【詩】 空

 何か義務が無いと身体が動かないのです

 生活も趣味も
 
 かつて私の日常を満たしていた

 色彩はそれを失って

 今は白黒の無気力と脱力感を伴って

 私の身体に杳として所在の分からない

 悪意ある重力がのしかかるのです

 誰か希望を何処か光を

 そう願う私の目の前に有るのは

 空けられた一缶の麦酒と三缶の発泡酒

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