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ここに居続ける

今の家に住み始めた年数からすると中途半端な時期だけど、意識的にここに住んでいるな、と思い始めてから約1年といった感覚があるのが9月だ。小鳥書房の良夜に初めて行って、そこからこの一年で本当に色々なことが起きた。それまで想像もしてこなかったような人付き合いと街との関わりが生まれ、そのことに随分と救われてきた一年だったように思う。
そしてちょうど1年経った今、また様々なところでこの街や、街の人たちとの関わりを深めているのは、なんとも偶然にしてはできすぎているという気がしてならない。

自らも随分変わったと思う。色々なことに手を出すことが楽しかった20代前半、それを続けることの難しさに折れ諦念を抱いた20代後半を経て、今この場所で、自分の得意な表現方法で、何かをしたいと考えている。そして、それをあまり恥ずかしいとは思わなくなった。表現に限らない。自発的に動くこと、自分の得意と思っている分野に自信を持つこと。それを表するのが苦手な自分が、随分とそういうことを臆せず肯定できるようになった。

そしてまだまだこの場所の魅力を、知らない姿を見ていたい。おそらくこの1年がなかったとしてもまだこの場所に住んでいただろう。だがそれはただ他の場所に移る理由がなかったというだけだ。今は、少なくともまだしばらくはここにいたい。ここに居続けることを選びたいと思う。

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