【緊急番外編】日本政策金融公庫の『新型コロナウイルス感染症特別貸付』

こんにちは、hikkyです。

志村けんさんが亡くなりましたね。

北海道はほんの少しコロナショックが和らいできた印象が個人的にはあるのですが、この訃報でさらに経済への影響が増すのは間違いないでしょう。

銀行は必要なくなる、しかも融資の話を書こうと思ったタイミングだったのですが、もしかすると誰かの役に立つかもしれない話なので、番外編を書くことにしました。

私の周りの経営者、特に飲食店の経営者は、みんな苦しんでいます。

冗談じゃなく「いつまで持つかな」と思っていると思います。

私が尊敬する経営者は、10年近く順調に経営してきて初めての危機に、いつも前向きだったのに、愚痴やネガティブな発言をすることが増えた。

札幌のど真ん中、４丁目プラザの街頭ビジョンで

「室内での食事会や飲み会は避けましょう。　札幌市」

が映し出されているのを見たとき、彼の顔が浮かんでやるせない気持ちになりました。

小規模でやっている経営者は、金融機関からお金を借りたことがない方も多い。

お金を借りるのは不安です。

返せるかわからないからです。

普通の人がお金を借りるときは、お金がない時に誰かに借りますよね。

でも基本的に銀行は、お金がない人には、お金を貸したがりません。

返せないかもしれない人には貸したくないですよね。

これは銀行でも個人でも一緒です。

ただし例外の金融機関があります。

日本政策金融公庫です。以下『政策公庫』とします。

日本政策金融公庫

株式会社ですが『国が経営している銀行』だと思って頂いてOKです。

民間の銀行は、困っている経営者や会社にお金を貸すとき、金利を高くします。

意地悪しているわけではなく、返して貰えないかもしれない人には、利息という料金を多く貰うのは当然です。

「おかしいだろ！」と思われた方。その感覚を大切にしてください。

でも政策公庫は、今回のような緊急事態の時には、逆に金利が安くなります。

コロナに揺れるいま、政策公庫は、めちゃめちゃお金が借りやすい。

普段から借りやすくはあるのですが、その話は明日。

今回は実質金利ゼロに近い『新型コロナウイルス感染症特別貸付』があります。

会社やお店が潰れると、法人税・所得税が減るという側面もあります。

真面目な経営者が苦しんでいるのを、国は見殺しにはしません。

「真面目ってなに？」と思われましたか？

確定申告をきちんとしていることです。

税理士に頼んでいて、「こんなに税金払うの？」と思ったことがある方は大丈夫です。

頼んでいても「今回も税金少なく済みましたよ＾皿＾」みたいに自慢げに言うような税理士だと、適当にやっている可能性がある。

心当たりのある方は、すぐに税理士事務所を替えてください。

よくわからないという方は、確定申告や決算書を見せて頂ければ、国や銀行からどう見られるか、私ならわかります。

そのへんの銀行員より、財務の知識を持っています。

この先、景気が世界的に急速に悪化し、コロナが落ち着いても客が戻ってくるかはわかりません。

それでも簡単にお店を閉店したり、会社を潰すことはできないでしょう。

将来や目標を描くことは大前提として大切ですが、今を凌ぐ必要があるのなら、まずは政策公庫に行ってください。

「借りなくてもなんとかなりそう」という方も、確信がないのなら、事業の規模や種類によりますが、３か月分の固定費に相当する金額を借りておくことをオススメします。

制度の悪用は厳禁ですが、返せなくなっても借金が免除になる可能性があります。

破産ではなく特別免除になる、という意味です。

景気が悪化し、間違いなく破産者が増えます。

動向次第では、破産法が見直される可能性もあると思っています。

まずは今を守ることを考えるのが最優先です。

以上、元銀行員のhikkyでした。

明日は『銀行が必要なくなる』理由の続きを書いていきます。

実は「金融機関でお金を借りたい経営者は政策公庫で借りれば十分」ということを書く予定でした。

ネタバレしてしまった。

明日もどうぞご覧ください。