言語判定法入門31 文化と自然

  私のクラシック音楽鑑賞と言うのは、父親のレコード・コレクションから始まっています。中学生の時に夢中になっチャイコフスキーでありました。

   中学生ですから、チャイコフスキーでも『白鳥の湖』とか『くるみ割り人形』でありまして、晩年の交響曲第6番「悲愴」などというものではありません。

 ですから、今でも、私の音楽感の根底には、こういうセンチメンタルとも言われるチャイコフスキーの記憶が生きています。それを理解してもらう為に、『くるみ割り人形』のダイジェストを見てください。

 『くるみ割り人形』の場合には明確ですが、バレーというものの発生というのは、宮廷で行われる学芸会のような余興として誕生したと言われています。この子供の学芸会というような、子供ぽさというのが、実はバレーの重要な基盤なのです。だがしかし、この『くるみ割り人形』には、《芸術》が成立しています。

 いや、正確に言うと、あらゆる芸術の一方には、この子供が喜びそうな幼児性というものが潜んでいるのです。たとえば古代エジプトの壁画にも、言語判定法で測定すると、《こどもの美術》という判定が出ます。

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2. すみません、最初の記事ですが、アップしてから、マガジンの設定でトラブって、記事を消してしまいました。そこで再度書いたのですが、内容が加筆されて膨らみました。ですので、買ってくださった、狩野さん、記事を再度読んでくださるようにお願いします。