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[105]日本の学術研究の中国流出リスク(法政大学編)

今回は昨日の記事[104]に登場した、日本江蘇総会会長・全日本中国人博士協会名誉会長・法政大学理工学部の李磊(Li Lei)教授を掘り下げてみたいと思います。
昨日の記事も是非併せてお読みください。

李教授の経歴と研究について

それでは李教授について調べてみます。

プロフィールを見てみましょう。

李教授のプロフィール

ハイライトを掛けたところは、東北大学で博士号を取得したことが書かれています。東北大学は、中国国防7校の北京航空航天大学、ハルピン工業大学、南京航空航天大学と提携しています。ここから超音速滑空体(HGV)を開発するための風洞に関する技術内容が流出したと言われています。これも中国人研究者が関わっていました。
李教授の研究分野は、赤線で引いたところで
Fast Algorithms(高速アルゴリズム)
Parallel Algorithms(並列アルゴリズム)
この2つは演算時間を短縮するための技術になります。
Genetic Algorithms(遺伝的アルゴリズム)
Neural Networks(ニューラルネットワーク)
Machine Learning Algorithms(機械学習アルゴリズム)
この3つは、AIに関係する分野になります。恐らく研究範囲にDeep LearningやSVM(サポートベクターマシーン)なども含まれているのでは無いでしょうか。そしてこれらの具体的適用も研究範囲です。

少しだけ専門的になりますが、遺伝的アルゴリズムはAIより手前の事にも適用できます。例えば、定数フィッティングと呼ばれることに利用できます。
ある目的変数と複数の説明変数の関係式があった場合、部分的に未知である値を探索する際に利用するものです。
たとえ話をすると、売り上げ額が、売り場面積、従業員数、広告費を使った式で再現できたとします。
目標売上と売り場面積が決まっていて、何人雇って、幾ら広告費を使えば目標金額に達成できるかを考えなければならない場合、この雇う人数と必要な広告費の組み合わせを探索するのが定数フィッティングになります。(より厳密に言えば、目標売上と計算から算出された金額の誤差が最小になる組み合わせの探索)
実際の問題ではパラメーターが多数存在し、その最適な組み合わせを人間が解くには膨大な時間が掛かります。(一生掛かっても解けないかもしれません。)これを繰り返し計算して求める方法をコンピューターエンジニアリングの世界では”最適化手法”と呼びます。遺伝的アルゴリズム(GA)は、この最適化手法の一つなのです。恐らく他の最適化手法(統計的手法もこれに含まれます)についても研究されていることと思います。
パラメーターが増えるほど莫大に繰り返し計算をする必要がありますので、そこで必要なのが演算時間を短縮するための高速化・並列化アルゴリズムなわけです。
AIまで行かなくても工学的に適用できる範囲は物凄く広い技術になります。勿論、AIは現在注目されている技術なのは皆さんも御承知の通りです。

そして、青線を引いたところに注目してください。日立の名前が出てきています。日立のどの分野のソフトウェアで関係を持っているかは不明ですが、産学協同した分野での技術流出の懸念があります。日本だけではありません。表彰歴から韓国やアメリカでも共同研究している可能性があります。

更に経歴で気になる点があります。
1980~1983年に中国江蘇省射陽県海通高等学校教諭をしていますが、謎の空白期間が有って1985/12/01に中国西安交通大学理学院計算数学系助教になっています。空白期間が有って、いきなり高校教諭から大学の助教になれるものなのでしょうか?
この空白期間中に人民解放軍で研究を行っていた可能性が考えられます。一種の経歴ロンダリング後に日本やアメリカの大学に潜り込んでいるのかもしれません。

法政大学と中国国防7校

法政大学は中国国防7校である北京航空航天大学西北工業大学と提携しています。これに関しては記事[33]にて扱っています。

北京航空航天大学は、フライトシミュレーター、UAV、ロケットエンジンを得意分野としています。UAVは無人航空機のことなので、飛行型ドローンも含むでしょう。
西北工業大学は、巡航ミサイル、ドローンエンジンを得意分野としています。
法政大学には振動工学(特にモード解析分野)で権威の長松昭男教授が2000~2010年の間居られました。今でもその系譜は続いているはずで、航空機やエンジンの設計にも関係する重要な技術。モード解析はアポロ計画あたりから始まるNASAの航空宇宙開発で多いに発展した分野です。李教授ならそれらの技術にもアクセスしやすいでしょうね。
そもそも西北工業大学は、李磊が元々勤務していた西安交通大学と同じ西安市にあり、6kmほどしか離れていません。過去に何等かの関係があったことは十分考えられます。

西北工業大学と西安交通大学

自律型ドローンやこれからの巡航ミサイルにはAIは必須の技術ですし、定数フィッティングの技術はエンジンの燃焼効率や出力向上を検討する上で強力なツールとなります。
ですから、李教授が持つ技術・立場をそのままにしておくはずがありません。統一戦線工作部と面談していることから考えても、寧ろ何も無い方が不思議なくらいでしょう。ですが、現在の日本は法的に縛りが無いんですよね・・・Orz

一方で日本学術会議は国内の軍事技術研究をやらせないようにしているこの矛盾。法整備と併せて何とかしなければなりません。

周 金佳准教授

一人だけかと思ったら、法政大学理工学部にもう一人中国人の教員がいました。(見落としで未だ居るかもしれません)
李教授と同じ応用情報工学科です。李教授が引っ張ってきたのかもしれません。

法政大学理工学部
周研究室メンバー

周研究室のドクターコースは、殆ど中国人です。残りの一人もベトナム人?なんじゃこりゃ!!どこの国の大学だよ(怒)!無理に英語教育をしている弊害なのではないでしょうか?修士課程も半分が中国人、3年4年にも卒業生にも中国人がチラホラいます。
うーん、しかしこれは酷い。国家情報法を考えたら穴があるどころか、穴しかない。留学生に対しては何故か政府は太っ腹ですし。

周研究室

研究内容は、マルチメディア用のデータ圧縮に関することみたいです。そういえば、JPEGファイルにウイルス仕込めるって聞いたことあるなぁ。動画ファイルにもウイルスを埋め込めるらしいですね・・・

周准教授のプロフィール

早稲田大学で博士号を取っているようです。早稲田と言えば、孔子学院が有って中国国防7校のハルピン工業大学と提携していますね。
また、大阪大学でも教鞭を取っているようです。大阪大学も中国国防7校の北京航空航天大学と提携していますね・・・

(了)

↓関連記事のまとめです。

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