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自分のステータスに何を振るか考える

「AIに仕事を取られる」というけれど…

よく、「将来的にAIに仕事を取られる!!」というニュースを耳にするたび、自分はこれからどうしようか不安になる時がある。

「IT人材が不足!!」というニュースを見ると、自分もITスキルを身に着けるか…とミーハーな思いを抱えることがある。だが、そもそもITスキルの定義もわからず、頭も抱えていた。

現在、かなり定型的な業務をこなしており、この仕事は向いていそうだと思うからこそ、将来的に必要のないことをしているのではないかという不安と隣り合わせである。

ゲームの中の人間と仮定すると…

自分はとにかくなんでも力を伸ばすぞと思ってしまう人間のため、やたらめったらあれもこれも頑張ると考えがちなのだが、人間には限界が生じる。それは、まるでゲームのステータスを考えている時のようである。何かを伸ばすということは何かを伸ばさないことと同義なのだ。

自分がゲームの世界の人間と仮定すると、自分はこれからどんな風に自分にステータスを振りたいのだろうか。

「社会」に役立ちすぎても自分を見失う

こういう時「時代はITと英語、統計スキルだぞ」とニュースやら官公庁の白書やらは言ってるのだが、私はITも英語も統計も嫌いである。そもそも、この考え方もどこぞの詳しい人に言わせたら「まだそんなこと言ってたの!?これから求められるスキルは○○…」と返ってきそうである。

正直、企業にとって、「社会」にとって役に立つスキルと今言われていたとしても、それが身になるころにはまた別のスキルが役に立つと言われているだろう。こういうトレンドに自分の身を任せすぎるのも、良くない。それに、自分が嫌いなもの、人より頑張っても伸びが少ないものに対して頑張るのはちょっと自分の時間がもったいない。

かといって、ある程度「社会」の役に立っておかないとお金と直結するスキルは得られないので、話半分でも聞いておくのは大事である。役に立つとそれだけ旨味がすぐ返ってくるということなので、あながち悪いことではないのだ。全部が全部、今、金にならなそうなものというのは、自分にとっては、なかなかしんどいところがある。

かけ合わせで強みを倍にできたらなあ

自分の方針としては、好きなもの(趣味のようなものも含む)を伸ばしつつも、「社会」や会社が欲しがってる能力も伸ばすことができればいいなと思っている。

一つじゃうまくいかなくても、いくつかかけ合わせれば強みも倍になる。そのいい組み合わせが探せればいいのになあと思う。六次産業化みたいなものだ。

こんなこといいな できたらいいな

私は今得意じゃないんだけど、できたらいいんだろなと思うことに、英語と統計調査のスキルがある。これはどちらも、大学院を出たというのに逃げてしまいおろそかにしてしまったものである。

英語は、ジェンダーへの学びを深めたいならば、必須である。著名なジェンダー理論というのは英語で書かれているわけで、いつまでも翻訳に甘えていては一歩先を深めれないのではないかと思ってしまう。高校の英語の時に苦手になって以来、英語が得意だとは言えないまま生きてきた。なんなら去年受けたTOEICは300点くらいだったので散々である。(多分、メンタルクリニックにかかっていた頃に受けていたので自分の脳もめっぽうやられていたのもあると思う)

統計調査のスキルは、ちゃんとやらなかったのを後悔している。なんちゃって質的調査で今までやってしまったので、量的調査から縁遠いようにしてきた。手書きで計算できるくらいになりたいというより、統計ソフトとか使いながら調査や分析ができるといいのになあと思うくらいである。(その「くらい」が大変!!)

それに、人間相手の量的調査というのは、意外と社会の要請とも合致してるように思う。実はここは「文系」として学んできた者の強みなのではないだろうか。

理系ってちょっと憧れる

今まで、「数学が苦手だから」ということと「私は文系」というアイデンティティで生きてきたので、理系分野からほど遠いところにいたが、何かこれは詳しいという理系分野があってもいいのではないかと思う。それもこれも、大学時代にTwitterでよく「理系は毎日実験で大変なんだけど、文系は暇だから青春を謳歌している」みたいな理系の方のツイートをたくさん見て、「地味で頑張ってる文系には見向きもしないのか」というよく分からない怒りと「そうだよな、俺ら空きコマ多いし暇だしやっぱり理系に比べたら大したことないよな」いう気持ちををこじらせてしまったのもある。

そもそも、文系・理系という区分も作られた枠組みにしか過ぎないのに、文系・理系というものに振り回されて学びを深めないというのも損である。

もし世間的に「理系」といわれる分野で深めるなら、ここはやはりITと言いたいところなのだが、ITを本気でやってもITゴリゴリ人材には勝てなさそうである。もちろん情報学のうちで社会科学や人文科学と親和性の高い分野を学んでおくと何かとお得な香りはするのだが、まだあまり調べられていない。

趣味の分野で鉱物や地図が好きなので、地学分野に詳しくなるのは楽しいんじゃないかと思う。アイソスタシーで脱落した人間だが、「恋する小惑星」を見てワクワクした人間としては再チャレンジもありだろう。理系というところから外れてしまうが地理学も捨てがたい。

真面目に資格とか取るなら

真面目に資格として考えるならMOSのエクセルとかも考えてしまう。エクセルに詳しくて損することなし。今も仕事で四苦八苦しながらエクセルを使っているので、これがスラスラ出来たらかっこいいと思う。

FPも本当は生きてくうえで勉強しておきたいのだが、まあ、今年余裕ができたならやってみようかなあと思う。

結構頑張って取る資格になるが、社労士には憧れがある。法律や行政制度について詳しくなり、それを多くの人が活用できるように手助けできる仕事がしたい。この気持ちは大学院時代から感じているので、法律に詳しくなり、独占業務があるような資格を取れたら自分のやりたいことにも重なるように思う。

学ぶ人生に…

いろいろと伸ばしてみたいことを書いてみた。ここに書いたことに加えて専門にしてきたジェンダーも深めていきたい。ステータスを振ると書いた割には大風呂敷だったが、人生もまだまだ長いはずなので、このくらいでもいいだろう。

去年一年間、大学院を離れて思ったことは、私は学問を深めることが好きだということだ。へっぽこ院生にもアカデミックの炎はともっていたのだ。

あと、人よりも勉強は好きだと感じる部分は自分の強みなのではないかと思う。だからこそ、学ぶ人生にできたらいいと思う。それはもちろん、誰かのためではなく、社会のためでもなく、ここにいる自分のための学びにしたい。




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