音楽とTwitter


2月15.16日に京セラドームでライブを見てから、
今日まで1度もライブに行っていない。
ライブDVDとか無観客配信ライブとかは見たけど、
ライブハウスとかホールに1度も行っていない。
バンドにハマったここ数年、こんなに何ヶ月も
ライブに行かないなんてことがなかったから
「ああ、最近1人で外で夜ご飯食べてないのって
ライブ行かないからか。」と気付くのにも
ちょっと時間がかかった。

ライブに行かなかったこの数ヶ月で、
私は聞く音楽が結構変わった。
前からずっと好きで聞いているバンドも
もちろんあるけれど、ドルオタに戻って
アイドルソングをめちゃくちゃ聞いてるし、
バンドの好みも少し変わった気がする。
最近よく遊ぶ友人が勧めてくれて、というのは
もちろんあるけれど、前までのように
ライブに行ってたら絶対聞いてなかっただろうな、
と思うバンドもある。

もちろん、その逆もある。
そして、逆の方が私には衝撃というか、
「あんなに好きだったのになあ」と思う程に
冷めきってしまった。

ライブがないとどうなるかというと、
好きなものからの発信を待つしかできなくなる。
私がメインで見るSNSはTwitterだから、
Twitterの公式アカウントやバンドマンのツイートを
待っているような状態が続く。
もちろんPV見たり過去の映像を見たりすることも
できるけれど、やっぱり自分がメインにしている
フィールドが自分に与えるものは大きい。
どうも私は、
ライブで見たり会って話すことができない分、
Twitterで発信されることが好きなものの全てに
勝手になってしまうみたいだった。

私は、自分の好きな音楽に音楽以外を持ち込みたくなかった。

例え話に使わせてもらうのも申し訳ないけど、
川谷絵音さんが不倫して「ゲス不倫」とか
めちゃくちゃに叩かれたけど、私はそんなこと
まあどうでもよくて、川谷絵音は天才だし
ずっとバンドやって曲作ってくれって思っていた。
本人の恋愛観とかどう考えてるとかは本当に
どうでもよくて、その人の作る「音楽」だけを
見ていたかった。聞いていたかった。
この時はそれができていたし、これからもずっと
そうだと思っていたけど、現実は違った。


全く政治に興味が無いわけじゃないし、それなりに
自分の考え方は持っているつもりだったけど、
毎日Twitterになんかしらの政治的話題で
トレンドができてうんざりしていた時期があった。
そりゃまあ言いたくなるのもわかるけどさ、
みたいな日々が続いた。めんどくさかった。
でも、知らなきゃいけないこともあるから
取捨選択して調べて自分の考えは持つようにした

薄々思ってはいたけれど、私と私の好きなその人は
政治的な考え方が全然合わない。びっくりする程。
あの期間でそれを痛感した。
具体的に言ってしまうとその人が特定されるし
あんまり言えないけど、
(普段から私のツイートを見てる人には丸わかりな気がするんですけどね。気づかないふりしてやってください)
私の思ってることと真逆の発言が多くて、
見てるのがだんだんしんどくなってきた。
というかどうもそのバンドの半分くらいは
そういう考え方っぽくて、余計にしんどかった。
なんなん、バンドマンってそっちじゃないと
あかんとか決まりあるん?と内心思っていた。

前までから薄々思っていたのにそれでもずっと
好きだったのは、やっぱりライブというものが
あったからなのかな、という自己分析。
ライブ中のMCでそういうこと言う人達だったら
もしかしたらちょっと冷めてたかもしれないけど、
その人たちはライブの時は全然言わなかったし、
バンドマンなのに身近な人のような気がするというか
寄り添ってくれているような、共感してくれるような
そんな曲やMCが好きでライブに行っていた。
それが無くなって、SNSでしかそのバンドのことを
見れなくなってしまった今、
私はそのバンドを好きじゃなくなってしまった。明確に好きじゃなくなったと言い切ることに
悩んだけど、仕事もなくて見れる時間のはずの
オンラインライブを見なかったあたり、
本当に興味をなくしてしまったんだな、と
思ったから、言い切る形を選びました。
もちろんライブがなくても曲は聞けるけど、
それすら自らしなくなった。

1日だけ、ちょっといろいろあって
「こういう時に染みる歌詞はこの人らなんよな」
と思って聞いた日があったけど、またその日から
全然聞いていない。

こうなりたくなかった。
気にせず「最高やな!!!」って聞いてたかったし、
そんなことだけで好きじゃなくなってしまう自分が
悪いのかな、という気持ちは今でもある。
あるけれど、1度かかってしまったフィルターは
なかなか外れないのか、
未だにTwitterはフォローしてるし見ているけど
「ふーん」くらいしか思わなかったりして。
最後の希望は、ライブに行けば「最高!」って
なれるかもしれない、ってところやけど、
もし前みたいにライブができるようになっても
「行こう」って気持ちになれるかがまず問題。
「音楽だけ聞く」っていうことができなかった
自分が嫌になるけど、
無理して聞くのも違うしなあ、という気持ちで
今に至っている。


なんで今この話を書いたかというと
有名なバンドマンが変にバズってるっていうのを
フォローしてる人のツイートで知ったから。
私そのバンド未だに好きやけど、その人のツイートは
全然好きになれなくてフォロー外したんですよね。
自衛というか、そのバンド自体を嫌いにならない
ためなのかな、と今になって思った。
結局そのバンドもめちゃくちゃ好き!が
まあ聞く〜好き〜くらいになってはいるけど。

SNSが当たり前になった現代で
「本当に音楽だけ聞く」っていうのは少し
難しいのかなあ、とも考えたりする。
もちろん音楽だけ見れない自分が悪いけど、
プライベートとか考え方とか発信した方が
ファンも喜ぶし増えるかもしれないし
そういうツイートがバズってバンド自体が
広まるっていうケースもある時代だから、
音楽だけ発信していくのも難しい気がするし、
そりゃ考え方の違いくらい誰だってあるよなって
割り切るしかないんだろうなあ。

ライブが当たり前に開催できるようになる日を
待ちながら、うまいことSNSと自分の気持ちと
向き合って行きたいなあ、と思う最近です。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?