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カザフスタン・アルマトイ空港撮影情報


基礎情報

中央アジアのカザフスタン・アルマトイ。あまり飛行機撮影では有名ではありませんが、実はかなりいい条件で日本に来ない飛行機をたくさん撮影できる穴場です。ただ、この国の特徴として英語がほとんど通じず、空港の売店やバス・タクシー運転手はカザフ語とロシア語を話す人がとても多いです。カザフ人は日本人とそっくりなので、黙っていれば相手にはカザフ人だと思われています。ただ、コミュニケーションを円滑にとるならロシア語またはカザフ語(またはキルギス語などカザフ語に近い言語)がわかるととても便利です。私の場合、カザフスタン滞在中はほぼすべてロシア語で通しました。


<注意>

当地は飛行機撮影が合法であるものの、撮影リスクは存在します。当サイトの記載事項を根拠にして空港警備員や警官、軍人と張り合っても一切効果はありませんし、そういった用途で当ウェブサイトを使用することは許可しません。もし撮影拒否されたら一旦その場を去りましょう。その後しばらくして相手がいなくなってから、警備員等が見えない場所から撮るか、あきらめて別の撮影場所から撮影するようにしましょう。なお、要人が往来する際には撮影できませんので、素直に撤収してください。



撮影環境 / Environment

  • 撮影リスク / Risk:〇

  • 撮影環境 / Enviroment:◎

  • トラフィック / Traffic:◎

カザフスタンでは空港での撮影は問題ないので、基本的に警備員に止められたりといったことはあまり多くないです。しかし、フェンスのすぐそばに長時間立っていたり、フェンスに触れたりするとすぐに警官がやってきます。また、大統領が来るときには徹底して規制がかかるとのことです(首都ではないのであまり多くはありません)。空港外周に見張り台はありますが、今ではもう使われていないようです。

空港に展望デッキはありませんが、外周にいくつか撮影スポットがあります。トラフィックは成田や関空ほどではありませんが、それなりに発着はあります。タシケントと比べると、アルマトイの方が断然多いです。主にエアアスタナやScatといったカザフスタンの会社が発着します。また、一日数便An-24も離着陸します。


撮影スポット / Spotting locations

1.RWY05側・着陸

滑走路端にある撮影スポットです。道端で撮影できます。冬は1日中、夏は午前中から正午過ぎまで順光で撮影可能です。空港から徒歩か、市内からYandex(Uberのような配車アプリ)でアクセスできます。

A320neo 95mm


2.廃墟ターミナル西・接地

衛星写真でみるとよくわかりますが、滑走路南側に建設途中で放棄されたターミナルがあります。ここは完全に工事がストップして人の出入りはありませんが、その西側と東側に盛り土があり、そこからフェンスをクリアして撮影できます。滑走路末端は見えないですが、RWY05発着機とRWY23着陸機を撮影できます。RWY05から離陸する場合、B767クラスであってもインターセクションテイクオフをすることが多いです。その場合も撮影はできますが、真横ショットは手前の障害物の関係で難しいです。RWY23離陸機は高すぎるのであまり使えません。B747-400真横ショットで90mmぐらいです。撮影スポット1番から徒歩で到達できます。道が悪いので、車なら4WDのオフロード車でなければ入れません。Yandexはたぶん無理です。

B737-800 160mm 05R着陸
E190-E2 200mm 05R離陸(インターセクションテイクオフしない場合)
An-24 200mm+トリミング 05R離陸(インターセクションテイクオフしない場合)
B767-300F 200mm 05Rインターセクションテイクオフ



3.廃墟ターミナル東

撮影スポット2番で紹介した建設途中で放棄されたターミナルビルの東側にあるスポットです。こちらでは両方向どちらの向きで離着陸しても撮影できますが、23の離陸機はA320クラスの飛行機だとすでに高く上がってしまっています。撮影スポット1番・2番から徒歩で向かうか、近くの住宅地までYandexで行ってそこから徒歩で向かうことになります。A321ぐらいまでなら真横で70mm撮影できますが、B767クラスになると70mmだとはみ出ます。

A320-200 88mm
B737-800 70mm
CRJ200 135mm
DHC8-Q400 200mm
B767-300ER 88mm
B747-400F 75mm


4.滑走路北側空き地

夏場の午後順光となるスポット。背景に天山山脈を絡めて撮影できます。冬場はスポット1-3が終日順光と現地スポッターが言っていました。ここへはバス86系統の終点Akhmetova (Ахметова) から徒歩で2kmほど歩いて向かうか、Yandexで指定して下ろしてもらいましょう。周りに何もない路上なのでYandex運転手に驚かれましたが、「飛行機写真家なのでここで大丈夫です」と言っておきました。道路から空き地が見えるので、滑走路の方向へ歩いていきます。滑走路が少し低い位置にあるので真横ショットを撮るとタイヤが隠れてしまうのですが、飛行機が向かって左側にいるときはタイヤまでしっかり見えます。ここはA320クラスで400mm、A330クラスで300mmはほしいところですが、200mmでもいけないことはないです。

B777F 200mm+トリミング
A320neo 200mm+トリミング

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