駄文#20 現実と小説とが近寄って
こんにちは、抽斗の釘です。
小説を書いているとごくまれに、書いたものと近いことが現実に起こることがあります。
ある男女が私と同時に喫茶店に入りました。
彼らは先に席を選んで座り、私はある程度離れたところに座ったのですが、静かな店内、その女性の張りのある声はよく周囲に聞こえました。
女性は保険販売員。そして出産を期に、副業を始めようとしている。
男性はイベントなどの写真撮影を請け負う、撮影会社のカメラマン。
二人は昔からの友人で、女性が副業をするにあたって、一緒にやらない