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こんにちは、さだまらないオバケです。

8月8日はオバケの日!(?)

今日は、8月8日!0808、オバオバ(?)… オバケの日!?ということで8月8日はさだまらないオバケの日と勝手にさだめてみました。
最近はメディア露出やイベント出展により、さだまらないオバケを知っていただく機会も増えてきました。今日はオバケの日ということで、改めて自己紹介をさせていただきたいと思います。


さだまらないオバケの活動

さだまらないオバケは、現在趙、鴻戸、兵藤、佐久間の4名で活動するデス・デザインユニットです。デザインの力で死への向き合い方を変え、今を生きる力をひきだす(=死のリデザイン)活動をしています。

発足のきっかけとなった「ひきだしプロジェクト」

さだまらないオバケの発足は2020年11月。渋谷にあるデザイン専門学校、東京デザインプレックス研究所の「フューチャーデザインラボ」第3期に生まれました。初期のメンバーは、趙、鴻戸、松本、高野の4名でした。
「母の遺品整理に困っている」という先生の一言からアイデアが生まれ、メンバー自身の体験や想いから「ひきだしノート」、ひきだしカードゲーム「ソラがハレるまで」が誕生しました。
大切な人を亡くした悲しみにとらわれて、その人と過ごした素敵な思い出まで心の底にしまわないでほしい。そっと思い出のひきだしをあけるお手伝いができるような、悲しみに寄り添いつつも明るい印象のデザインを採択しました。さまざまな専門家に何度もアドバイスをいただきながら制作したプロダクトです。

2021年9月にクラウドファンディングを行い、製品化しました。現在はオンラインで販売をしています。
ひきだしカードゲーム「ソラがハレるまで」、「ひきだしノート」の商品詳細はこちらから⬇️

渋谷100BANCH GARAGE Program採択

2022年、8月。パナソニックが運営する渋谷100BANCHのGARAGE Programに採択されました。
死との関係が遠くなり、死について語ることさえタブー視されつつある社会において、「死にまつわる文化や価値観を、デザインのチカラで変えたい」という想いを実現するために100BANCHを活動拠点に選びました。
このプロジェクトの一環として始まったのがデス・スナックです。
「自分の人生をどのように終わりたいか?」「それまでにどんな人生を生きたいのか?」をテーマに、お酒を片手にみんなで語りあう場を運営しています。カフェでもなく、バーでもなく、スナック。死生観についてわいわい語り合うスナックのような場にしたいという想いから、デス・スナックという名前になりました。

三和物産株式会社さんと雲もなか制作

石川県にある葬祭用品メーカー、三和物産株式会社さんと一緒に、大切な人を思いながら作って食べる、体験型手づくりもなかを制作しました。
「49日って何のため?」という問いから生まれたこのプロジェクトは、タイミングや場所、故人との関係性に囚われずに、故人を大切に想うすべての人が、それぞれの弔いの時間を過ごすことができるようになってほしい。という想いを込めて1年以上かけ、制作しました。
2023年7月、「49日のひきだしもなか」という製品名でクラウドファンディングを行いました。49日にとらわれず、様々なタイミングで使っていただけるプロダクトにしたいという想いで、最終的に「雲もなか」という名前になりました。
「あなたの想いが雲もなかにのってふわりと空へ届きますように。」というコンセプトです。

さだまらないオバケ、活動の2軸

現在のさだまらないオバケは、プロダクト制作・販売、イベント企画、クライアントワークを中心に様々な活動をしています。私たちの活動の軸は大きく分けて2つあります。1つ目は、大切な人の死への向き合い方を考える、「新しい弔いの形を作るプロダクト制作」、2つ目は自分の死への向き合い方を考える「死をカジュアルに語る場づくり」です。どちらも、今を生きる希望をひきだすという目的は同じですが、対象とする人、アプローチの仕方が異なります。

新しい弔いの形を作るプロダクト制作

このプロジェクトに代表されるプロダクトは、ひきだしカードゲーム「ソラがハレるまで」、「ひきだしノート」、「雲もなか」などです。
現代にはさまざまな形のグリーフ(悲しみの気持ち)があると考えています。大切な家族や友人を亡くした人々のグリーフはもちろんですが、葬儀が終わった後に亡くなったことを知った友人や、交流があった近所の人など、葬儀の縮小化が進む中で弔う機会を得なかったグリーフがあるのではないかと考えています。
そこで私たちは、さまざまなグリーフに、さまざまな場面で寄り添うことができるプロダクトを制作しています。そして、プロダクトをつかってグリーフを癒し、今を生きる希望をひきだすことができるようなプロダクト制作を行っています。

死をカジュアルに語る場づくり

このプロジェクトに代表されるのは、デス・スナックです。これは、自分の死への向き合い方を考えるプロジェクトです。
葬儀の縮小化や他者との繋がりの希薄化が進む現代において、死に直面する機会はどんどん減っており、死について話すことはセンシティブで、タブー視されているようにも思います。
本当は誰もが死と隣り合わせで生きているのに、死を遠ざけてばかりいては、いつか後悔してしまうかもしれません。
そこで、誰かの死だけではなく、自分の死についても普段からカジュアルに語りあう場が必要だと考えました。
毎日、明日死ぬ!と思ってがむしゃらに生きる必要はないけれど、自分の死について考えることで、今の自分の人生を改めて考えるきっかけになる。明日を生きる希望をひきだすことができると私たちは考えています。

さだまらなさを肯定したい

誰かを亡くした悲しみを抱えた当事者と、そうでない人。この2つに線引きをしてカテゴライズすることは簡単ですが、そこにはどうしてもどちらのカテゴリーからもこぼれ落ちる人が出てくると思います。
大切な人を亡くし、悲しみにくれている人。古くからの友人が亡くなったことを葬儀が終わった後に知る人。自分の死が訪れるのがどうしようもなく怖い人。どんな人もさまざまな形のグリーフを抱えていると思います。

私たちは、その名の通り、さだまらなさを肯定する、さだまらないオバケでありたいと思っています。
そして、「大切な人の死への向き合い方を考える活動」「自分の死への向き合い方を考える活動」の2軸を通して、さまざまな形のグリーフに優しく寄り添い、当事者・非当事者といった境界をぼやかすような活動を今後も続けていこうと思います。(さんずのかわを行ったり来たりできるオバケのように!)

グッドデザイン賞2023を受賞!

「一般向け取り組み・活動」の審査部門において、「死への向き合い方をリデザインする活動」として受賞しました。
「大切な人の死への向き合い方をリデザインする」プロダクトや「自分の死への向き合い方をリデザインする」デス・スナックをはじめとする場づくりなど、取り組み全体が評価されました。

さだまらないオバケ今後の活動

今後もこの2つの軸を中心に活動の場を広げていきます。エンディング業界に限らず、様々なプロジェクトが進行中です。
今後は医療・介護業界や雲もなかを通した子供向けのプロジェクトなども取り組んでみたいと考えています。
もしさだまらないオバケと一緒に何かやりたい!という方がいましたら、ぜひお声がけください!


ありがとうございます!👻