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昨日は会期末が迫った、空海・生誕1250年を記念した、「密教のルーツとマンダラ世界」を展観しました。

会場の奈良国立博物館を訪ねるのは久しぶりですが、修学旅行生やインバウンド客で奈良公園は熱気が満ちていました。鹿せんべいをねだる神獣・鹿たちが観光客の人気を集めています。

来場者が10万人を超えた館内は、国宝約30件、重要文化財約60件、各地で守り伝えられてきた密教の源流と、空海密教のゆかりの至宝が一堂に展示されています。

「虚空尽き、衆生尽き、涅槃尽きなば、わが願いも尽きなん、」(性霊集八巻)

この世の全ての物が消滅し、仏法の世界が尽きるまで、私は人々が救われることを願い続ける。

地球環境破壊と異常気象、猛威を振るい続ける疫病、ジェノサイドに等しい戦禍など、わたしたちの住む地球はまさに涅槃が尽きる末期症状を迎えています。

永和2年(835)に高野山で入定した、弘法大師・空海の祈りが世界の隅々にまで届くことを願うばかりです。


記念に南部鉄の鈴を買い求めました。清々しく、神々しい音色で、毎朝書斎の空気を浄めます。

#空海 #奈良国立博物館 #高雄曼荼羅
#密教 #性霊集  

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