ひきこもりの状態
私は約6年のひきこもり経験者です。”ひきこもり”と言っても色々な背景や状態があると思いますが、私はどんな状態だったのかを書いていきたいと思います。
厚生労働省のホームページにはひきこもりの定義は
このように書かれています。
私の場合は、大学受験で2年浪人した後、希望叶わずに受かった大学に一年通い、その後一年休学。その間実家から離れ一人暮らしをしていました。1年の休学が終わる頃、両親に実家に帰ることを打診されそのまま帰ることにしました。(その時、私は何か考えられる状態じゃなかったように思います。とにかく現状から逃げ出したかった、そんな気持ちだった気がします。)
その時はすでに友達関係はほとんどありませんでした。大学でもサークルにも属さず、遊びもせず授業だけ受けてすぐに帰宅していました。学園祭にも行きませんでした。
実家に帰ってからの関わりは両親とだけでした。夕食の席で「これからどうするのか」「アルバイトを早くしろ」というような言葉をかけられ続け、だんだん一緒にいる時間を避けるようになっていった気がします。母に「よく何もしないでご飯食べられるわね」というようなことを言われ、母の作る食事を食べるのをやめ、両親が仕事にいっている間に自分の食事を作って帰ってきたら部屋から一切で出なくなるという生活になりました。お風呂は両親が寝た後で入っていました。食材の買い物に行ったりはしていました。高校生から飼っていたインコだけが私の唯一の話し相手でした。(きっとこの子がいなければ私はとっくにいなかった)
両親とはいつからか本当に全く話さなくなりました。話さなくなったと言うか私が声を発しなくなった。色々声を掛けられるけれど一切聞かず何も答えず。「両親の言葉を聞きたくなかったから私も話すのを止めた」そんな感じです。「どうせ私の言いたいことなんて言えないし聞いてもらえないから同じ」とも思っていた気がします。(うろ覚えで思い出しつつ書いているので書き方が曖昧になってすみません。)私はこのまま声がでなくなるんじゃないか…なんてよく思っていました。
日中はパソコンでインターネットサーフィンをしていた気がします。あとは本を読んだり。ずーっと「なぜ私はこんな状態になってしまったのか、何が原因だったのか」を知りたいために検索したり心理学や哲学や自己啓発本のような本を読んでいた気がします。
そんな状態が6年くらい続きました。
自分のひきこもりの経験をどこかの誰かの役に立てられたら、辛くてどうしようもなかった過去の自分のような人の役立てられることがあるかもしれない、そんな気持ちで今までできなかった「アウトプット」「自分を表現する」ということを初めてることができました。
これから少しずつ、昔のことも、今のことも、交錯しながら書こうと思っています。なければよかったと思うような過去のことを思い出しながら書くので、あやふやだったりうろ覚えだったりするかと思いますが、多めにみていただければ幸いです。
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