過ごします。
また、機外カメラが設置してあるので、窓側の席でなくても、個人用モニターで外を見ることができます。
気がつくと静岡付近。
着陸態勢に入って20分、羽田空港に到着です。
3レグ目 HND - OKA
次の那覇行きは1時間45後の出発。
まだ昼ごはんを食べていなかったので、制限エリア外に出てみます。
観光目的ではないので、うどんが食べたくなった私は400メートル離れたANAが使用する第2ターミナル地下にある丸亀製麺に向かいます。
一定のクオリティで安定している讃岐うどんをどこでも食べることが出来ることに感謝するべきだと思いました。
この日は14時を過ぎたのに、店内は混雑していました。
保安検査を受け直して制限エリア内に戻ります。
搭乗ゲートを確認すると、さっき降りて来たゲートでした。また同じ機体です。
また同じCAさんだったらどうしようと思いながら搭乗しましたが、流石に一緒ではありませんでした(休憩や勤務時間もありますしね)。
座席に着いて搭乗券の整理をしていると、隣の席の男性が「修行ですか?」と、声をかけてきました。
話を聞くと、この日は 関空→那覇→羽田→那覇 の予定が、寝坊してしまったので関空から伊丹発便に変更したとのこと。
私は気づいていなかったのですが、この男性も修行僧で、これまでの行程でずっと一緒でした。
「伊丹 →那覇 に乗っていた人が 那覇 → 羽田 に乗ってたので、多分同じ修行僧だと思ったけど、また同じ便でしかも隣だったので声をかけた」と。
同じ便に乗り合わせることはあっても、隣の席になるなんて偶然あるんですね、となりました。
4時間も上空1万メートルにいたことによる疲労と、離陸前にはもう話すこともなくなった気まずさで、ドリンクサービス後は寝るということに徹します。
普段の寝不足解消に貢献したのかもしれません。
若干の気まずさを残したまま、2回目の那覇空港に到着です。
お互い頑張りましょうと挨拶をしてお別れしました。
4レグ目 OKA - HND
羽田行きまで1時間20分あるので、一旦制限エリア外に出ます。
沖縄のローカルフードとして有名な「ポーたま」は、那覇空港にも店舗があります。
少しは沖縄に来た感を感じたいので、今日の夕食はこちらにします。
注文を受けてから作るため、大体いつも店前には行列が。
そんなことは予想済みのため、3レグ目の機内からアプリを使って事前に予約をしていました。
予約時間になったので、行列をよそにサッと受け取ります。
ターミナルビル外に出て深呼吸をして沖縄の空気を取り込みます。
わずか10秒。保安検査を受けて制限エリア内に戻ります。
作りたてのホカホカで、まだ少し時間もあるので搭乗前にいただきます。
今回注文したのは昆布とゴーヤの天ぷらの2つ。
スパム、卵に揚げたてのゴーヤの天ぷらが挟まっています。
ゴーヤの天ぷらは全然苦味がなく、スパムの塩味と合わさってめちゃ美味しいです。
ボリュームもあって、これ1つで満足感高めです。
では、搭乗ゲートに向かいましょう。
はい、また先程降りたゲートです。
今日ずっと同じ機体に乗っています。
時間的に3レグ目のCAさんが担当することでしょう。
搭乗します。
デジャヴです。
同じやりとりを今日した気がします。疲れているのでしょうか。
3レグ目で搭乗券を整理していた時に気がついたのですが、実は2レグ目と全く同じ席です。
知ってた?3〜4時間前に座ってた席に私は今からまた座るんですよ。
と、周りの方に謎の自慢をしたい気持ちを抑えて着席します。
もう流石に4レグ目となると、ただ座っているだけですが疲労が貯まってくるんですね。
ドリンクサービス後に機内が暗くなると、すーっと眠りに引き込まれます。
あっという間に2度目の羽田空港に到着です。
22時を過ぎているので、既に出発便はなく、残りの到着便もわずかのため、ひっそりとしています。
この日は羽田空港内のカプセルホテルに宿泊して、1日が終わりました。
この1日で獲得したポイントとかかった費用は
1レグ目 ITM - OKA:1,108 ポイント(11,280円)
2レグ目 OKA - HND:1,672 ポイント(10,810円)
3レグ目 HND - OKA:2,072 ポイント(13,810円)
4レグ目 OKA - HND:1,672 ポイント(12,310円)
の計6,524 ポイント(48,210円)。
単価は7.38円で、10円を下回っているので効率的に獲得できたことになります。
伊丹ベースの場合、それでもこの日程を7回程度行わないと5万ポイントには到達しません。
朝が早いのと、ただ座っているだけとはいえ上空1万メートルに長時間いるのは疲れが出てきます。
楽できないところがまさしく修行だといえます。
既に5万ポイントを獲得し、本来目標としていたレベルに達したので解脱(=目標達成したので修行を終えること)してみると、あれだけたくさん飛行機に乗っていたのに急に乗らなくなることで、虚無感に苛まれます。
お金はかかりますが、いつどの路線に乗れば効率よくポイントを獲得できるのか自分で調べて行程を考え、当日はタイトなスケジュールに新たな発見やイレギュラーをねじ込まれてみたり。
修行をするということは、少なからず飛行機が好きだと思いますが、気がつくと大好きになっていたりするのです。
単純な旅行や観光では味わえない達成感を得るため、とりあえず無性に飛行機に乗りたくなってきます。
今年はANAともに年末までポイント2倍サービスが行われています。
解脱後なんだかんだ旅行で乗った分のポイントが貯まり、あと2万ポイント獲得するとファーストクラス相当のサービスを受けることができる「JGCプレミア」に到達することが分かりました。
状況的にこんなチャンスは恐らく今年最後なので、私は来週クリスマス前だというのにまた飛行機に乗ってきます。
今度は日帰りで伊丹 - 那覇2往復を2日続けて。
さぁ、また修行の始まりです。
おわり
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