【映画】「最強のふたり」を分析

総評

・出演者全員のキャラクターが良い
・ドリスの皮肉が面白い
・障害者をやゆしたジョークが悪く見えない
・ジャンプカットをうまく使っている

冒頭

関係性がわからない中でのいきなりのカーレースで引き込まれる

オープニングミュージック

音楽が軽快。冒頭のシーンとの対比で印象に残る。
アニメーションも心地良い。

タイトルバック

シンプルで良い

面接の待合室の場面

典型的な白人介護士たちの中で黒人が一人。
主人公であることが際立つ。

面談中

全員模範的な答えしか言わない、もしくはいかれた動機でしか応募する人がいない。
カットをテンポよく割る。一人ずつではなく質問ごとに人を切り替える。この後のドリスの面談が際立つ

ドリスの面談

面談に待ちきれずに割り込む。
いきなり書類をたたきつける、冗談を言う、失業の話など、このシーンだけでドリスの性格や生活状況がわかる。

家に戻るドリス

シャワーを浴びているときに邪魔をする弟たち
何度言ってもやめないことをジャンプカットで演出

母親帰宅

タバコを吸っていたドリスは母親が帰ってくるとおびえるように窓の外にタバコを投げ捨てる
久しぶりに帰ってきたドリスに起こる母親
「話す暇もない」というドリスに対して「じゃあ話して」という母親。結局自分から話さないドリスに母親は詰め寄る。ドリスは何も言わずに出ていく。

たまり場

いつものたまり場で長時間いることを徐々に人数が減っていくディゾルブで表現

屋上からの俯瞰

ドリスが一人寂しく歩いている
この辺りは劇伴でも寂しさを表現

ストッキングをはかせる

できないとわめくドリス、直後に結局仕方なく履かせるドリス

下の世話

下の世話をしたくないというドリス、一度は出ていくがすぐに戻ってきて再びやらない宣言。めんどくさくなった介護人は小声でうなずく。

人体実験

感覚のないフィリップの体で遊ぶドリス。
しばらく遊んでいたことをジャンプカットで表現

フィリップに容赦のないドリス

女性に気を取られ口ではないところにご飯を運ぶ
手が使えないフィリップに電話を渡そうとする
モニターを放置してヘッドホンをしながら泡ぶろに

迷惑駐車

玄関前にいつも止まっている車。今までの介護人とは異なり手荒く注意するドリス。
その様子を見ていた使用人は「やるじゃない」といった様子。

絵画の価値

血しぶきのような絵画の良さが全くわからないドリス
「いいからチョコをくれ」というフィリップに「健常者用だから」というドリス。あまりの言葉に本気で傷つきかけたフィリップだが気持ちのいいほど大笑いするドリスを見て今までの人のように自分を障害者とは思っていないことを改めて実感する。

心配する親戚

フィリップの様子を心配する親戚が二人で会話するなか、ドリスは外で雪遊びをしている

マガリーを誘うドリス

ドリスの誘いに乗るように見せるマガリーに高揚するドリス

手紙を口述するフィリップ

口述するフィリップの声をモニターで聞く

発熱するフィリップ

息が荒くなったフィリップを慌てずに看病するドリス。
意識が遠のく中、ドリスの声で落ち着く。

心を開くフィリップ

カフェで妻が流産した話をするフィリップ。

生チョコにクレームをつけるドリス

生チョコが生焼けだと文句を言う様子を笑ってみているフィリップ

なくした卵

急に盗んだ卵の話をされてとぼけるドリス

文通にしびれを切らすドリス

半年も手紙だけのやり取りなんて無駄だと勝手に電話を掛けるドリス
渡されたフィリップはついに会話をする

邪魔するドリス

絵を描いていると邪魔をしてきた娘
怒ってフィリップのもとへ
娘のことよりドリスが絵を描いていることが気になるフィリップ

雪玉を投げるドリス

動けないフィリップに雪玉を投げるドリス

フィリップの誕生日

演奏会の途中に入ってくるドリス
マガリーの隣の席に無理やり入り込み、席をずらす。
1人あぶれて途方に暮れる

アンコールをするフィリップ

曲を聞かせてドリスの感性を試す。
ドリスの感想が面白く何曲も試してしまう
演奏が終わるとドリスがおススメの曲をアイポッドでかける。
ドリスの勢いに乗って、うまい下手関係なく、みんなノリノリで踊り始める

デートの服を決める

なかなか決められないドリスとイヴォンヌ

母を見つめるドリス

遠くの車内から母親の働く姿を見つめるドリス

飛行機内

緊張してないと言いながら念入りにシートベルトを締めるドリス

パラグライダー

絶対にやらないと言って去っていくドリス、次のカットでいやいや装備を付けている

ご機嫌で返ってきたドリスを待つイヴォンヌ

家の中から外を様子を見る視線。
ドリス達が帰ってくるのをイヴォンヌが待っていた
中にはドリスの弟

ドリスの電話

フィリップにはドリスが外で家族に電話しトラブルの内容を伝えているのが聞こえている
それを踏まえて家族のもとに戻るように伝える

迷惑駐車2

玄関前に止まっている車にやさしく注意するドリス。
序盤では荒々しく対応していたのと対比

母を待つ

ドリスは弟と一緒に母親が電車から降りてくるのを待っている

フィリップの変化

ドリスがいなくなってから以前のフィリップに戻り、介護人とはうまくいかずにストレスがたまる日々が続く

発熱するフィリップ

介護人が様子を見に行くが、強がるフィリップ

迎えに行くドリス

イヴォンヌがドリスにフィリップの調子が悪いことを伝え迎えに来てもらう

フィリップのひげをそるドリス

ひげをそろうとするドリスに対し、「搔っ切れ」というフィリップ。ドリスは「調子が戻ってきたね」とおどけて返答し、ふざけてひげをそりながら以前の二人の関係に戻る

フィリップをカフェに一人残すドリス

ドリスはフィリップをカフェに残し、文通相手を呼んでいた。
外から視線を送るドリス


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