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9/12 若い世代

天才も 二十歳すぎれば ただの人

先人の腰の抜けた言葉

全くその通りです。格言やことわざは自分に都合の良いものだけ信じれば良いですね。しかし、二十歳になると焦りだす人間が多すぎる!!僕が思っていたより全然多いです。今年二十歳を迎え、「自分は二十歳になったのに何にも成し遂げてなくて……」と辛そうにしている人が1つ年下の人間がたくさんいます。あとまぁ、才能とかそういうこととは別の人生経験的なことで周りへの劣等感を感じることもあると思います。わかるけども。大丈夫、そんなに気にすることはないです。といっても気にしちゃうと思うけど。

あと、インターネットで世界中の同年代の活躍が見れるようになった今、身近にいない存在の活躍に心が削られることもあるとは思いますね。それこそ「この人はこんなに凄いのに自分は何も成し遂げてなくて……」と思うでしょうし。まぁ、そういう時は遅咲きの有名人のWikipediaとかを見て自分との共通点を探したりするしかないですね。『アオイホノオ』とか読むのも良いかもしれない。この漫画の主人公、ちゃんと才能がある人なのだけどいい感じに「凡人側」っぽいのだ。おすすめなのだ!大阪芸大を舞台にした青春半自伝漫画です。

自分の魂のやる気待ち

芸大といえば、最近日芸に通っている友達が自主製作映画を監督するというのでその手伝いをしました。この話、すごくサブカル男みたいで困る。僕のサブカル男への反感はここにも書いてあるのでよければ読んでください。僕のnoteの中だと人気記事でもあります。

その映画製作の現場では知り合いが2人しかいなかったのでとにかく喋らずに黙って仕事をし、談笑の輪にも入らなかったのだけど(スカしてたとかじゃなくて、ただ入れなかっただけです)、端の方でボーっとしていた時に少し会話の内容が聞こえてきた。「経済学部とかって入って楽しいのかな?」みたいな感じだった気がする……いや違ったかもしれないですが、おおよそそんな感じでした。

僕はあんまり経済学に縁がないので別に経済学部がdisられてようが気にならないし、実学を学ぶこととにあまり価値を見出さないというのも世間的な芸術系の学生のイメージにも合う気がしますが、この「芸術学部の実学軽視」が、「政治への興味の無さ」にも繋がっている気がして、なんとなく不安です。

僕は基本的に、よく言われるような「若い世代の政治離れ」もそんなに関心がないし「政治に興味がなくても良いからとにかく選挙に行け!」みたいな最近のムードも「参政ファシズム」みたいなものだと良く思っていません。参政ファシズムってのは「社会への一員として政治に向き合え」や「個人的なことは政治的なこと」とか、個人を政治的存在として抑圧しかねない動きのことです。「ファシズムとは、何かを言わせまいとするものではなく、何かを強制的に言わせるものだからである。」ということでしょうか。(でしょうか。じゃないが)

もちろん、誰でも現代社会に生きている以上政治的存在ではあるのですが……だからこそ、そこから降りること、その立場を否定的に捉える自由が常に担保されているべきですし、それを主張することが無意味だとは思いません。まぁ、単なる逆張りと言われればそうなのかもしれませんが。

脱線したけど、僕はさっきも言った通り普通の大学生とかが別に政治に興味を持たないことはそんなに気になりません。でも、芸術系の学生も政治に興味がないのであれば、そこへの違和感はちょっとあります。たとえば、僕の手伝ったその映画の現場にいた人たちの大学は日芸、つまり東京五美大のうちの1つです。しかし日芸には現在、学生と大学当局間の折衝を行う自治会がないっぽいです。68年の日大闘争当時、日大全共闘の発足と同時に芸術学部の自治会執行部もまたできているはずですが、現在は解体されているみたいですね。

しかし、そうすると「いつ表現活動の場が潰されてもおかしくない状況で何故安穏としていられるんだろう」と思ったりもするわけです。呑気すぎるのではないか、と。もしかしたら「別に大学じゃなくても創作活動は出来るし」という意見もあるかもしれませんが、なら別に一般大でも良いやんけ……となってしまいます。そこを選んで勝ち取った以上、その場を守るべきなんじゃないかなぁとも思うし、文化芸術に関わるなら「表現の場を守る気」はあった方が良いような。

「表現の場を守る」ということを常に行っていないと、それを盾に不本意な活動に参加させられることもあります。たとえば歴史的には、かつて発表の場が失われることへの恐れから日本文学国報会(大戦中に国の指導で組織された文学者の組織。文学を通した戦争協力を目的とした。)に多くの作家が参加せざるを得なかったことなんかがあったりするわけです。だから、もし将来的にも文化芸術に関わっていくつもりなら学生のうちから表現の場を守ることについて敏感な方があとあと役立つんじゃないかな、みたいなことを思ったりします。

というわけで、なんでも芸術に携わろうという人なら、常にその表現の場というのはより大きなもの、それは国家かもしれないし逆に民意かもしれませんが……どちらにしろそういったものに脅かされる・あるいは蹂躙される可能性が常にあることを意識した方が役に立つし、そうすると政治的な物事へのアンテナも常に立てておかなければならない、ということになるでしょうから「政治離れ」ということにはならないでしょう。

いや、まぁでも、別に自由だと思いますけどね……僕自身も政治に関心はないですし。さっき言った通り別に政治に興味なんかなくて全然良いと思いますし……政治なんて嫌いだ!うお~~~選挙も行かないぞ~~~。





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