#27 空に咲う、空が咲う

僕は中学2年の夏に転校を経験している。転校する前の数ヶ月や、転校した直後の数ヶ月、僕は「どこに行っても行き詰まりだ」と感じることがあった。

転校する前の数ヶ月、僕は自分を好きになれなかった。ど田舎の中学校、ほぼみんなが幼馴染みたいな学校で育った僕は、転校することをなかなか言い出せなかった。「俺、転校するんだ」と伝えて、「え…マジ…悲しいな…」と思ってもらえるなら嬉しいが、「あ、そうなんだ」で終わるかもしれないと強く思っていたからだ。

転校した直後の数ヶ月、いつぞやのnoteにも書いたかもしれないが、僕はなかなか馴染めなかった。田舎者が来たということで、それなりに注目されたが、空気感が自分に合わず、すぐに馴染むことができなかった。そんな時に出会ったのがセカオワLOCKS!であり、ラジオだったのだが。

何をしようが行き詰まり。僕は“中学2年生の頃の自分”が今でも大嫌いだ。2014年において、いつまでも雨のち曇りで、常に傘をさしていた僕の心が、雲ひとつない晴天になった日は、多分無いと思う。というか、無い。


いつかの晴天の日に、僕はサッカーをしながらふと思ったことがある。「太陽はいいよなぁ…」と。いつも笑顔でみんなを照らしている。僕はその時、太陽みたいな人間になりたいと思ったと同時に、太陽みたいな人に巡り会いたいとも思った。「この人が僕にとっての太陽なのかもな」と思った人に出会ったことが何度かあった。ただ、みんな遠くに行ってしまった。太陽ではなかったのだろう。

徐々に心を開き出し、心が曇り時々雨くらいになった2015年の2月ごろに、僕の大好きなアメリカのバンド、twenty one pilotsの話で盛り上がったことがあった。洋楽を好きな女の子に出会ったのだ。ここでは仮にKちゃんと置くことにする。Kちゃんは、Taylor SwiftやCarly Rae Jepsen、またOne DirectionやLinkin Parkなど、幅広く洋楽を聴く子だった。中学3年になり、僕はまたKちゃんと同じクラスになった。僕はたくさんKちゃんと話した。Kちゃんのおかげで、僕の心は曇りのち晴れになり、沢山の友達ができた。お互い別々の高校を目指し、それぞれの高校に受かったことで、自然と連絡を取らなくなり、今に至る。LINEもTwitterもInstagramも知らない。今、Kちゃんは何をしているのだろうか。


僕は自分の心が晴天になったことは今まで一度たりともない。いつかは雨のち曇り、いつかは曇りのち雨、いつかは晴れのち曇り、いつかは曇りのち晴れ。惜しいところまで行ったことはある。自分に嘘をつく、ということをやめた。そうしてから、比較的心が晴れることが多くなった。自分が思ったことをして、自分が思ったことを言って、自分が感じたことを発信していく。もちろん、理不尽なことや不具合が生じることもある。行き場のない気持ちは、どこか遠くの街まで届けてしまえばいい。自分自身で処理しなくていいのだ。

先ほども書いたが、僕は太陽みたいな人に巡り会いたいと常に思っている。世の人間は皆そうかもしれないが。20歳を迎え、自分の中でもいろいろと考えることが増えた。人に好かれる、人に愛されるにはどうしたらいいのか。自問自答しながら、僕は今日も生きていきたいと思っている。


Leave your umbrella!!!!!

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