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寂しさを埋められない

 たくさんの人や仲良い仲間や友達と会話を交わしても、その日が色鮮やかなほど一人の自室が辛い。外に仲良く出来る人がいるのに私の家の人達との会話は無い。自分だけがひとりぼっちでは無いはずだと分かっているが泣けてくる。

 最近特にそうだ。私は自分が主人公の家族を欲していたことに気づかないフリをしていたのか、今になり強くそう願うようになってしまった。昔は結婚に自信が無く、子供を産んでも虐待しそうだと思っていたし、夢のためにも妊娠するわけにはいかない!と思っていた。

 前向きで建設的な考えが出来ていたら、たとえ出産しようとも夢を諦めなくても良かったかもしれないのだから。

 薬を飲んでいたし私みたいな者は結婚する資格もないと思えた。子供を持っても私は子供に嫉妬するのではないか?と怖かった。子供へ愛情が向いてしまった旦那さまにやきもきして子供を好きになれないとか。

 これまで数人、すごくすごく好きになれた人達はいた。あぁ、この人に出会うために生まれたんだって素直に実感もできるほど幸せな時間もあった。なのに長くは続かない。まだ出会っていないと言い訳もできるが、きっと私が自分も人も芯から愛せていないからだ。

 男の人といると自分の希望を素直に全部言うことが出来ず、いつも損した気分になる。我慢してしてあげている、という高慢な気分になる。じゃあ、言えばいいのに、と自分に突っ込むものの、上手い言い方がわからない。どう伝えたら嫌われないかわからないから本心は隠す。その積み重ねで辛くなってしまうのだ。

 あるいは、なぜこの男はこれくらいのことを気遣ってくれないのかと思う。言っても、一ミリでも嫌な空気が流れたら私ももう拒否された記憶しか残らず、すぐその記憶ばかり蘇らせてしまう。

 一時期は荒れに荒れて自暴自棄に夜の街を彷徨い歩いた時もあったなあ。その頃を思い出すと本当に悲しくなります。だけどどうしたら良いのかわからないのだ。愛したい愛されたいのにその方法がわからないのだ。同情することや自己憐憫は出来るけど、豊かな愛情で自分を包めないのだ。

 毎夜毎夜涙が出る。こんなに毎晩泣いているのは久しぶりかもしれない。

 一つ解決策を捻り出した。

 誰にも頼れない時に仏壇の前で亡くなった祖父や祖母に頼って話していたが、近頃では曾祖父と曾祖母まで引っ張り出してきて頼っている。

 そこでお願いしました。私はどうしていつまでも一人なの?って本当はめちゃくちゃ寂しくて堪らないよって。寂し過ぎてダメな行為に走りがちなのも知ってるよね?って。許してくれないかなって。本当はそんなことしたくないよって。だから。

 早く誰か生まれ変わって私を抱きしめに来てよ!!って心の底からお願いしました。

 きっと身内なら抱きしめてくれるんじゃないかと…

 こんなこと言い出すくらい悲しくて悲しくて寂しくて寂しくて。今日も涙が出ます。

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