幸せな夢なんか見たくない

「私はね、幸せな夢なんか見たくないの。

幸せな夢を見ると

現実を不幸だと勘違いしてしまうから

見たくないの」

どこかで聞いたセリフが耳に残る

好きな人とキスをする夢を見た。

それは本当にリアルで

目覚めてから感触が消えないほどにだった

ふと、あの夜、路地裏でしたキスを私は思い出す。

好きな人のキスは

凄くドキドキして

優しくて、

暖かくて、

馬鹿みたいに頭がクラクラして

いつだって私はその時に戻れる。

あの時、強く忘れたくないと願ったせいで、

私はいつまでも忘れることが出来ずにいる

朝、目覚めて横に好きな人がいたら、どれだけ幸せだろうって思う。

一緒の布団に寝る幸せは想像もできないほど凄く凄く幸せなんだろう

好きな人の腕にきっと抱き寄せられる私は

いつまでもいつまでも夢見たいだなと思いつづけるんだろうな。

恋が叶っても

嘘みたいだといつまでも思い続けるんだろうな。

そんな自信が私にはある

それが本当に現実なんだと、理解出来た時
私はいったいどうなってしまうのだろうか。

幸せの最高潮に行った時、私に一体どんな感情が押し寄せてくるのだろうか。

きっとね、

悪夢を見てハッと目を覚まして

その横にあなたがいたら、

あなたにしがみついたら

きっとあなたは、「大丈夫?大丈夫?」って何度も言いながら抱き寄せてくれる気がするんだよね。

その大きい腕の中に私はいるの。

子供の頃、悪夢を見て起きてもいつだって1人だった

子供の頃悲しくて仕方ない時いつだって1人だった

誰かに大丈夫?と言われることを自分から避けてきた

そんな私は好きな人に言われる、「大丈夫?」がとてつもなく好きで、どうしようもないほどの安心感に包まれる。

私はいつからか、あなたの傍にいたいと思っていた。あなたが笑って言う「大丈夫だよ」って言葉にいつだって救われていた。

私はあなたを1番幸せにしたい。

あなたの幸せな最高潮が訪れる理由は私がいい

是非あなたには私を好きになっていただきたい。

そしたら私はあなたの理由になれるのにな。

いつだってあなたが幸せを感じる理由の隣に私がいたい

「もっと早くこうしてればよかった」

そうやって少し後悔するあなたを

私は「ほんとだよ」って言って笑いたい

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