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『現代忍者っ子図鑑』基礎設定資料集

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はじめに

 2017年頃からひっそりと細々と描き続けて来た、私のイラスト・漫画シリーズ『現代忍者っ子図鑑』

現代日本を舞台にしたイラスト作品群で、忍の末裔である少女たちが思春期の悩みや葛藤を持ちながらも、伝統や風習・宿命といったものに向かい合って行く姿を、真面目要素とわくわく感4 お色気要素3 ネタ要素3 くらいの割合で描いているものであります。

 ここ最近は活動の幅が広がり、TwitterやpixivといったSNSに加え、Discordといったコミュニティ、FantiaやpixivFANBOX等のファンサイト。こういった場所で、オリジナルのイラスト・漫画作品を発表しています。

 最近私を知っていただいた方や、はじめましての方も多いと思いますので、一度ここで今まで描いて来たシリーズの内容をざっとまとめてみたいと思います。このページが大きなデータベースというか、設定資料集というか、"まずはじめに"のような場所になることを願って。

活動媒体

▼イラストや漫画など、一般公開しているものはこちらに投稿しています。
Twitter:https://twitter.com/HikaruKouno
pixiv:https://www.pixiv.net/users/24259

▼差分イラストやCG集にまとめる為の限定コンテンツは、こちらのファンサイトに投稿しています。
Fantia:https://fantia.jp/akemiho
pixivFANBOX:https://hikaru.fanbox.cc/

▼イラストをNFTコレクションにしたものは、こちらに出品しています。Foundation:https://foundation.app/@HikaruKouno(準備中)
OpenSea:https://opensea.io/HIkaruKouno



それでは、『現代忍者っ子図鑑』の世界観解説をお楽しみください。

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【忍者とは】

 古い時代の日本で、大名や領主に仕え、諜報活動、破壊活動に従事し、暗躍していた影の存在である。 

 それら影の者は、姿を変え、形を変え、現代でも密かに生き続けていた。伝統武道のように、伝統芸能のように、その武術や諜報技術は受け継がれて来たのだ。

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【忍集団とは】

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 「忍術」を用いて何らかの活動をする集団、または団体を指す。規模の大小はあるが、日本各地に忍の集団が存在し、各々独自の方針を元に活動をしている。

 「忍道」という言葉がこの社会の中ではある程度認知されており、「空手」や「柔道」「剣道」のような「武道」の一種と捉えられている。武道だけではなく、「茶道」や「華道」のように、「忍道」もまた伝統文化・芸能のように捉えられることもある。

 その多くは"表の顔"として、武道場のようなものを持っており、「忍道」の門下生を取っている。「柔道」や「空手」のように体と技と心を鍛えるものでもあり、「茶道」や「華道」のように精神と文化の継承に力を入れている団体もある。これら"表の顔"は忍集団の収入源の一つとなる。

 スポーツジムや武道場、忍術体験道場のように、広く社会に開かれている忍集団もあれば、反社会的勢力のように、秘密裏に活動している忍集団もある。

 「忍」という存在の特質上、"表の顔"と"裏の顔"とを持っており、広く社会に開かれていても、裏ではまた別の活動をしていることがほとんどである。


[2]

 「忍集団」の中には、特定の主君を持っているものもあれば、主君を持たない忍集団もある。かつて「傭兵」のように、その時々で主を変えて活動してきた名残である。

 忍が使える家に当主がいる場合は、当主が活動の指針を示し、その指針を元に日々の鍛錬と活動を行う。活動は町の美化(物理)であったり、清掃活動(悪の清掃を含む)、都合の悪い者を闇に葬るなど様々である。


[3]

 各流派の交流はそれ程多くない。活動の形態がまちまちの為、協力関係に中々発展しているないのが現状である。ただ、総合武道大会や他流派演習試合など(忍団体だけではなく、様々な武道の流派が集まる場)で忍集団が顔を合わすことはあり、お互いが相手の存在を認知している段階である。

 伊賀の「朱月一派」と志摩の「海くぐり」など、血縁によって同盟関係があったり、歴史的な理由で協力関係にあったりなど、細かな部分では横の繋がりが存在する。

 近年、力を付けて来た"ある忍集団"が、ある野望の為に他の忍集団へ侵攻をかけているという噂が流れ始めた。これまでは各地でひっそりと、主君やその時の雇い主の為に活動してきた忍集団であったが、"ある忍集団"が起こしたうねりに、巻き込まれて行くことになる。

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【各地の忍集団】

伊賀 福部流 朱月一派

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 尹賀(いんが)市志野美(しのび)町に本拠地を持つ、伊賀三忍の一人「 服部氏」の流れを汲む伊賀の正当流派。 当主は暁光太郎。長は福部長次郎。

 当主の思想の元、地域貢献や清掃活動(「悪を清掃」という意味も含む)など、様々な活動を行う。その規模は大きく、忍者屋敷博物館の経営や、各地での忍者ショーの開催、忍術体験、そして武道場では一般の門下生を取って武術や忍術を教えるなど、活動は多岐にわたる。

 それぞれの手伝い等も含めると、構成人数は120人程度となる。また町の自治会とも密接な関係にあるなど、広く地域に開かれ溶け込んでいる。

  流派紋は「赤い月」と「あかつき(明け方)」を表している。

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名称:朱月一派/しゅげついっぱ
所在地:三重県尹賀市/みえけんいんがし
流派:福部流/ふくべりゅう
構成人数:120人程度
規模:忍者屋敷博物館経営・忍者ショー開催・忍術ジムなど多岐にわたる
門下生:100人程度


当主:暁光太郎/あかつきこうたろう(光穂の父)
隠居:暁光慈/あかつきこうじ(光穂の祖父)

大長:福部長次郎/ふくべちょうじろう(環の曽祖父)
頭領:福部正成/ふくべまさなり(環の祖父)

次期当主:暁光暉/あかつきこうき(光穂の兄)
当主代理:暁光穂/あかつきみほ

上忍:福部誠志郎/ふくべせいしろう(環の父)
上忍:百地萬集/ももちばんしゅう(桃香・百合香の祖父)
上忍:藤林是空/ふじばやしぜくう(空の遠縁)
上忍:霧生孝臣/きりゅうたかおみ(鷹子の夫)

中忍(参謀):福部正廣/ふくべまさひろ(風奈の父)
中忍(若手指導官):霧生鷹子/きりゅうたかこ(孝臣の妻)
中忍:水木晴男/みずきはるお
中忍:美濃部草介/みのべそうすけ(日向子の兄)

中忍(若手頭):福部長政/ふくべちょうせい(環の兄)

下忍(若手女子隊長):美濃部日向子/みのべひなこ(草介の妹)
下忍:多喜文華/たきふみか
下忍:水木雨生/みずきうりゅう

下忍:百地桃香/ももちももか
下忍:百地百合香/ももちゆりか
下忍:福部環/ふくべたまき
下忍:福部風奈/ふくべふうな


甲賀 望月流 月望

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 甲賀甲南に本拠地を持つ、甲賀三家の「望月氏」の流れを持つ甲賀の正当流派。頭領は望月秀月。忍頭は望月輝望。

 伝統後継者だけでなく、一般の門下生も多く、規模は大きい。 「伊賀」と「甲賀」は比べられることも多いが、こちらも忍者屋敷や忍者ショー、忍術体験プログラムや道場の運営など、「朱月一派」に負けずとも劣らない。

 元々「傭兵」の集団であった為、主君の家はなく、伝統を重んじつつも新しい風を入れようとするなど、姿勢は柔軟。 「朱月一派」とは古い時代から親交があり、協力関係にある。現在では度々合同演習等を行ったり、大きな行事や任務の際には人材の貸し借りなども行っている。

  流派紋は月と六つ星。

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名称:月望/つきのぞみ
所在地:滋賀県田賀市/しがけんたがし
流派:望月流/もちづきりゅう
構成人数:140名程度
規模:忍者屋敷博物館経営・忍者ショー・忍者研究・忍術ジムなど活動範囲は広い
門下生:120人程度

当主:なし
頭領:望月秀月/もちづきしゅうげつ(希の祖父)
忍頭:望月輝望/もちづききぼう(希の父)

上忍:外村重幸/とのむらしげゆき(瑠璃の祖父)
中忍:武黒勘兵衛/たけぐろかんべえ(楽々の祖父)

下忍:望月希/もちづきのぞみ
下忍:戸隠月穂/とがくしつきほ
下忍:武黒楽々/たけぐろらら
下忍:外村瑠璃/とのむらるり

下忍:望月月夜/もちづきつくよ(希の妹)
下忍:望月月光/もちづきげっこう(希の弟)
下忍:武黒晃楽/たけぐろあきら(楽々の弟)


志摩 楠木流 海くぐり

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 志摩に本拠地を持つ忍集団。かつて紀伊や瀬戸内の海を行き来し、海軍や海賊に混じり任務を行った、全国的にも珍しい「海の忍」の末裔。海の一族である「諸澄家」を主君に持ち、「楠木家」が忍たちをまとめ上げる。現当主は諸澄朔太郎、頭領は楠木重明。

 構成人数は60名程度とやや小規模。門下生は取っているものの、体を鍛える程度の習い事レベル。技能継承があまり上手く行っておらず、若手がそれ程育っていない。

 楠木家は現在本家と分家とかがあり、本家の長女・楠木明里と、分家の長男・楠木渉が同世代にいる。明里は生まれ持った能力は豊富であるものの、鍛錬よりも青春を楽しみたいタイプ。最近では鍛錬をさぼって遊びの方に力を入れている。対する渉は使命感が強く、鍛錬を積み「海くぐり」を率いて行きたいと思っているタイプだ。

ただ、「海くぐり」は血筋を重んじる為、渉よりも明里に継承権がある。自分が「海くぐり」を率いて行けないかもしれないことに、渉はもどかしい思いを抱えている。

 「朱月一派」頭領の妻であり、環の祖母である千代子は諸澄家から嫁に出ている為、
「朱月一派」と「海くぐり」は親交があり、同盟以上の関係にある。

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名称:海くぐり/うみくぐり
所在地:三重県志摩島市/みえけんしまじまし
流派:楠木流/くすのきりゅう
構成人数:60人程度
規模:忍術教室・海女小屋経営・忍者漁体験等
門下生:30人程度


当主:諸澄朔太郎/もろずみさくたろう(咲耶の父)
頭領:楠木重明/くすのきしげあき(明里の祖父)
忍頭:

上忍:楠木明憲/くすのきあきのり(明里の父)
上忍:楠木秀重/くすのきひでしげ(渉の父)
中忍:

大伴頼人/おおともよりと(日和の兄)
下忍:諸澄咲耶/もろずみさくや

下忍:浅井縁/あざいゆかり
下忍:楠木明里/くすのきあかり
下忍:楠木渉/くすのきわたる
下忍:大伴日和/おおともひより
下忍:水野由奈/みずのゆな


伊賀 松尾流 松山会

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 伊賀蓑虫町に本拠地を持つ、松尾芭蕉の流れを汲む伊賀流派の一つ。「朱月一派」とは友好関係にある。 長は松尾嘉祥。忍頭は青山芳澄。元々の当主家は絶えており、いつの頃からか、松尾家が当主と頭領を兼ねるようになった。

 一般の門下生を取っているものの、「朱月一派」や「月望」に比べると人気は今一つで、年々入会希望者が減って来ている。

 武道だけではなく芸道にも力を入れており、書道や華道を取り入れた指導を行っているのだが、少年少女にはやはり理解が難しく、それが衰退の原因であるともいえる。

 受け継いで来た伝統を残そうと静かな努力を続けているが、やがて他の忍集団からの侵攻を受け、うねりに飲み込まれて行くこととなる。

 流派紋は三雲松

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名称:松山会/しょうざんかい
所在地:尹賀市蓑虫町/いんがしみのむしちょう
流派:松尾流/まつおりゅう
構成人数:40人程度
規模:忍道教室経営
門下生:30人程度

当主:なし
頭領:松尾嘉祥/まつおかしょう(澄伽の祖父)
忍頭:松尾芳澄/まつおよしずみ

頭領代理:松尾澄加/まつおすみか

中忍(若手指導員):青山花住/あおやまかすみ
下忍:三雲賢治/みくもけんじ(葵の兄)
下忍:音羽奏/おとわかなで
下忍:三雲葵/みくもあおい


京都 藤林流 火宮衆

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 京都嵯峨野に本拠地を持つ忍集団で、かつて伊賀を離れ京都に移り住んだ藤林氏の流れを汲む流派。当主は式部貴比古、頭目は藤林天山。

 一般の門下生を取っていない為、活動内容はほとんど知られていない。 他流派と表立った交流は持たないものの、秘めた能力の高さは噂に聴こえてくる程。

 他流派を取り込み、その規模を拡大しようと画策している。

 流派紋は「火宮」という字をあしらったもの。

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名称:火宮衆/ひのみやしゅう
所在地:京都市嵯峨佐野/きょうとしさがさの
流派:藤林流/ふじばやしりゅう
構成人数:100人程度
規模:表の活動はなし
門下生:なし

当主:式部貴比古/しきべたかひこ(貴緒の父)
頭領・大長:藤林天山/ふじばやしてんざん(空の祖父)

当主代理:式部貴緒/しきべたかお
参謀:諸戸雄三/もろとゆうぞう(司狼の父)
参謀:諸戸司狼/もろとしろう
指導官:鹿島志鶴/かしましづる
上忍:伊賀崎将雷太/いがざきしょうらいた

医忍:土山功/つちやまいさお
中忍:日野

下忍:藤林空/ふじばやしそら
下忍:饗庭涼子/あいばりょうこ
下忍:伊賀崎明日香/いがざきあすか(現在は抜け忍)
下忍:星野星愛/ほしのせいあ


京都 伏見流 小狐衆

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 京都伏見に本拠地を持つ、近年力をつけてきた新興団体。頭領は伏見承元。

 一度途絶えた流派を資料文献を元に再興した団体で、その正当性には怪しげな部分が多い。ただ、熱心な者たちの努力で妙な盛り上がりを見せている。

 当主を持たない為、秘密裏の活動は少なく、武道場やスポーツジムように開かれた場所での活動が中心である。主な活動は、「忍術ジム」という体を鍛える為の施設の経営、各地で忍者ショーを開催するなど。忍者ショーは真偽の怪しい技ばかりだが、派手で見栄えは良い為、妙な人気がある。

 近年では海外の忍者ファンや国内のマニアなどが参加するなど、確かな伝統がない代わりに、他の流派にはない活気や情熱が溢れている。

流派紋は隅立て角を狐に見立てたもの。

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名称:小狐衆/こぎつねしゅう
所在地:京都市伏見/きょうとしふしみ
流派:伏見流/ふしみりゅう
構成人数:80人程度
規模:忍者ジム経営・忍者ショー開催・動画制作・オンラインサロン運営等
門下生:市内を中心に多くの若者が参加 国内外に熱心なファンも多数存在する


当主:なし
頭領・大長:伏見承元/ふしみじょうげん(承の祖父)
忍頭:伏見元治/ふしみもとはる(承の父)
上忍・若手頭:伏見承/ふしみつぐる

上忍:花垣徳郎/(梓の祖父)
中忍:滝川一将/たきがわかずまさ(忍の父)
中忍:楯岡道弘/たておかみちひろ(綸の父)

協力者:甲山三郎/こうやまさぶろう(加世の祖父)

下忍:花垣梓/はながきあずさ
下忍:滝川忍/たきがわしのぶ
下忍:楯岡綸/たておかりん
下忍:甲山加世/こうやまかよ


信州 戸隠流 雲隠

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 信州戸隠に本拠地を持つ、古い歴史を持つ忍集団。 平安時代末期、戸隠山で修験道を学び、木曽義仲に仕えた戸隠大助が始祖とされているが、文献による裏付けはない。戸隠山を聖地とする山岳信仰と、深い山々が育んだ体術とが合わさった忍術を得意とする。

 頭領は戸隠泰助。かつての当主家は絶えており、現在は確かな主が不在のまま、力だけを持った忍集団となっている。ただ、以前よりこの地に鎮座する天手力神社とは密接に関わっており、共に戸隠の地を守る為の協力関係を築いている。

 一般の門下生を取っておらず、ほとんどが昔からの忍家系の者のみで構成されている。 また、活動拠点が山奥である為、活動内容はあまり知られていない。現在は戸隠の文化を守るだけではなく、自身らが現代においてどのようなことが出来るのか、模索を始めている。

 閉ざされた環境にあるものの、情報収集能力は高く、「火宮衆」や「白山衆」といった忍集団が不穏な動きをしていることを一早く察知した。彼らと協力関係になり、この社会の覇と成るか。それとも、彼らに狙われている者たちと協力して、その野望を阻止するか。「雲隠」という忍集団の在り方を、今この時代で問おうとしている。

 戸隠の家は、甲賀「月望」所属の忍である戸隠月穂の本家に当たるが、月穂の父と本家との間には軋轢が生じている為、現在やり取りは行われていない。忍の社会が大きく動く時、「雲隠」と「月望」の関係が、一つの歪みとなってしまう。

流派紋は鎌卍と手裏剣の意匠を合わせたもの。

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名称:雲隠/くもがくれ
所在地:長野市戸隠/ながのしとがくし
流派:戸隠流/とがくしりゅう
構成人数:60~100人程度
規模:門下生は取っておらず活動もあまり知られていない
門下生:なし

当主:なし
頭領・大長:戸隠泰助/とがくしたいすけ(月穂の祖父)

中忍・女子部隊長:柳生歌恋/やぎゅうかれん(一歌の姉)

下忍:戸隠碧/とがくしみどり
下忍:柳生一歌/やぎゅういちか
下忍:戸田彩羽/とだいろは
下忍:神戸美夜子/かんどみよこ


加賀 白川流 白山衆

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 金沢寺町に本拠地を持つ忍集団で、かつて加賀藩に仕えた忍集団の末裔。当主は浅蔵利松、頭領は白川真海。

 正当な後継者から一般の門下生も取る、北陸では最大規模の団体。 "表の顔"は金咲和市にある忍術道場であり、国内外から多くの入門者を集めている。

 「朱月一派」や「月望」のような忍術体験や忍者ショーなどといったエンターテイメント的な活動は全くなく、「武道」と「芸道」を合わせたような指導方針なのが最大の特徴である。特に、本気で学ぼうとする者に対しては、「忍術+剣術」や「忍道+華道」など二つ以上のものを習うことを推奨しており、多角的な人材の育成に力を入れている。

 "裏の顔"は浅蔵家に仕える忍であり、北陸の有力者である浅蔵氏の為に働いている。大人の部と若手の部で分かれており、指導の違いによりやや壁が生まれている。

 二年前、当主の孫である浅蔵四季が若手の部の統率者となり、大人と若手の壁は更に広がった。近頃では、若手の中でも特に能力と忠誠心の高い者を独自に編成し、新たな隊を結成。独自に活動を始めることとなった。これによって、「白山衆」の中に綻びが

 流派紋は五つ唐花。

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名称:白山衆/はくさんしゅう
所在地:石川県金咲和市/いしかわけんかなさわし
流派:白川流/しらかわりゅう
構成人数:60~100人程度
規模:
門下生:

当主:浅蔵利松/あさくらとしまつ
頭領・大長:白川真海/しらかわしんかい


城戸若葉/きどわかば
鳶沢円香/とびさわまどか
向坂綾乃/こうさかあやの

筧雫/かけいしずく
霧隠真子/きりがくれまこ
鷲塚玲那/わしづかれいな
禰津果林/ねづかりん

飛騨 美濃流 下呂忍軍

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 飛騨と美濃を中心に活動する忍集団。 近年発足した怪しげな集団で、資料文献の都合の良いところだけを集め、 歴史のある団体だと主張している。 ジムのようなものを経営したり、忍者ショーを開くなど、盛り上がりは見せているが、他の忍集団からは警戒されている。

流派紋は蛙に丸。下呂⇢ゲロゲロ⇢カエルという洒落から。

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名称:下呂忍軍/げろにんぐん
所在地:岐阜県下呂布市/ぎふけんげろふし
流派:美濃流/みのりゅう
構成人数:40人程度
規模:
門下生:なし

当主:なし
頭領・大長:

鵜飼俊矢/うかいしゅんや

金森理沙/かなもりりさ
鮫島麗/さめじまうらら
稲葉英里南/いなばえりな
笹山詩絵梨/ささやましえり


熊野 龍野流 山飛子

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 熊野に本拠地を持つ忍集団。山を下り、再び山へと戻った者たちの集まりである。

 「忍者」の源流は、和歌山県・奈良県・三重県に跨る紀伊山地だと言われている。そこは古くから神々の住む地とされ、霊場として機能していた。そこで厳しい修行をしていた修験者たちは、山を駆ける体力、薬草の知識、意思の伝達法、神仏と繋がる印、火の技術と文化など、独自の知恵を身に付けて行った。そんな彼らが山を下り、里の者たちに知恵を分け与えた。それが「忍者」の始まりだと考えられている。

 多くの者が里で暮らすようになったが、何割かの者が再び山へと戻った。その末裔たちが「山飛子」の忍たちである。閉鎖された環境で暮らし、他の忍集団と交流を持たず、独自に技を磨き続けている。

修験道の取り入れて忍術を作った歴史がある。
その再び山へと帰った忍の末裔である。

名称:山飛子/やまびこ
所在地:三重県熊野市/みえけんくまのし
流派:龍野流/たつのりゅう
構成人数:60人程度
規模:門下生は取っておらず活動もあまり知られていない
門下生:なし

当主:なし
頭領・大長:戸隠


札幌 清水沢流 雪駆

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 北海道札幌に本拠地を持つ、明治初期に出来た比較的新しい忍集団。

 古くは出羽の霊山で修行をしていた者たちが、江戸時代後期に北海道に移動。幕末から明治の動乱の折に影で活躍した。彼らは多くの手柄を立てたものの、その後表舞台に滑り出ることが出来ず、結局影のまま暮らすこととなった。

 身に付けた技を忘れまいと、明治時代に札幌の地で忍集団を結成。仕えるべき主はいない為、傭兵のような稼業を続け現代に至る。
 ほとんどの忍集団は、古い歴史を持つか近年結成されたかのどちらかであるので、明治時代に結成した忍集団というのはやや異質な立ち位置と言えよう。

 ここ数年、各地の忍集団が不審な動きをしていることを察しており、この狭い世界の中で何かしらの動きが起こることを予見している。
 「雲隠」がどちらの勢力に味方するかを思案している頃、同じく「雪駆」も静かに動き始めるのであった。


名称:雪駆/ゆきがけ
所在地:北海道札幌市/ほっかいどうさっぽろし
流派:清水沢流/しみずさわりゅう
構成人数:80人程度
規模:
門下生:なし

当主:なし
頭領:


甲斐 木陰流 乱れ透破

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 甲斐に本拠地を持つ忍集団で、かつて武田信玄に仕えた「歩き巫女」をその源流とする。女性性を武器とし技とする者の集まりで、その構成員のほとんどが女性。男性は指揮官であったり指導官としての役割を持ち、「忍」として活動する者はほぼ女性である。特に「色香の術」を扱う技を使う忍を、彼らは「乱れ巫女」と呼んでいる。


名称:乱れ透破/みだれすっぱ
所在地:
流派:木陰流/このかげりゅう
構成人数:100人程度
規模:
門下生:なし

当主:
頭領:


出羽 柳原流 月ノ影

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 鶴岡に本拠地を持つ忍集団。古くは出羽の霊山で修行をしていた者たちであり、「雪駆」とその祖を同じくする。北海道に移った者たちがやがて「雪駆」という忍集団を作ったが、山に残り修行を続けていたものたちが「月ノ影」という忍集団となった。

名称:月ノ影/つきのかげ
所在地:
流派:柳原流/やなぎはらりゅう
構成人数:120人程度
規模:
門下生:

当主:
頭領:


伊達久遠/だてくおん


江戸 上泉流 鬼倭萬

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名称:鬼倭萬/おにわばん
所在地:東京都千代田区/とうきょうとちよだく
流派:上泉流/かみいずみりゅう
当主:服部有範/はっとりありのり
頭領・大長:上泉万次郎/かみいずみまんじろう
構成人数:150人程度
規模:
門下生:なし


上泉万葉/かみいずみまよう
村雲鼎/むらくもかなえ
黒田世津那/くろだせつな
名取伊吹/なとりいぶき
百地初春/ももちはつはる
九鬼萌由良/くきもゆら
小笠原聡子/おがさわらさとこ
宮塚曜子/みやづかようこ

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