死に対面する以外の生はない。
人生を変えた本として皆さんが挙げることの多い一冊。岡本太郎さんの「自分の中に毒を持て」。
30年前、1993年に書かれたものですが、今読んでも背筋が伸びますね。2022年までに毎年売れ続けて30刷なんて、やはり根源的で普遍的な内容だからですよね。
「死に対面する以外の生はないのだ。」
■好奇心というのは、そのように生命を賭けて挑む行動に裏打ちされなければ、生きる感動としてひらかないのではないか。
■ありのままの自分を貫くしかないと覚悟を決めている。それは己自身をこそ最大の敵として、容赦なく闘いつづけることなんだ。
■ほんとうに生きることは、いつも自分は未熟はんだという前提のもとに平気で生きることだ。
■ニブイ人間だけが「しあわせ」なんだ。僕はその代わりに「歓喜」という言葉を使う。
■才能のあるなしに関わらず、自分として純粋に生きることが、人間のほんとうの生き方だ。
■闘って、後にくずれる。その絶望と憤りの中に、強烈な人生が彩られることもある。
■独自な人間像の魅力を強烈に放射するようになったとき、そのときこそ経済生活も人間本来の誇らしさを回復するのではないか。
■素っ裸で、豊かに、無条件に生きること。
■芸術は爆発だ。
僕が芸術というのは生きることそのものである。人間として最も強烈に生きる者、無条件に生命をつき出し爆発する、その生き方こそが芸術なのだということ。
■今、この瞬間、まったく無目的で、無償で、生命力と情熱のありったけ、全存在で爆発する。それがすべてだ。
■人間の生命、生きるという営みは本来、無条件、無目的であるはずだ。何のためこの世に来たのか。そして生きつづけているのか。ほんとうを言えば、誰も知らない。本来、生きること、死ぬことの絶対感があるだけなのだ。
■強烈に生きることは常に死を前提にしている。死という最も厳しい運命と直面して、はじめていのちが奮い立つのだ。
#岡本太郎
#自分の中に毒を持て
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?