12/1 喫煙所コミュニティ
そういうのが大学にあるらしい。臭そうだ。これは根拠のない暴言ではなく、喫煙所なのだから当たり前だ。どうでも良いが、「当然」という言葉の漢字が「当前」じゃないのは納得がいかない。あなたはどうだろうか?
喫煙所コミュニティサークル棟と5号館の間にあるスペースに溜まる人たちで構成されていて、どんな人たちが集まっているのかは実際行ったことないのでわからないがウルフカットで毛先がピンクの人とかがいる、のではないだろうか。自分は喫煙者ではないので縁がないが、しかし例え喫煙者だったとしてもそのコミュニティには馴染めないような気がする。
喫煙、といえば。「シーシャ」というのがある。のは知っている、し、「シーシャバー」というシーシャを吸う専用の店が存在することも知っている。シーシャバーに行く人間を自分は敵だ!と常々言っているが、しかし実際シーシャバーがどんなところなのか、全くわからない。つい阿片窟みたいなものを想像してしまうが、多分違うだろう。
楽しそうだな。
シーシャバー、行ってみようか。しかし、今更どうなのだろう。僕は日頃からシーシャバーや荻窪のカレー屋、中央線沿線文化圏やユーロスペースを伏魔殿のように扱い、同人誌に「アンチサブカル地獄変」というペンネームで原稿を書いたこともあるアンチサブカルだ。今更シーシャバーに行って良いんだろうか。「アンチサブカル地獄巡り」と題して寄稿すれば良いんだろうか。
***
大学の喫煙所コミュニティの話を聞いた人から、大学のオンラインコミュニティに関する話も聞いた。コロナもあって、1、2年生はオンラインで繋がっている人が多いのだろう。その人曰く、「文学部はツイッターでのトラブルが」「経済学部はリアルでのトラブルが」多いらしい。たいへんだ。
ただ、僕もいわゆる「〇〇大学ツイッタラー界隈」的なものがうちにもあるのは知っていた。今はだいぶ減ったけど、以前は「〇〇さんがいいねしました」という通知と共に同じ大学……かそこに近しい人のネタツイートや病みツイートが頻繁に回ってきていたからだ。それを思い返すと、たしかに文学部が多かったような気がする。そのせいで僕は同じ学部・学科の人間を後輩先輩問わずたくさんブロックすることになってしまった。どうして人文、特に思想系の学生がやるTwitterはあんなに嫌なツイッターナイズがされているのだろう。
知らないが、もしかしたら今、思想系の学問を学びたい学生たちが最も思想的な言説に触れる場がTwitterになっているからかもしれない。今、日本で思想を学びたいと考える学生がロールモデルにするのは大体Twitter論客かツイッタラー研究者なのだ。たぶん。TLに影響されて卒論を書いたりするのかもしれない。
まぁ、しかし別にそれが悪いわけではないし。あくまで僕が苦手なだけだし。なんか面識もないのにブロックしたのが申し訳なくなってきた。たぶん、会ったら良い人だし。しかし、ツイッターではカジュアルブロック&スマートミュートが快適でいられる唯一の道なのだ。僕も結構、ツイッターのことをわかってしまっているんじゃないか?
【今日読んだ本】
・石戸諭『ルポ百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』
百田尚樹現象とあるものの、彼に留まらず彼以前の「ネトウヨ」を牽引した?扇動した?とにかく中核にいた「新しい教科書を作る会」関係者も扱っており、90年代〜20年代のネット右翼について知りたかったらまず読むしかない。そしてもし「ルポライターとかが書いた文章ってなんか面白くないんだよな〜」と思う人にも是非敬遠せずに読んでほしい。この筆致はルポライター・ジャーナリスト然とした書き手のそれではなく、どちらかといえば小説家や批評家の文章に近い面白さがある。この本が百田尚樹という人間の面白さと奇妙さをくっきり描いているのは著者・石戸の言葉の巧みさが大きく、並のライターならこうはならんだろうと思わせるものがあった。
・原作:門馬司 漫画:鹿子『満州アヘンスクワッド』
今回タバコだのアヘンだの書いていたのは、これを読んだせいでもある。まだ一巻しか読んでいないがこれは凄く良い。表紙買いした価値があった……たぶん、沙村広明とか好きな人は絶対ハマるんじゃないだろうか。絵もちょっと似てる気がするし。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?