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九州大学芸術工学部での4年間について

九州大学芸術工学部(芸工)に4年間在籍してみて、大学の特徴とか、やっておくと得することとか、その他思ったこととかをテキトーにいくつか書いてみる。

💁‍♂️ 執筆者について
2020年度に九州大学芸術工学部芸術工学科インダストリアルデザインコースへ入学。2024年4月からメーカーのデザイナーとして就職。


入学前と入学後のギャップとか

1つ目は、みんな意外と服に興味がないことだった。私がデザインに興味を持ったきっかけが服だったことや、何となくデザイナーっておしゃれな人というイメージがあったからかもしれない。

美大とかなら分からないけど、意外と芸工では身につけるものに強い拘りを持っている人は少ない印象。

2つ目は、勉強ができることが当然な土俵に立つことって、予想以上に面白いことだ。私は色んな人が集まる定時制の高校に通って、一浪して、大学に入った。定時制高校では、勉強は得意不得意あったけど、みんな独特の感性を表に出していて、居心地がすごく良かった。大学は、独特の感性を表に出していて、尚且つみんな勉強が出来るというものだった。

あと、定時制高校のときよりは、大学はみんな真面目だった。そういう意味で、高校と大学それぞれ異なる理由で楽しかったな。

3つ目は、みんな意外と「そうでもなかった」ことだ。入学する前は、とんでもない実力者たちが集まっていると思って、胸をときめかせていた。でも、蓋をあけてみると自分の想像していた猛者たちは幻想だった。もちろん、絵が上手い人とか論理的に考える力が強い人などはいたけど、ビビッと来る人はほんの数人だった。自分がビビッと来た人、つまり「センスのいい人」と積極的に関わって何か盗めるものはないかとコソコソしていた。単純に居心地が良かったっていうこともあるけど。

優秀な人は多いが、センスがある人は少数

入試のレベルはそれなりに高いので、情報処理の速さや論理的な思考力が高い学生が大半を占めている。しかしながら、体感ではあるけど、その中でセンスのある人は極めて少数であった。これは、私の尺度によるものであり、また、スキルとは違う意味で用いている。そのため、私がセンスを感じない人でも、他の学生はセンスがあると判断するかもしれない。

私が感覚が優れているなと思う人は極めて少なかった。でも、分析能力や論理的に思考して説明する能力が高い。特に講義では分析のフレームワークが中心に紹介されたり、論理的思考力が求められる演習が多い。もちろんこれらの能力は必要であるけれど、これは感覚的な側面を考慮しなくて良いことでは無いと思う。

非常に致命的なのは、論理的な思考力が高いため「一見、筋の通った考え」を立ててしまうことだ。自分の認知できている範囲内のことで、それらしい分析を行ってしまい、満足するというもの。

とまぁ、ここらへんで毒を吐くのはやめて。

当然、各々に向き不向きがある。本人が気づくことは結構難しいので、「この人、これがすごいな」と思ったら迷わずそれを伝えてあげるのがいい。自分の土俵を見つけるのって大事だし。

図書館は宝庫

本当に図書館にはお世話になった。九州大学附属図書館では、絶版になってしまった書籍も豊富にあり、それらを自由に借りることが出来る。正直、学費の半分は本のサブスクのためにあるという感覚だった。社会人になったらこういった絶版の書籍を読むことが困難になるし、書籍の購入費用がかかる。

自分の興味のあることとか、講義で面白いなと思った内容は図書館に行って周辺領域の書籍を借りてみるのが良い。でも、一番のおすすめは先生方におすすめの書籍や研究論文を聞いてみることだ。

ちなみに、図書館改装のせいで、借りれる本が減ったときはちょっと怒った。

良き師に出会うこと

後日、追記する。

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