見出し画像

駄文#2 期待する

図書館に行くとき、駐車場には一番良いエリアがあります。
入り口からほど近く、また日中でも日陰になるから、帰りの車内が暑くならない。

だけど一番良いエリアだと思っているだけに、他の人も同じなのでしょう。競争率が高い。そのため、できれば朝一で乗り込みたいものです。

ただ、寝坊する日もあるし、朝の調子が悪く遅れることも多々あるもので。
開館から一時間もすれば、もう、一番良いエリアは絶望的なのです。

そんな時、自分は期待するのです。
「たまたま一か所だけ空いているのではないか」
「たまたま自分が着いた瞬間、帰るひとがいるのではないか」

今日もそのような感じでした。
一か所だけ、たまたま空いていたのです。

そんな時、自分は必要以上に喜びを表出します。
声をあげ、ガッツポーズをして、車の中で揺れ跳ねます。
まるでテニスプレーヤーのように。
すると、些細なことであるのに、それがとても素晴らしいことであるかのような錯覚を覚えます。何かを成し遂げた快楽物質が脳の中でビュンビュンします。
これはおすすめです。

あとは、人気の限定のスイーツがたまたま店頭に残っているのでは。とか、
約束の時間に遅れそうだけど、なんかいろいろうまくいってたまたま間に合うのでは、だとか、
本屋に欲しい本が売っているかろくに調べず店頭に乗り込む。たまたまあるのでは。だとか。

……多くの期待は外れます。
しかし期待する数をふやせば、それだけ当たる経験、というものも増えていきます。(もちろん外れる経験も増えますが)

そうしてもし期待通りになったとき、報酬系を得られるのです。
お金の要らないギャンブル遊び、ということなのでしょうか。
おすすめです。
皆さま、期待しましょう。
(ちなみに外れた時は鼻歌を歌ってごまかします(ほんとに))







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?