8/17 地元を歩くこと
散歩のすすめ、とか地元の魅力再発見、とかそういう話ではなく、昔の知り合いがたくさんいる場所を歩くのはちょっと嫌だ……という話だ。
ぼくは父の代から変わらず同じ場所に住んでいるので、小学校や中学校時代の同級生やその親といった知り合いがたくさんいる。自然、街を歩いていたら話しかけてくることもあるのだが、困る。困るというか……。
いや、というかそもそも、気づかれることはあまりないんだけど。こっちが勝手に気づくことはある。そういうときはわりと嬉しい。「お!久しぶりだなぁ(*^-^*)」みたいな感じで得したというか、懐かしい気持ちになる。しかし、向こうに気づかれたくはない。ほとんど気づかれないが……(気づいてて向こうも無視しているのかもしれないけど)……多分、中学時代とは外見がわりと変わっているからだと思う。外見っていうか髪の長さだけど。たぶん坂本龍馬くらいある。
じゃあなんで気づかれたくないかというと、理由が大きくわけて2つある。
まず、「お、久しぶり」と言われて返した辺りから、「自分って元々この人と何を話してたんだっけ……」となる。そして、「自分はもうこの人との喋りかたを忘れちゃったんだな……」と思う。これは結構悲しい。仲が良かった人ほど悲しい。「喋らなければ良かった……」と思いながら去ることになる。
それと、ぼくは5、6年会っていなかった相手と会うと感覚的には初対面のような感じがする。いや、初対面じゃないということはわかってるんだけど、なんとなく感覚がリセットされてしまう。もちろんちゃんと記憶としてはあるけど、感覚的には初対面だ。だから、そういう相手と街中でバッタリ会って話すことになると、ぼくとしては「なんでこの人初対面同然なのにこんなに距離が近いんだ……」と思う。いや、繰り返すようだけど、もちろん相手は初対面ではない。ただ感覚的にはそうなのだ。だから同窓会とかもあまり行きたくないな……初対面なのに距離が近い人だらけだから……。
いや、でもこれはどちらも「街中で会う」というシチュエーションが問題なのかもしれない。つまり、あくまでその感覚は久しぶりに会った最初のうちだけであって、そのまま話し続けていればだんだん昔の距離感が戻ってきて、気にならなくなるかもなぁ、というような気もする。だから案外同窓会とかは……うーん。でもやはり、中学時代の自分を知っている人間と会うのは嫌かもしれない。中学時代の自分を知っている人間は、ダメだ……。
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