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2023/07 ポルトガル旅行記(リスボン、シントラ、ロカ岬)

まえがき

普段書いているnoteとはちょっと趣を変えて、先月ポルトガルに旅行に行ってきた記録をまとめようかと。
もともと旅行はとってもすきで、旅行に行く前には旅行記ブログを読み漁って見どころやベストルートを考えたりするタイプです。ただ、今回のポルトガル旅行に関しては「事前に調べていたことと変わっている!?」という事象がとっても多かったので、わたしが見た範囲での現時点での最新情報を日本からの旅行者向けに発信したいなと思い、この記事を書くことにしました。
日本からも大分海外旅行がしやすくなって、きっとこの夏ポルトガルに出かけようという方もいると思います。そんな方の参考に少しでもなれば嬉しいです。

具体的には、リスボンをベースにしたシントラ・ロカ岬観光について、情報をまとめます。
実際に行ったのは、2023年7月中旬の平日です。きっとあっという間にいろんな状況が変わっていくと思うので、そのあたりもお含みおきいただいた上で参考にしていただければ。

行ってみてわかったこと

  • Bus 403 (シントラ〜ロカ岬〜カスカイス)廃線! これが一番びっくりしたことでした。ただ、同じ路線が民間?別の企業?によって運営されているっぽかったです。

  • よって、数多の旅行記で紹介されているシントラ観光に使えるお得なチケットである Train and bus ticketロカ岬行きのバスは含まれない(リスボン〜シントラ/カスカイスの電車とシントラのバスのみ)という事態に。値段は変わらず16ユーロのようでした。このチケットを使ってロカ岬まで足を伸ばそうとされている方は、再考が必要です……!

  • シントラ駅のバス乗り場では、バス会社の係員が立っててその場でチケットを購入できます(クレジットカードも使えました)。シントラの宮跡を周るバスは1回券(片道)4.1ユーロ1日券は15ユーロ(ただしロカ岬行きのバスは含まれず)。バス会社のホームページには往復チケットの表記があったのですが、係の方に確認したところ今は売ってないとのこと。

  • ただ、ロカ岬で「Hop on and off bus」(観光地でよく見る赤いオープンバス)を見かけたので、ロカ岬も含む1日乗車券があるのかも?(ここは確認できてません)

  • ロカ岬行きのバスルートは1253番1624番の2系統。このうち1253番はレガレイラ宮殿やモンセラーテ宮殿前を経由するので、そのあたりを観光してからシントラ市街に戻らなくてもバスに乗れるのがとっても便利!

  • シントラ〜ロカ岬、ロカ岬〜カスカイスのバスは片道2.6ユーロ。バスドライバーに現金支払いでした(クレジットカード使用不可)

  • 「ペーナ宮殿はとにかく混むから朝イチに!」という旅行記をたくさん目にしたので一目散に向かったのですが、なんと宮殿に入るチケットが全て時間制になっていて、朝の9:30頃到着した時には一番早いのが14:30からのチケットでした。事前にオンラインでも買えるのかなぁ。もしくはもっと早い電車で来るべきだったのか。

  • むしろ、チケット売り場は全然並んでませんでした。レガレイラ宮殿だけちょっと待ったかな、くらい。この旅で一番並んだのは、まさかのレガレイラ宮殿内の「通過儀礼の井戸」の入口でした(20分くらい待ったと思う)。幸い日陰だったので、そこまで苦ではなかったです。

実際のわたしの旅程

入念な下調べの結果リスボンでTrain and bus ticketを買おうと心に決めていたわたし。窓口で「ロカ岬行きのバスは含まれないけどいい?」と言われて予定が狂い、すっかり出鼻を挫かれてしまったのでした。アイタタ。
その他にもいろいろと予想外の出来事があったのですが、結果としていい感じの旅程になったので紹介します。

  • 8:41 ロシオ駅からシントラ駅へ(1日乗車券利用*1)本当は8:11の電車に乗りたかったけど、窓口で順番を待ってる間に電車が出てしまった…

  • 9:20 シントラ駅着、バス乗り場へ(1回券利用、4.1ユーロ)

  • 9:45 ペーナ宮殿着、宮殿のチケットを諦めて、併設の公園にだけ入れるチケットとそのあと行く予定だったムーアの城跡のチケットをまとめて購入

  • 10:00 ペーナ公園散策

  • 10:55 ムーアの城跡へ移動(徒歩、ちょっと上りを10分くらい)

  • 11:15 城壁を登る、景色を堪能

  • 12:00 シントラ市街へ移動(徒歩、下り坂を20分くらい)

  • 12:30 シントラ市街散策、王宮を外から見学、シントラ名物のお菓子を食べる*2

  • 12:45 レガレイラ宮殿へ移動(徒歩、ほぼ平坦な道を10分)、チケット購入列に10分くらい並ぶ*3

  • 13:20 レガレイラ宮殿(というか庭園)散策

  • 15:15 レガレイラ宮殿のテラスで遅いお昼ご飯*4

  • 16:05 レガレイラ宮殿からロカ岬へ(バス、1回券利用、2.6ユーロ)

  • 16:40 ロカ岬散策

  • 17:40 ロカ岬からカスカイスへ(バス、1回券利用、2.6ユーロ)

  • 18:10 カスカイスのビーチでのんびり

  • 19:00 カスカイスからリスボンへ(電車、1日券利用)

  • 19:40 リスボンのカイス・ド・ソドレ駅着

このルートだと、シントラでのバス利用が1回だけ(徒歩はほぼ平坦な道または下りなので、そこまでしんどくない)なので、1日券を買わなくても問題なく過ごせました!
個人的に、旅先での交通フリーパスは「いちいちお得な旅程を考える&切符を買う手間と時間の節約費」も代金に含まれてると思って積極的に使うタイプなのですが、シントラ観光に関しては必要なかったです。もちろん、何箇所も回りたいとか、ペーナ宮殿の遅い時間のチケットを買ってあとから戻ってきたいとかやったら別ですが。
シントラのバスは時間通りに来ない&結構混んでる&道が渋滞したらびっくりするくらい時間がかかるので、元気であれば歩いた方がストレス少なく観光できるかもしれないです。

【補足】
*1 前日に地下鉄の1日券と間違えて鉄道の1日券を買ってしまうというハプニングがあり、使い道のなかった1日券を活用した、という背景です。無駄にならずに済んでよかったです。ただ、普通に電車に乗った場合の運賃は2.3ユーロなので、その方がお得です。朝のロシオ駅はそこまで混雑していなかったので、ちょっと早めに駅に着いておけば問題なく買えると思います。

*2 シントラは「ケイジャーダ(チーズタルト)」と「トラヴェセイロ(クリーム入りのパイ)」というお菓子が有名らしく、たまたま見かけたお店で買いました。わたしはトラヴェセイロの方がすきでした! ポルトガルの卵感の強いクリームの入ったあったかいお菓子、最強です。

トラヴェセイロ。砂糖がまぶされたサクサクのパイの中にあったかい卵クリームがたっぷり。

*3 レガレイラ宮殿、教員は通常の半額の6ユーロで入れました。該当の方は身分証や名刺など何か証明できるものを持っていくとよいです!(日本語表記のでも大丈夫よー!と言ってもらえました)

*4 わたしはシントラ市街でおやつを食べてしまった&午後以降レガレイラ宮殿がどれくらい混むのか不安で早めに行ってしまいたかったので、宮殿のカフェで遅いお昼にしましたが、シントラ市街にはレストランもたくさんあったので、そこで先にお昼を食べてしまうのもありかもしれません。

そのほか

交通について

  • 電車は1回2.3ユーロ(多分このエリアは均一運賃?)、1日券は6.1ユーロ。切符は「navegante」というカードと一緒に購入する必要があります(発行料0.5ユーロ、詳しくは他の方がたくさん旅行記で書いてらっしゃるのでそちらをみてください)。自販機でも買えますが、英語表記にできなかったりするので、窓口の方が安心です(わたしが1日券を買い間違えたのも多分自販機で買ったから…涙)。ただ窓口は混んでたりするので、どちらも良し悪しですね…

  • ロシオ駅からの電車は誰も立ってる人がいないくらいの空き具合でした。リスボンからシントラに向かうには別の路線もある(オリエンテ駅発)みたいなのだけど、そっちの方が電車は混んでたっぽいので(しかもロシオ駅発の方が先に着いた)選べる状況ならロシオ駅発の方がいいかもしれません。

  • シントラ駅からのバスに座れるかどうかは電車の着くタイミング次第って感じです。進行方向一番前の車両が駅の出口に近かったです。朝だったからか、バスも次々来て、いっぱいになったら出発(10分おきくらいのペース)って感じでした。

  • ロカ岬に向かうバスは、全然混んでなかくって普通に座れました。びっくり。時刻表を見る限り、20分おきくらいに走ってそう。わたしはなぜか25分待ったのだけど(時間通りに来ないポルトガルバスクオリティ)。進行方向向かって右側に座ると、景色がいいです! あと、結構な山道をなかなかのスピードで飛ばすので、酔いやすい方は酔い止め必須。

シントラ・ロカ岬観光

  • 各スポットのあちこちにトイレや売店、自販機など結構充実してたので、食べ物飲み物が足りなくなってもなんとかなりそうです(とはいえ、持っていくに越したことはないですが)。

  • 個人的にお勧めしたいのはムーアの城跡! 景色が良くってめっちゃ気持ちよかったし、そこまで混んでなくてすいすい回れたのも快適でした。

  • ロカ岬は記念碑以外何にもなかったけど、その殺風景さが「西の果て」って感じですきでした。風がめっちゃきついので、服装&髪型にはご注意ください。

リスボン全般

  • めっちゃ暑かったです! 日差しが! きつい! 日焼け止めをこまめに塗ってても焼けました。サングラスと帽子または日傘が必須かと。

  • リスボンはとにかく坂が多いです。息が切れる。Googleマップで出てきた道も、距離が短くてもアップダウンが激しいことがあるので、よく見たほうがいいです。わたしは毎日足裏がパンパンになりました。スニーカー必須。

  • 乗り物がお好きな方は、ぜひトラムに乗っていただきたい! 結構混んでる&全然時間通りに来ないので、時間の余裕のある時の移動手段に。びっくりするくらい細い道や急な坂を走ったり、方向転換が華麗だったり、乗ってるだけで楽しめるアトラクションみたいでした。1回券だと運賃が高い(多分1回3ユーロくらい)のと乗る時に支払いでバタバタしがちなので、一日乗車券(メトロと共通、確か7ユーロくらい)を使うのがベストです。

  • リスボン空港のターミナル2(LCC用のターミナル)はなかなかの仮設感でした。飛行機のタラップまで歩いていく系です。保安検査場前、保安検査場後に人があふれているのですが、搭乗口の近くにもカフェやマクドがあるので、早めにそっちまで行ってしまってもいいかも。ただし、搭乗口がどこになるかはギリギリまでわからない…

食べものいろいろ

食事編①
Lisboa tu e Eu 2
https://goo.gl/maps/C5HW2AfhsSo4B4nK6
一人でも入りやすくてしかもおいしくて複数回行ってしまったレストラン。リスボン大聖堂の近く。

イワシのグリル。塩とバルサミコ酢が効いてて美味。
イカのグリルとビール(ちょっとピンボケ)。まだまだ食べたいメニューがあった!

食事編②
Frade dos Mares
https://goo.gl/maps/yKZBECiBZkWT6ZQQ6
行ってみたはいいけど、ロカ岬帰りのボロボロで行くにはちょっと身の丈に合わなかったレストラン。フィッシュスープとVino verde(緑のワイン)が最高においしかった。
ぜひちょっとオシャレな気分で行っていただきたい!

フィッシュスープ。海老のビスクとあら汁を足して濾したみたいなコク。

お菓子編
Pastéis de Belém
https://goo.gl/maps/pcUGF3vqVigdAbGG6
パステル・デ・ナタは、リスボンの前に行ったポルトも含めて何店舗も食べたのだけど、このお店が一番おいしかったです。ジェロニモス修道院の横。混んでるけど、テイクアウトは全然待たずに買えました。お店の外で食べたんだけど、すぐに並び直しておかわりしたいくらい美味しかった……

パステル・デ・ナタ。粉砂糖とシナモンパウダーを別袋でもらえます。

あと、すでに紹介したけどシントラでトラヴェセイロはぜひ食べていただきたい!

あとがきにかえて

繰り返しになりますが、あくまで2023年7月中旬の情報なので、近い将来にここに書かれていることが変わる可能性も大いにあります。
現地で確認していただいて、多少の想定外や変更もどんとこい! みたいな柔軟性を持っていくのがポルトガル旅行を楽しむコツかなぁと感じました。

「ヨーロッパに住んでいるうちに、日本からは行きづらいところに行きたい!」という動機で計画したこのポルトガル旅行。
物価は比較的安いし、ご飯はおいしいし、街は可愛いし、大満足の旅行になりました。
元気で歩けるうちにまたいつか来たいなぁ。
もし、旅行先(特に女性ひとり旅)の行き先を迷ってる方がいらしたら、ポルトガルおすすめですー!

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