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Hike Ventures Fund2 スタート!!

Fund2スタート!!

Hike Venturesは、安田幹広(@mikihiro_yasuda)と庄子尚宏(@tttttshoji)が2018年に1号ファンドを立ち上げ、30社(アメリカ、カナダ、イスラエル、イギリス、日本)の特化型AIスタートアップへ投資を行ってきました。2021年3月から2号ファンドの募集を開始し、先日募集を完了しました。

Fund2スタートに併せて、今後は情報発信にも力を入れていきます!Twitterの方も何卒生暖かい目で見守りください。もちろんNoteの更新も前年比2倍以上のペースでコンテンツをアップします。

さて、Hike Venturesは創業から一貫して特化型AIスタートアップへの投資を行ってきましたが、Fund2からは、AIを活用したESG関連スタートアップへの投資を増やし、サステイナビリティに貢献していきます。募集期間中に投資も進めてきており、これまでに7社への投資を実行しています。ざっくり3分野に分けて投資先例をご紹介します。

サステイナビリティ分野:

サステイナブルな社会を実現する上でデータとAIは重要な役割を果たします。今後もESG×AIでソリューション開発を行っているスタートアップへ積極的に投資を実行していきます。

Fion Technologies (シリコンバレー)/ ESG
衛星写真、気象データ等を活用して山火事が発生する可能性のある位置の予測、検知、拡大範囲の予測を行います。山火事の予防、消火活動、発生時の住民への警告へ活用。山火事被害の予測も行えることから、保険会社等からの関心も集めています。

EUの気象情報機関コペルニクスは、2021年の世界の山火事の二酸化炭素排出量は17億6000万トンと試算しています。(ドイツが年間で排出するCO2排出量の2倍!)北米ではディクシーファイヤーと呼ばれる山火事が4000万平方キロメートルを焼き尽くし、甚大な被害でをもたらしました。山火事の抑止が二酸化炭素排出量削減に大きく繋がります。

Hike Ventures ではFionに加えて、山火事を抑止する「野焼き」を効率化するスタートアップ(ステルスモード)へも投資しています。山火事は、気象変動により世界中で年々拡大しており、排出する炭素量と人々の生活への影響度から非常に大きなインパクトがある分野です。
す。

機械学習を用いたソリューション分野:

1号ファンドから継続して力を入れている分野です。

LoginID (シリコンバレー) / ID
生体認証のグローバル標準、FIDO2準拠のログイン機能を簡単に実装できるAPIを提供しています。VISAから戦略的な出資を受け、共同で顧客開拓を行っています。銀行、仮想通貨、ネオバンク、ペイメント、Eコマースなど幅広い市場での利用が広がっているので期待大です!

MajorBoost(シアトル) / NLP, Digital Healthcare
米国の病院は、治療の際に患者の健康保険のカバー範囲を事前に確認する必要があり、保険会社への事前問い合わせに時間を浪費しています。MajorBoostは、音声認識技術を使って保険会社のコールセンターの自動応答部分を処理し、人間のオペレーターが出てくるまでの作業を自動化しています。人間の出番を最小限に、効率よく情報収集ができる支援をしています。マイクロソフトの共同創業者であるポール・アレンが創設し、オーレン・エツィオーニ博士が率いるAI2のインキュベーションプログラム出身のスタートアップです。

Data Centric & MLOps分野:

AIの活用が進むにつれて、AIシステムの運用とAIがビジネスに与えるインパクトの監視が重要になってきています。また、機械学習に用いるデータ質の重要性が増し、それらを査定するMLOps分野のサービスが急成長しています。
Lariat Data (ニューヨーク) / MLOps
AIがビジネスKPIへ与えるインパクトをモニタリングしています。AIモデルへの入力・出力データを監視、さらには、データパイプライン中の他のデータを組み合わせ、AIのビジネスパフォーマンスを常時確認することで、データドリフトが生じた際にすぐに対処できるようになります。AIモデルの劣化に加えて、データパイプライン上から様々なデータを収集し、KPIに影響を与えている要因を自動で特定できる便利なAIシステム運用支援ツールです。

MLtwist(シリコンバレー)/ MLOps
学習用データのData as a Serviceを提供。大量のデータを使ってAIを教育する必要がある企業は、データの種類、内容、納期、コストを元にラベリング作業委託先選定と委託先とのデータパイプラインを構築する必要があります。MLtwistを利用することにより、それらにかかる時間とコストを大幅に削減することができます。

これから

Hike Ventures ではAIを活用したスタートアップへ引き続き積極的に投資を行います。また、海外事例も多く蓄積しているため、面白そうな分野のスタートアップの情報は都度ご紹介していきます。


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