さだまらないオバケ、講師になってきました。👻
日本福祉大学通信教育部が開講するスクーリング科目、「エンドオブライフとソーシャルワーク」に、講師として登壇させていただきました!
2024年1月21日(日)、名古屋会場・明治安田生命名古屋ビルにて行った、講義とトークセッション、ワークショップの様子をご紹介します。
講義の様子
前半は、私たち「さだまらないオバケ」について紹介する講義を行いました。テーマは、「死のリデザイン」 〜デザインの視点から考える 死との向き合い方 〜 です。
プロジェクト発足のきっかけや、これまでの活動内容、プロジェクトの活動理念などについてお話しさせていただきました。
また、これまでに制作した「ひきだしノート」、「ひきだしカードゲーム ソラがハレるまで」、「雲もなか」のプロダクトへのこだわりやそれぞれに込めた想いについても詳しく紹介させていただきました。
「デス・スナック」として、死生観をカジュアルに語り合う場づくりの活動についても紹介させていただきました。
今回参加されていた生徒さん方は、ソーシャルワーカーの資格取得のために講義を受講されており、普段から死との向き合い方を考える機会が多い方もいらっしゃいました。
私たちが突然投げかけた死に関する問いに対しても、戸惑いながらも積極的に講義に参加していただきました。
メンバーは講義のあいだ中、デス・スナックの名物ともなっている「天使の輪」をつけていました。真面目でありつつもふわりと天使の輪が揺れている、オバケらしい空間づくりを行いました。
ワークショップの様子
後半はワークショップとトークセッションを行いました。
ワークショップは、「My 死生観 is … 自分の死生観を色と形で表してみよう!」というものです。
最初からイメージを持って描き進める方、戸惑ってなかなかクレヨンが持てない方などさまざまな方がいらっしゃいましたが、最終的には和気あいあいとグループで話しながらご自身の死生観を表現してくださいました。
表現していただいた死生観は、本当にさまざまでした。カラフルなものから1色のみのもの、具体的なモチーフがあるものから抽象的なものまで、個性あふれる作品が揃いました。
ご参加いただいた方々の、「表現するって言語化だけじゃないんだ」という感想が特に印象的でした。言葉だけでなくイラストを通じて表現すると、自分が描いたイラストに含まれる意図していない想いが想起されて新たな気づきがあった、と感想を伝えてくださいました。
「色と形」で表現するワークショップは、言葉で表現するものより抽象度が高くなります。抽象的なものであればあるほど、そのイラストだけでは相手の想いを察することができないのではないでしょうか。
あえて色と形を用い、抽象度を上げることで、「そのイラストにはどんな意味が込められているのですか?」「なぜその色を使ったのですか?」など自然と相手に質問したくなってしまう状況が生まれます。そして、話しているうちに自分でも気づかなかった心の底にある想いや考えを新たに発見することができるかもしれません。
ACP(アドバンス・ケア・プランニング、人生会議)や死生観を語る場において、この手法を用いれば、自然にやさしいコミュニケーションをとることができるのではないかと考えています。
トークセッションの様子
トークセッションでは、コメントスクリーンというサービスを取り入れながら、対談を行いました。コメントスクリーンとは、会場にいる参加者がリアルタイムでスクリーン上にコメントを流せるサービスです。
コメントスクリーンの機能を利用して、皆さん活発に感想などを送っていただきました。一方通行になりがちな講義に相互のやりとりが生まれ、とても貴重な機会となりました。
⏬コメント抜粋(たくさんのコメントをいただきありがとうございました!)
おわりに
今回私たちは、ソーシャルデザイナーという立場からお話しさせていただきました。杉本先生が、「デザイナーとソーシャルワーカーという立場こそ違えど、活動を通して向かっている方向は同じ」ということをお話しされており、とても感銘を受けました。
今後、死生観や死について身近にカジュアルに話し合うという文化がより一層求められるようになり、デザイナーとソーシャルワーカーという一見交わらないような2つの職業が手を取り合って協力していけば、可能性は無限に広がっていくのだということを感じました。
そして、生徒の皆さんが私たちのソーシャルデザイン活動に関心を寄せてくれたことで、私たちの活動の今後の広がりを感じました️。
オバケはまだまだ成長していきます!👻
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
オバケのおまけ
前泊して名古屋を満喫してきました!
ありがとうございます!👻