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〈AD00〉アーティストデートの実践(ルールと続けるポイント)

諸事情で時間に余裕ができたので、かねてから興味のあったアーティストデートの習慣を始めました。


アーティストデートとは

米国の作家、ジュリア・キャメロン氏が著書で提唱した概念で、「自分の内なる子ども(アーティストチャイルド)と一緒に過ごす時間」を持つための取り組みです。

創造性って大人になるにつれてしまい込み、封をしてしまいがち。だから自分の内なる子どもを遠足に連れ出して、創造性を回復することがこのアーティストデートの目的です。

具体的には、「週に1回、2時間以上のまとまった時間で、自分の好奇心がくすぐられることをする」という行動習慣。

たとえば
・あてもなく散歩する
・凝った料理を作って食べる
・山登りに挑戦する
・テントサウナに入って川に飛び込む
・古本屋をはしごする
とか、好奇心がくすぐられれば何でも良いです。

思いつかない人は、時間があればやってみたいこと、昔やってみたかったことや行ってみたかったところを考えると良いと思います。
ポイントは、普段の自分の生活から遠いものを選ぶこと。放っておいてもやることだと遠足になりません。


アーティストデートのルール

  • 必ず一人で行う

  • 前もって計画し、予定はずらさない

  • お金でなく時間をかけ、物ではなく体験を得る

このルールを守ることが非常に大切です。難しいけど大切。

必ず一人で行う:誰かと一緒だと、その人のことばかり気にしちゃって、「自分の内なる子ども」をおざなりにしがちです。子持ちの人は、「ついでに子どもとも楽しめるし」なんて考えちゃだめです。この時ばかりは「自分の内なる子ども」に集中してください。

前もって計画し、予定はずらさない:「自分の内なる子ども」を最優先する習慣をつけるための行動規範です。子持ちだとこれが本当に難しいんだけど、なるべく、なるべく、自分最優先で。

お金でなく時間をかけ、物ではなく体験を得る:お金をかける必要はありません。自分が好奇心をくすぐられるなら、珍しい体験である必要もありません。これはちょっと自己解釈も入ってるけど、「物ではなく体験を」と考えるとわかりやすかったです。「欲しかったものを買う」のではなくて、「したかったことをする」時間を持ちましょう。


アーティストデート実践のポイント

私もまだはじめたばかりではありますが、実践していくにあたり、いくつか続けるためのポイントが見えてきたので共有します。

  • 成果は求めない

これは本書にも書かれていたけど、あくまでも創造性の回復が目的なので、「アーティストデートの結果〇〇ができるようになった」というのはちょっと外れちゃいます。
私の場合、「ボルダリングに行く」ことはアーティストデートになりうるけど、「ボルダリングで6級の壁を登れるようになる」はもう普段の活動になっちゃうよね、ということです。
新しいことに触れられるなら、「つまらなかった」でも大成功です!


  • 内容は決まってなくても時間だけは確保、決まっていれば即予約

仕事や子育てをしていると、予定はいつも変動的で、ついつい自分のことを後回しにしちゃいがちです。
「〇〇をいついつにしよう」と決める工程が難しくて、アーティストデートの習慣が続かないくらいなら、時間だけでも仮押さえしちゃいましょう。
もちろん、したいことが明確にあって、それが予約可能なものであれば、即座に予約しちゃうのも手です。
私はボルダリング体験会の予約をポチりました。予約しちゃえば、逃げられない。


  • 興味が湧くことリストをつくっておく

前項の考えで時間は確保しました。では、その時間でやりたいことをリストアップしておきましょう。
本書では12週間のプログラムを想定しているので、まずは12個以上あれば十分でしょう。
項目ごとの想定所要時間も合わせて書いておくと、確保した時間ですることを選びやすくて良いですね。


  • 普段の自分がしなさそうなことを選ぶ

リストアップするときにやってしまいがちなのは、普段の自分と地続きの「やりたいこと」を候補に上げることです。
例えば私の場合、
・服の整理(衣替えついでにいらない服を断捨離したい)
・罠の整備(そろそろ狩猟の時期だから動作確認したり追加で作っておきたい)
といった項目は、シーズン毎の行事で、前述のとおり放っておいてもやることです。どちらかというとToDoリスト的かも。

逆に、同じ「服の整理」でも、たくさん服を持っているけど捨てられない人にとって、大胆な服の断捨離はアーティストデートたりうると思います。
普段はシャワーのみの人は、2時間半身浴しながら読書する、とかでも良いのです。
せっかく大人の遠足をするのです。普段だったらできないこと、したことないことを選びましょう。

とはいえ、いざ考えようとすると思いつかなかったりするもの。そんなときは、他の人のアーティストデートのリストを参考にするのがおすすめです。
私もアーティストデートのためのアイデアリストでも書いてみようかしら。


書籍と4つのワークの紹介

アーティストデートは、ジュリア・キャメロン氏が著書で提唱した、創造性を回復するための4つのワークの一つです。

現在、Kindle Unlimitedでは最大3ヵ月無料で利用できるキャンペーンを実施中! 10/20日までの登録で、これらの本も無料で中身が確認できるよ。


アーティストデートの他の3つワークについて少し解説すると、

  • モーニングページ

毎朝起き抜けに、A4ノートに3ページほど、頭に浮かんだことを書きなぐるというワークで、私がみんなに一番オススメしたい習慣です。
ジャーナリングに近いものがあり、「書く瞑想」と言って差し支えないかと。
悩みのジャグリングを止めて、思考速度を低速ギアにいれる効果があります。

  • ソロウォーキング

週に2回、20分程度、スマホとか持たずに一人でただ散歩をするというワークです。
犬とか子どもとか連れっちゃだめ。
これも習慣化したいものの一つ。私の思う素敵な人は、みんな散歩してるんだよね。

  • メモワール

これまでの人生を12分割して、週に1回、1タームずつその当時の記憶を呼び覚ますワーク。
著書は定年退職後の層がメインターゲットなので、私のような若輩者は若干とっつきにくいワークでした。年齢に合わせて(30代半ばの私であれば、3歳刻みくらいで)、実施すると良いかもです。
個人的に感じた効果としては、
自分が好きなことや苦手なことを意識できる。
過去と地続きの自分を強く感じ、周囲の人や環境に感謝の気持ちが生まれる。
てな感じでした。

私は、「これからの人生に過去はそれほど関係ない」と考える派閥なので、メモワールはやってもやらなくてもいいかなー、と感じましたが、モーニングページとソロウォーキングは即効性もあるので、アーティストデートと併せて、ぜひやってみてもらいたいです!


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