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リタイアメントビザ取得のためにクルンシー銀行で残高証明書と送金証明書を取得。しかし今日も伏兵が待ち構えていた。

クルンシー銀行で口座を開設した午後、自宅に戻り楽天銀行からクルンシー銀行宛に送金した。楽天銀行は送金限度額が一日100万円なので二日に分けて送金する。
着金するのは翌々営業日、2回目の着金は母のタイ滞在14日目。15日目までにリタイアメントビザの申請をしなければならないのでギリギリのタイミングとなった。

滞在15日目の朝、残高証明書と海外からの送金証明書を取得する為にクルンシー銀行に向かう。11時、バンナー支店開店と同時に到着。
しかし、今日も簡単に帰らせてはくれなかったクルンシー銀行。

リタイアメントビザの申請に際して、海外からの送金証明書として使える書類は2種類ある。
①銀行内の処理に使う伝票

②コンドミニアム登記の際には必ず必要となる正式な書類

私は不慣れな行員にも理解しやすいようこれらの写真をiPadで見せながら、直ぐに用意出来る筈の①の取得を要請したが、
「この書類は行内処理用なので外部には出せない。」
と拒絶される。
「過去に同じクルンシー銀行で取得した事がある、ここでは何故駄目なのか?」
と食い下がっても全く埒が開かない。
仕方なく②の書類を要求すると
「本部に照会して発行するので1時間ほどかかる。」
これは過去にも経験しており、それくらいはかかるだろうという事は私も了解済み。
食事を済ませて1時間後に戻り、10分ほど待っていると先ほどの行員とその上司らしき人間がやって来て、
「書類の発行に2、3日かかるので待ってほしい。」
と、今日がリタイアメントビザ申請の最終日である我々の心胆を奪う事を平然と言ってのける。
「そんな馬鹿な。以前、違う支店では1時間で発行された。」
と反論すると
「銀行のポリシーが変わった。」
「納得出来ない。日本語デスクに繋いでくれ。詳しい事情を聞きたい。」
「いや、ポリシーが変わったのでどうしよもない。」
先日に続いて、またも不毛なやり取りが始まりかけたその時、上司の手に①の伝票が握られているのに気付いた。
「この伝票で良いんだ。これをくれ!」
と、当に藁をも掴む思いでその伝票を指し示すと、上司はあっさりと
「これならどうぞ、お持ちください。」
あっさりと伝票を私に差し出した。
持ち出し不可言うてたんちゃうんかいっ!と少しツッコミを入れていじりたくなったが、とにかく書類が入手出来た今となってはこれ以上時間を無駄にはしたくない。我々はさっさと銀行を後にした。

更に笑わせてくれたのは、車を駆ってイミグレーションに向かう途上、先ほどの行員から「送金証明書が発行された。必要なら取りに来て下さい。」との電話があった事だ。
「2、3日かかる」と言った舌の根も乾かぬうちに?
ポリシーが変わったのではなかったのか?
彼らは二人がかりで客に嘘をついておいてそれを恥じないのか?
タイで大手銀行の一角を占め、東京三菱の傘下でもあるクルンシー銀行の社員の資質に暗澹たる思いを抱かせる2日間ではあった。

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