9/18 そんな話を聞いて良いのか

最近、文章を書くことでお金を貰えている。それには責任が伴う。ここのnoteのように、好き勝手なことを書き散らしてはいけない。金を貰って社会に出す以上、ある程度の社会的責任もある、というか、そういう思いで書いた方が良い。ので、そうやって書いている。

具体的に言うと、インタビュー記事を書いている。自分で話を聞きたい人にアポを取ることもあれば、「この人のとこ行ってきてくれ」と言われて話を聞くこともある。前者の方が正直クォリティが高くなってしまうので、そこだけ気をつけたい。そして今、後者で迷っていることがある。

次に取材を頼まれているのは、あるベンチャー企業の副社長だ。Instagramを見たら趣味にサウナとサーフィンと書いてあった。それはまぁ別に人の趣味だから良いんだけど………サウナって箕輪厚介じゃん。まぁ、それも良いけど…………問題なのは、そのインタビュー相手のプロフィールに「辻敬太のオンラインサロン出身」と書いてあったことだ。

辻敬太って誰

辻敬太、というのは西野、ホリエモンに次ぐ規模のオンラインサロンをやっている起業家だ。交通事故を起こして相手が植物状態になったが、執行猶予がついた人間だが、まぁ端的に言えば反省していない。

↑これを読めばわかる。

もちろん法的には終わった話だけど、社会的責任も道義的責任も現在に至るまで果たしてきっていない。

うーん。いやだ。

僕が次に取材を頼まれている相手は、辻敬太みたいな奴に金を払っていたやつなのだ。辻敬太の話に金払うってどうなんだ。別にそれ自体は良いけど……自由だし。あと、それだけなら取材することも、まぁ良い。問題は別にある。

筋が通らない

僕が一つ前に書いた記事は、交通事故を無くしたいという思いで研究をしている人へのインタビューだった。問題は、その次の記事が、辻敬太に教わった人のインタビュー記事なのはどうなんだということだ。筋が通っていないし、節操がない。事故をなくすための技術を開発している人の直後に、事故を起こして相手を植物状態にした起業家を尊敬するような人にインタビューするって、ちょっとあり得ないだろうと自分は思った。

今、僕は「次回の取材対象になるかもしれない人が辻敬太のオンラインサロン出身だ」という情報だけで反射的に色々考えている。きっとインタビューの間で辻敬太の名前も出てくると思う。「辻さんのお世話になったということですが、彼の事故に関するスタンスについてはどう考えていますか?」とか聞いたらいいんだろうか。

なので、上司にこう送った。

返信遅くなり大変申し訳ありません。

〇〇さまへのインタビューのお話を頂いたあと、どのようなインタビューにしようかと考えて下調べを行っていたのですが、〇〇さまが起業家の辻敬太氏のサロン出身で尚且つ現在も辻氏とお仕事を行っているということで少し引っかかるところがありました。

辻氏は交通事故を起こして、事故後のスタンスを巡ってその上でまだ被害者とのトラブルが続いてる感じだったので……。

別にそれ自体は構わないんですが、××さまに「事故を無くすために自動運転技術を進歩させたい」と伺った記事を載せたあとに、辻氏と仕事をされている方の記事は、少し書き難いなと思って、勝手とは思いましたが相談させていただけないかなと考えていました。

インターン生のくせになんだこいつ……大人しく仕事をしろ、と思わなくも無いけど、一応送ってみた。やっぱりわがままかなぁ。


追記 9/22

今回のインタビューはしなくて良いと言われた。凄く良い会社だ。





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