見出し画像

クリティカル・ビジネス・パラダイム

『クリティカル・ビジネス・パラダイム』
社会運動とビジネスの交わるところ
山口周 

✔︎社会運動・社会批判としての側面を強く持つビジネス=クリティカル・ビジネスを理解・実践する上でのガイドブック

✔︎オランダのスマートフォンスタートアップ「フェアフォン」の事例

✔︎品質や機能ではなく、「哲学」が求められている。

✔︎市場に存在しない大きな問題を、企業の側から生成することに成功した。

✔︎クリティカルないビジネスとアファーマティブ・ビジネスの違い

✔︎教養のないビジネスパーソンは「文明にとっての脅威」

✔︎ブランディングとは「アジェンダの旗取り合戦」のことであり、旗を奪っていくのは必ず「最初にそのアジェンダを掲げた人・組織」

✔︎顧客の要望に対してクリティカルであるのが本当の「顧客志向」

✔︎「シェアの奪い合い=ゼロサムゲーム」の考え方とは異なるアプローチ「市場全体を増やす=プラスサムゲーム」の追求

✔︎「公共性への関心」「未来の他者への関心」の基本的な水準が、クリティカル・ビジネスの発生や成長に大きく関わってくる。

✔︎クリティカル・ビジネスのアクティビストは「星を見上げながら、ドブの中を這う」

✔︎クリティカル・ビジネスの実践例
1.支配的価値観への批判
フォルクスワーゲン社の「Think Small」

2.貧困と経済的不平等の解決
グラミン銀行の貧困層への低金利無担保融資

3.気候変動・資源枯渇への対応
パタゴニア、自然環境を保護する
フェアフォン、修理する権利を取り戻す
テスラ、化石燃料に依存する文明のあり方に終止符を打つ

4.企業倫理と透明性の向上
ザ・ボディショップ、反動物実験など

5.労働者の権利と福祉の改善
モンドラゴン協同組合、労働者所有、民主的な意思決定、利益の分配性向

6.ダイバーシティとインクルージョンの推進
IKEAイスラエル「ThisAblesプロジェクト」

7.地域社会とコミュニティの生成
ブルネロ・クチネリ、人間主義的経営

✔︎アクティビストのための10の弾丸
①多動する②衝動に根ざす③難しいアジェンダを掲げる④グローバル視点を持つ、グローバル・ニッチ⑤手元にあるもので始める、バーベル戦略⑥敵をレバレッジする⑦同志を集める⑧システムで考える⑨粘り強く、そして潔く⑩細部を言行と一致させる

✔︎ラルフ・ウォルドー・エマソン
「内心に潜む確信を語れば、それは普遍に通じる」

✔︎老子
悪いリーダーは蔑まれる。
良いリーダーは敬われる。
最高のリーダーは、人々に「私たちがやった」と言わせる。

✔︎今後のチャレンジ
①フォロワーシップの醸成②情報の拡散と共有③クリティカル・ビジネスの製品やサービスの利用④クリティカル・ビジネスへの関与⑤資金提供と投資⑥教育と学習⑦ネットワーキングとコミュニティ⑧

✔︎安定的に収入が得られる仕事を本業としてやりながら、強く共感できるクリティカル・ビジネスのイニシアチブにも何らかの形で関与する、という働き方

✔︎逸脱者によって多数派の規範がアップデートされる「開かれた社会」を築く。

✔︎リーダーシップのleadの語源はleith=「境界線を越える」であり、単に導くだけでなく、過去の規範や慣習や定石などの「一線を越える」ことにこそリーダーシップの本質がある。

#山口周
#クリティカルビジネスパラダイム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?