9/13 大人しく授業聞いてるのに……。
「あなたはどんな人ですか?」的な質問が、ある。例えば書類に書くタイプの自己紹介とか、あと面接とかでもあると聞く。何年か前だけど、大学に入るときに書いた自己推薦書みたいなやつにもそんなことを書いた気がする。
しかしこれ、ちょっと困る。この「あなたはどんな人ですか?(なるべく端的に)」という質問に上手い答えを出せたことが無い気がする。要するに自分のアイデンティティを問われているんだと思うけど、率直に僕が自分のアイデンティティとしてこれだ!みたいに言えるものというと、「成績が悪い」とかになってしまうのだ。
もっと詳しく言うと、「授業中大人しいのにヤンキーよりバカ」みたいなやつだ。ぼくは今まで成績が良かったことはないし、だから高校、大学も成績の関係ない推薦で入ってきた。大学の推薦なら学校の成績(内申書の出来)が重要なんじゃないの?と思われるかもしれないけど、僕が使った推薦はなんと内申書が一切関係なかった。てか、だから受けたのだ。高校はあまり行ってない時期もあったし、そんなので内申書が必要な普通の推薦は受けられない。
あと、僕はよっぽど元気なときとかではないと最後までテスト、つまり大学入試とかセンター試験とか、模試とか、時間が長いやつを受けていられない。これは昔からそうだったわけではなくて、それこそ高校の途中くらいから「あ、こういうテストって案外途中で帰っても良いんだ(良くないけどね)」と思うようになってしまったので、そうなってしまった。だから別に生まれつきどうしてもそうなっちゃうとかではなくて、気持ち的な話だ。
しかしこの、自分のアイデンティティが「成績が悪い」のせいで困ることがある。成績が悪くても別に焦らないのだ。ずっとそうだったから、「まぁそうだろうな」とか「うーむ、困ったな」みたいな感じになってしまう。高校まではそれでも留年とかはあまり現実的ではなかったから良かったけど、大学に入るとマズイ。そもそも、これまでバカでもやってこれたのは周りの大人にやたら恵まれてきたからだ。大学に入ると自分でなんでもやらないといけなくなる。困ったもんだ。(やはりこういう感想しかでない)
ちなみに、「授業中大人しいのにヤンキーよりバカ」が授業中に大人しく何をしているのかといえば、黒板とか先生を見ている。というか、基本的になにかを見ていることがかなり多い。前の席の人の頭とかも見がち。で、なぜ黒板とか先生を見ているかというと、「自分が当てられませんように…!」とか願っているのだ。バカなので質問されるのが嫌なのだ。だから「今日は9月13日で、俺は出席番号20番だから……とりあえずここからここまでの大問では当らないか……????」とか考えている。
頭の良い人が頭の悪い人の思考を理解したければ、「とりあえずその場しのぎの方法を考えている」と考えてくれれば良いと思う。そういえば、この「先延ばし癖」もアイデンティティと言って良いかもしれない。「成績が悪い」よりはまだ公言しても良い気がするけど……うーん、まぁ、やっぱりちょっとアレかな。
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