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今新型コロナワクチンを迷っているあなたへ 肺炎という病 ー当事者の辛さと治療の難しさー 

コロナ禍報道の軽症・中等症・重症についてずっと違和感がありました。
辛いことだけれど、大事な人を肺炎(マイコプラズマ感染症)で看取ったものとして今、伝えなければと。
10年の歳月がすぎても今もあの日の悲嘆と日々を過ごしている当事者として。
そして当事者の日常として。

軽症 起き上がると息が切れる。家の2階に上がるだけで呼吸が乱れる。呼吸は乱れると自分で戻すことはとても大変です。見ているものはどうしてあげれば良いかわからず、ただただ手を当てるだけです。時折微熱が出ても寝込むことはなく過ごしてしまいます。でも当時は一人ではなかったのです。

中等症への移行期 酸素が足りていないと本人が気づかないで倦怠感だけを訴え続けることが増えてきます。その間に肺はどんどん傷んで元に戻すことは出来なくなっているのです。

中等症 夜中に38℃の熱が出て動けないほどになって病院へ電話。(かかりつけの医師のいる病院へ行くために救急車は呼びませんでした。)翌朝つれて来るように言われ本人を休ませて一睡もできずに病院へ。病院についても全ての検査が済んで入院になったのは午後の3時頃。
およそ3日間熱が下がらず苦しむ姿に耐えられず、個室へ移動を希望。やっと個室に移った時はかなり重症化していました。
日常は酸素ボンベが必要。酸素チューブを外して食事をしなければならず食事をしたりしゃべったりするだけで体力を消耗します。酸素ボンベをつけていてもトイレで排泄をするだけで息が切れてしまいます。ある日トイレで呼吸が乱れて一人苦しんだことはずっと忘れられずに訴えていました。
当時外出は許されたのです。そのことは今よりも恵まれていたと思います。外出には車椅子が必要でした。酸素ボンベを引っ張って歩ける状態ではなかったのです。というより引っ張って歩ける酸素ボンベでは呼吸が持たなくなってきていました。この時点で障害者認定を申請するも却下されたため、車椅子は自己負担ではありましたが、今のことを考えれば贅沢なことでした。

重症 人工呼吸器をつけるということは、自分で食べたり話したりできなくなるということ。医師からは人工呼吸器を装着するかどうか選択を問われます。集中治療室で24時間管理下となるためもう会うことはできなくなるということです。
装着はぎりぎりまで見送りたいという本人の意向で最期まで一緒には過ごすことができました。しかしその日は突然にやってきます。

そして、その最期はいつまでも私を悲嘆という感情から救ってはくれないのです。

今は軽症の時期から一人でこの病と戦うのかと思うと罹患した人たちの辛さが一層辛いものに感じます。怖いです。

ワクチンは予防の最低条件だと思っています。
その上でマスク、手洗いの対策が必要です。私も2度目で副反応が出て38℃の熱と腹痛そしてモデルナ腕に!
しかし感染して命を守るというより、生きて地獄にならないようにできることを!お願いしたいのです。

ワクチンが打てない人たちのためにも、大切な人のためにも、そして全ての人のために。

すでに人工呼吸器をつけなければならない病気の人も多くいる中で管理の難しい人工呼吸器を扱える医療現場がいかに逼迫状態であるかを知ってください。彼らのためにもできることからお願いします。

そしてなによりもご自身のために! 今!