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【妄想】2024年春以降登場のやくも号新型車両273系電車について

追記
製造・お披露目され、試運転もされたので、下記ページに確定したものを含めた情報です。

【新情報】273系新型やくも車両について


概要

2022年2月16日発表のJR西日本のニュースリリースにて、山陰(出雲市・松江・米子等)と山陽(岡山)を結ぶ「特急やくも号」について、2024年春以降に新型車両「273系電車」導入の発表がありました。

発表内容については、主に「車上型の制御付き自然振り子方式」採用が中心に思います。
273系電車の番号は、271系特急はるかの次だからだと思います。
4両✕11編成とのことで、基本4両編成みたいなので、繁忙期のお盆や年末年始などの旅客数が多い時の扱いが気になります。
あと、パノラマ車両がなくなるのは残念ですね。

追記(2022/10/20)

新しいニュースリリースが発表されました。
デザイン監修は、「株式会社イチバンセン(デザイナー川西康之氏)」と「近畿車輛株式会社デザイン室」とのことです。
外見として目立つのはブロンズ色の車体ですね。実車がどのようになるか気になります。サンライズ出雲・瀬戸(285系)の色に近いのか、それよりも濃い色か。
全席コンセントがあるのはいいですね。
グループ向け座席については、個人的には議論の余地があると思います。


車上型の制御付き自然振り子方式

制御付き自然振り子方式については、ATS地上子を検出する方式が主流でした。ただ、これまでの制御付き自然振り子方式で、駅で停車中に傾いたまま止まるという現象が発生していました。なんらかのシステム的な不具合があったのかもしれません。
(妄想です)車上型にするということは、GPS・QZSS(準天頂衛星みちびき)の信号の利用があるかもしれません。これは、地上子の変更がないか少ないというメリットがあるはずです。地上子の変更は、工事時間や設置のコストがかかるので、それが省けるのはメリットです。


その他の妄想

車両の走行装置については、次のようになるでしょう。

  • 走行装置にSiC素子(シリコンカーバイド パワー半導体)を使用

  • 走行装置に今までの整流子電動機から変更して、IGBT素子VVVFインバーターかご形三相誘導電動機を使用

  • 回生ブレーキの搭載

SiC・IGBT素子の走行装置は、N700系や227系電車で実績があるので、ほぼ決定事項ではないでしょうか。あるいは、山手線のE235系や大阪環状線の323系電車のようにIGBT素子ではなくMOSFETにするかもしれません。
パワー半導体は加速力を良くすることに貢献するでしょう。特に単線区間が多い伯備線では駅で減速と加速をするので、僅かかも知れませんが運行時間の短縮につながるかもしれません。
パワー半導体にはGaN素子(窒化ガリウム素子)がありますが、採用事例がないので、そこまで冒険はしないと思います。
最高速度は、おそらく120Km/hでしょう。京阪神の東海道本線・山陽本線を走行しないので、ここは無理して130Km/hを出す必要はないです。

また、全車指定席にして、車掌が切符を確認する必要を減らせるような仕組みが組み込まれるかもしれません。JR東日本であればE353系の赤(空席)・オレンジ(まもなく指定席発売済み区間)・緑色(指定席発売済み)のランプような仕組みですね。
自由席をなくすかについては、JR西日本の経営判断によるところが大きいでしょう。


以上、妄想でした。

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