振り返る3
小学生の頃を振り返る
僕の小学校には「はまっこ」というシステムがあった
所謂学童みたいなもので学校の授業が終わった後、17時くらいまで学校の中で遊べるシステム
よく体育館でキックベースをやったり、校庭でサッカーをしたりしていた
普段は教室として使っている一つの部屋を放課後は「はまっこ」専用として利用できて、ドンジャラやトランプもできた
僕はよく「はまっこ」に通っていた
「はまっこ」には学童の先生のような人達もちゃんといて、恐らく地域のボランティアの人やPTAの人たちが担当してくれていた
なのではしゃぎすぎて、怪我をした場合も手当してくれたりした
ただ、「はまっこ」もボランティアとしてやっているわけではなく、通う子がいる家庭は月500円支払って通わせている
ある日、友達と外ではしゃいで遊んでいたら、
友達が転んでしまい、膝を擦りむいた
一緒に教室に戻り、僕は手当てしてくださいと
はまっこの先生に言った
そしたら、そのはまっこの先生は
少し怖い顔をして、
雑にその子の手当てを始めた
擦りむいた膝を洗わずに、
そのまま部屋に戻ったからだろうか
先生は適当に絆創膏を貼って、手当てを終えようとした
その時に僕は
「月500円払ってんの返せよ!」と言って部屋を出た
今思えば、すごく生意気な事を言ったと思っているけど子供ながらに友達を雑に扱われた気がしてすごく嫌だったんだとも思う
17時になり、学校から帰ろうとした時、校門の前にさっきの先生がいた
鬼の形相で僕を睨んでいる
校門の前に立つ先生が僕に寄ってくる
僕も何故か普通に校門から出て帰ろうとしている
今思えば、校門から帰らなくても、学校の柵を乗り越えて帰ればいいし、裏門から帰ればいいのに何故か正面突破を選んでいた
先生がどんどん大きくなってくる
その時に僕は走って先生に向かっていた
先生は僕の背負っているランドセルを掴んだ
勢いでランドセルに掛かる手を振り落とした
何故かワクワクとドキドキで満たされた感覚があった
後日、しっかりと母親宛に学校から電話があり、母親は平謝りをしていた
電話を終えた後も何事もなく家事を進め、
僕がした事に関して何も言わなかった
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