映画感想 7 『湯を沸かすほどの熱い愛』

・主要キャスト

幸野双葉        宮沢りえ(幼少期:住田萌乃)
幸野安澄        杉咲花
幸野一浩   オダギリジョー
向井拓海        松坂桃李
片瀬鮎子        伊東蒼
酒巻君江        篠原ゆき子

一言で言うと、、、

「愛にあふれた映画」

家族それぞれが自分の中で問題を抱えていながらも、お互いのためを思って行動している。愛に溢れた映画だった。
映画を見終わった後に自分自身ももっと周りの人を大切にしないといけないと考えさせられるような映画だった。

・家族の愛に溢れていた点が素晴らしかった。
 双葉は学校でいじめられていた娘の双葉が自分の力でその問題に立ち向かわせようとする姿勢や自らが末期癌を患っていながら、常に自分のことではなく家族のことを思って行動している点が素晴らしかった。
 鮎子が家に来て、自分の思いを告げた時にそれを全て包み込む優しさに血は繋がっていないが大きな愛を感じた。
 単なる血のつながりという意味の家族ではなく、どんな時でも心の支えになる「家族」の温かさの大切さを再認識した。

・拓海への言葉
 ヒッチハイクをしていた拓海は目的もなく、さらには嘘をついて北海道出身と双葉に伝えていた。しかしそれが嘘であることにも気づいていた双葉は車中で拓海を罵った。車を降りるタイミングで双葉は拓海に向かって北海道まで向かうという目的を与えた。
 これまで何も目的もなく生きてきた拓海は希望を与えられ、そこから明るい表情で北海道まで向かうための一歩を踏み出した。

・探偵の言葉

「この人やから何かしたいと思える。それはこの人にその何倍も与えられてきたからやと思う」(細かい言い方などは曖昧です。すいません)

 この言葉が映画の中でも何気なく1番刺さった。
 何かをもらおうと思ったら、自分がそれ以上に与えなければいけないことを学んだ。さらに重要だと感じたのは双葉がそのお返しを望んで何かを与えていないということ。何か与える時にも与えるという意識はなく、その人のことを思って行動しているからこそ、それを受け取った人もその人のために何かしたいと思わせるのだと感じた。

・全体を通して
この作品はキャストの方々の演技も素晴らしかった上に全てのシーンが見逃せない素晴らしい脚本であった。


今回映画日記の構成をまるっきり変えてみました。
試行錯誤しながら、自分自身が感じたこと、考えさせられたことが伝わるような文章が書けるようにnoteを続けていきたいと思います。

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