『Light In August,Later』aus
色々なものを聴きたい欲が久々に上がってきたので、「自分のライブラリに入れてあるけどいつ入れたかも分からないしあまり聴いていないもの」を聴いてみようと思った。で、最初にチョイスしたのがこのアルバムだった。
ざっと調べてみると、2010年代初頭に出てきた日本人アーティストで、エレクトロニカやアンビエントに分類される音楽を奏で、界隈では結構話題になったようだった。同時期にまさしくそういう音楽を結構聴いていたのだが、リアルタイムで聴いた覚えはあまりなかった。「聴いていた」とは言ったが、私の場合はだいぶ偏っていて分解系Recordsに代表されるネットレーベル界隈や同人音楽界隈などで漁っていたので、たぶん微妙に交わらなかったのだろう。
このアルバムもまさしくあの頃に聴いていたエレクトロニカ・アンビエントの要素がたっぷり詰まっている。リズムの印象が控えめで、ピアノやアコギなどのアコースティックな楽器など共に、コラージュ感のある様々な音が散りばめられている。タイトルやジャケットからも感じられる8月の終わり独特の、暑さと湿気が抜けつつある爽やかさと、夏が終わっていく切なさを絶妙にミックスされた、とても良いアルバムだ。
どうもこのアルバム近辺以降、しばらく活動をしていなかったようなのだが、ちょうどまさに最近になって活動を再開されたようだ。最新のEPが非常に良かったのだが、その話は次回。
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