鵜久森 達彦

物書きです。ここに書く内容は基本的にはエンタメとなっております。 出来事はほぼ実話です…

鵜久森 達彦

物書きです。ここに書く内容は基本的にはエンタメとなっております。 出来事はほぼ実話ですが、実在の人物や団体などとは関係ありませんので、『セミフィクション』程度の認識でお願いいたします。

最近の記事

包丁×ダンス=高橋由伸

 大学二年の春、私はダンスに明け暮れていた。だがそこにはキラキラした夢溢れる青春物語など全く持って無い。やらされていたからだ。  私が通っていた大学は所謂『芸術系』で、そこは音楽やら絵画やらを志望する若者たちが行きつく、ルール無用のディストピアである。  当時私は同期たちと学生劇団を立ち上げ、楽して名声を得ようとヤイヤイしていた。  ある日メンバーの一人が突然「一年間各々で力を溜めよう」と言い出した。どうせその週のジャンプの漫画が修行パートに突入したのだろうが、惰眠を貪り

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