阿蘇、雨、

天草市でのゼロデイは、僕にはいい充電になった。
天草に掛かる最後の1号橋を渡ると、熊本市街地方向に進んでいく。石打ダムを通過する時、やはり荒れたアスファルトの道を通る。倒木、籔、粘着力の強いクモの巣、予定していたダムのトイレの水さえなかった。

道は、みかん農家の集落にはいっいった。

ここ通れないと思うから、反対側の海に出て国道を歩いて

水がなく、仕方なく人の声のする民家に水をもらいに行ったのだった。トレイルマジックでジュースまで頂いた。

話していると、この集落には水道が来ていない事。九州自然歩道のルートで通る山は、荒れて通れない事を知らされた。

遠回りだったが、農家の方が言う通り、かなり迂回して歩く事になるが、国道を歩いた。

土地勘もなく歩いていたが、偶然テントを張った場所が、夕日のスポットだった。

迂回も悪くない。

熊本の道

熊本市の市街地を北上すると、良い登山道だった。
縦走路になっていて、広域で連携をして整備をしているようだった。相変わらず九州自然歩道の通る下り口の方は、駐車場もなく荒れていた。
つまり、普通の登山道表記の場所は、歩けない可能性の高い道が多いのかもしれない。

山鹿温泉

道路歩きが多いので、ある意味予定が進む。登山道のキツイアップダウンよりは、距離が稼げるのだ。

山鹿温泉まで、歩いて10kmの所でテントを張っていたので、どうするか悩んだが、せっかくだから山鹿温泉に泊まる事にした。
午前中に着き、チェックインまで観光をする。いい町並みだった。ゼロデイ取りたいなと思いつつも、先へ進む。

阿蘇くじゅう国立公園

菊地渓谷でビバークを考えていたが、あえなく撃沈された。水害で通れないのだった。
迂回するしかないね。

大幅に迂回しつつ、国道脇でなんとか川の水を拾い、テントを張った。
翌日、一気に登り、登山道に差し掛かった時、いやな予感はしていた。

やはり、道は消失していた。かなりの距離を戻り、かなりの距離を迂回したのだか、GPSに記される登山道の全ての入り口を見つける事が出来なかった。

2012年、九州自然歩道は再整備に乗り出した。
しかし、県によってまちまちのようだ。
特に熊本県は、新しい道標も看板もこれまで見ていない。住民の方の今は歩いている人がいないがら歩けないという情報。僕の実体験。

マイナーな登山道はおろか、観光で使われる道以外は歩けないと考えていいのかもしれない。
歩けなくはないだろうが、僕のように九州自然歩道を一周する人間には、ここが道かな?など探りながら、倒木や籔をかきわけ迷いながら歩く時間も余裕もないのだ。

今回の阿蘇くじゅう国立公園の登山道でハッキリした。危うきは迂回する。そうしないと道を行ったり来たりするだけで1日が終わってしまう。
阿蘇以降、水害のひどいエリアに入る。
道幅の狭い山奥の道は、水害で通れない事もあるだろう。ある程度主要道路を選びながら歩くしかなさそうだ…

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