基本セット2021~ドラフトで勝つ!~

こんにちは。またこりずに記事に挑戦します。よろしくお願いします!


前回、見た目で記事を書いてから20回のドラフトと1回のシールドをプレイした。
回数は十分で無いが、社会人の夜の楽しみ程度にプレイした結果を載せて記事にしようと思う。

7月21日現在、既にミシックに到達しており、ほぼミシック到達までの過程になるため、勝率に関してはプラチナ帯~ダイヤモンド帯で計測しており、若干(もちろん私も含めて)のプレイミスありきで計測している。
また、20回程度ではデータ足りえないことも重々承知しているので参考にして頂ければと思っている。


1.勝率とピック方針

今現在で

1、緑白7-1
2、赤白7-2
3、青赤3-3
4、青赤5-3
5、青白黒3-3
6、青赤4-3
7、赤黒5-3
8、赤緑5-3
9、緑黒1-3
10、青白2-3

11、赤黒7-2
12、赤緑7-2
13、緑白タッチ赤1-3
14、青赤1-3
15、青赤7-2
16、青赤7-0
17、緑白6-3
18、青緑7-1
19、緑白4-3
20、青赤5-3


青赤7回 32-17 65.3%
緑白3回 17-7 70.8%
赤緑2回 12-5 70.6%
赤黒2回 12-5 70.6%
赤白1回 7-2 77.8%
青緑1回 7-1 87.5%
緑黒1回 1-3 25%
青白1回 2-3 40%
緑白タッチ赤1回 1-3 25%
青白黒1回 3-3 50%

合計
94-49 65.7%

となった。
シールドはたまたまテフェリーの後見が2枚引けて7-1とデータが取れそうになく、今回は割愛。
個人的に青赤が好きで偏っているが、緑色のビートダウンの勝率も高く、反面青白の系統の勝率が低かった。

また、レアが全く入っていないデッキで7勝も十分に狙え、ロングゲームをしたいのか、アグロにするのか、勝ち方が明確なデッキは勝ちやすい印象を受けた。


赤は想像の通り除去が強く、ビートダウンにもロングゲームにも対応出来、強カラーであることは間違い無かった。
赤系統の勝率は20回中、12回もドラフトしており、勝率も61-29で67.8%、最も勝率が高いカラーでもあった。
赤絡みマルチのアンコモンの強さが半端なく、特に赤緑と赤青はボムレベル。赤白と赤黒マルチもやや劣るものの、充分強い。また、アンコモンの除去も強いものが揃っており、デッキが強くなりやすい。
焦熱の竜火とショックがコモン上位であることは間違いないが、元々上位で挙げていた金屑化は避けられやすいため、呪文食いの寄魔、ゴブリンの魔術が上位に。赤をやるなら除去優先、特に青赤ならゴブリンの魔術がしっかり取れるタイミングでやる。

緑はリストを見る限りは弱カラーと考えていたものの、やるほどに評価が変わっていったカラーだった。2マナ3/3を始めとして盤面の構築能力が最も高く、相手に対処を迫ることがある。レインジャーの悪知恵で森が1枚立っているだけで除去を弾くことが出来、想定以上に器用に動く印象。ボムを守る動きも強力。緑だけでは盤面に触りにくい欠点があるため、アグロ以外の場合必ず相方のカラーで盤面に触れるカードを用意すること。
緑系統の勝率は8回ドラフト中、38-19の66.7%。ベストコモンはラノワールの幻想家。ドロー、マナ加速、盤面の構築、見たまま強力でコモンとは思えない働きだ。
次点でうたた寝するティラノドン、狩人の刃だろうか。特にうたた寝するティラノドン、次ターン誇り猫で4/4トランプルの動きは非常に強く、対処の難しい緑の黄金パターン。


白は想定していた通りの評価。バスリの侍祭が非常に強く、抵抗の妙技、素早い反応と軽い動きが特徴的。バスリの侍祭が流れてくるようなら白参入を目ざしたく、抵抗の妙技や素早い反応が流れてくるようなら本格的に参入しよう。とにかくバスリの侍祭と抵抗の妙技を活かすためにもアグロ気味に組もう。重いカードより2マナ圏、3マナ圏を重視。バスリの侍祭はマナカーブの頂点でもいいくらいだ。緑白、または赤白は今回白の方向性と合致しており、強い。
白は7回ドラフトし、30-18の62.5%の勝率であった。実際のゲームもロングゲーム向けのデッキを組んだ時、相手の動きに対応し切れず、よく負けた。


続いて青。クリーチャーがやや貧弱だが、テフェリーの後見、うろつく光霊とアグロデッキ推奨のカードが多数収録されているカラーでもある。青相手に、うろつく光霊を連打されて負けたり、早いターンのテフェリーの後見に手も足も出ずに負けることも多々あるくらい、青の存在がアグロの強さを表している。うろつく光霊がベストコモン。次が捕獲球か歌姫と思われるが、一気にカードパワーが下がるため、やるならアンコモンで取れたカードでピック基準を決めること。
テフェリーの後見を取ってコントロールデッキにするか、うろつく光霊や飛行を活かしたアグロにするか、しっかり明確な意志を持ってピックしたい。
青は10回ドラフトして、44-24の勝率64.7%であった。ただしうち7回は青赤。


黒はコモンの強力除去、闇の掌握がダブルシンボルであるため、タッチが難しく、性質上メインカラーにしなくてはならないのに積極的にプレイしたいクリーチャーがコモンに少ないのが致命的。また、緑黒、黒白、青黒はロングゲームを目ざしたいデッキになるが、テフェリーの後見、うろつく光霊、優秀な軽量クリーチャーに対して単体除去ばかりでは守りが難しく、死花のサリッドと闇の掌握が複数枚ないと盤面構築すら難しい。唯一、黒には死に至る霞という全体除去があるものの、緑混じりのアグロには効果が薄いという難点もある。
黒いデッキになったのが4回(うち1回は3色)、勝率も16-11の59%。
完成された黒白は非常に強いものの、なかなかそう上手くいくことはないため、個人的に避けたいカラーだと感じた。

2.環境

単体除去が4マナ以上のものが大半を締めている中で、1マナのレインジャーの悪知恵、2マナのプロテクションとそれを弾くカードがコモンに複数収録されているため、単体除去の連打でボードに干渉し切れないゲームが多かった。
また、うろつく光霊、テフェリーの後見を始めとして、軽量クリーチャーの質が良く、基本的にコントロールデッキは構築が難しい。
そうした意味でも基本的には非常に軽いアグロデッキ~少し重めくらいのミッドレンジデッキがおすすめ。
ミッドレンジデッキにする際もマナカーブを意識して、常に序盤のクリーチャーに対する回答と4~5マナの単体除去を打たれた時のリカバリーを考えて構築すること。こちらの場が少ない場面で単体除去を打たれると一気に不利になるため、5ターン目までにはある程度の数のクリーチャーを出せるような構築をしたい。

白以外は4~5マナ圏に単体除去を備えており、これが刺さるか刺さらないかは大きく、そして適切なタイミングで単体除去を使わせないことが勝負の鍵を握る。白も4マナ圏にバスリの侍祭が控えているため、そこで大きく盤面を変えてくる可能性はある。
除去は少なくないため、ある程度は入っているものだと想定しよう。
緑や白はレインジャーの悪知恵や抵抗の妙技を持っていれば単体除去に対して強く出ることが出来、赤はもっと軽い火力があるため、軽く組むことで単体除去の効果を薄くできる。問題は青か黒だが、軽いクリーチャーを入れておくことである程度は緩和できる。相手の単体除去が有効に働く盤面=危険と認識しよう。
単体除去が多い環境である以上、今まで以上に相手が除去を持っている可能性が高いため、十分に対策してゲームにあたりたい。

実際のゲームで悪斬の天使を何度も5ターン目に出されているが、うろつく光霊によるバウンスや狩人の刃、赤の除去が刺さり、思い通りに働かせることなく勝っている。1マナでも立たされてレインジャーの悪知恵があれば負けているだけに、単体除去を巡る盤面の取り合いは非常に重要である。

3.色の強弱

★非常に強い(環境ベスト)
・赤白
アグロデッキ。相手の守りは赤の除去、序盤にクリーチャーを展開、バスリの侍祭で強化しながら攻めるのがベストパターン。コモンで十分にデッキが組めるのも嬉しい。破壊的細工があると盤面が固まっても最後の一押しが使える。
また、全体除去が少ないのも嬉しい。死に至る霞をバスリの侍祭が出る前にプレイされると苦しいが、それくらいしか横並びに対する対処法が無いことも確か。

・青赤
歌姫を中心としたアグロは引きムラがあるため、普通クラス。
強いのはミッドレンジタイプのデッキ。アンコモンが非常に強い組み合わせで、かつアドバンテージを取りやすく、呪文食いの奇魔や、ゴブリンの魔術は早いターンに強さを発揮しづらい。除去優先でピックし、土地は多めに、マナフラを防ぐための胸踊る可能性も強く使えるカラーである。

・緑白
こちらもコモンで組めるカラー。安定したデッキになりやすい。うたた寝するティラノドン、誇り猫、バスリの侍祭で相手が盤面を構築する前に圧倒的なクロックを作るのが目標。アグロ路線で。現状保存などの重い除去よりも抵抗の妙技など軽くてコンバットに使えるカードを優先しよう。

★強い
・青緑
クウィリーオンのドライアドや知識鱗のコアトルが早めに取れた時に目ざしたい。フィニッシャーがレアリティ依存なので安定しないが、それらが早めに取れた時に積極的にやりたいカラーである。ミッドレンジ路線でデッキを組み、序盤から場を構築することを心がける。
ドライアドもコアトルも除去体制が無いため余裕があればレインジャーの悪知恵を構えた状態でプレイすること。また、性質上選択が非常に強い。


普通

・赤緑
こちらもややレアリティ依存。マルチのカードが非常に強い上、うたた寝するティラノドン、赤の軽量除去でアグロにある程度体制があることも特徴。ヘルカイトの処罰者など、他のカラーで使いにくいカードを拾えるのも特徴だが、カラーの特性上ミッドレンジ~コントロールを組む形になる上、焦熱の竜火、うろつく光霊などクリティカルなカードがかなり多く、環境に恵まれていない印象を受ける。

・赤黒
赤も黒も軽量除去に恵まれているため、除去の豊富なアグロを組める。絆魂やティラノドンは厳しいものの、早い段階で多数のカードを展開し、悪意の鎌や噛み傷への興奮でそれらを後押しするオプションも用意されている。悪意の鎌を強く使えるアーキタイプだ。

・青黒
リアニメイトを組みたい。青黒マルチや大殺漢、重い青のクジラ達が取れたら検討しよう。主なプランはロングゲームであり、闇の掌握や軽い壁で序盤を凌ぎ、再命で重いクリーチャーを釣り上げて勝つ。波起こしを最も強く使えるアーキタイプだろう。


弱い
・白黒
ライフゲインカードが少なく、3点ゲインが難しいアーキタイプ。余程の偏りが生じれば強いデッキも組めるのだが、あまり安定しないので避けたい。得てしてシナジーが非常に活かしにくいアーキタイプ。マルチが複数枚取れたら狙ってもいいか。


・青白
天球の見張りが複数取れた時に。除去が弱く、守りも薄いため、素早い反応が何枚取れるかが勝負。飛行にバスリの侍祭で一気にクロックを上げることも出来るが、特定のカードに依存する傾向にあり、かつ攻めの速度もあまり早くないため環境に恵まれなかった。
ショックや闇の掌握、竜火などの軽量除去も多く、クロックを邪魔されやすく、緑に関してはサイドから1マナでこちらの飛行を対処してくる始末。自分で組んだ時も相手にした時もそうしたゲーム展開になりやすく、個人的には弱い印象を持っている。

・緑黒
除去を複数枚取らないとデッキにならない上、場を固めてもテフェリーの後見、うろつく光霊、破壊的細工など、非常に弱点が多い。おまけに白にはカウンターでサイズ負けする始末。今回のアグロは攻めが多岐に渡っており、守る側も一筋縄で行かないのが問題。それでいて飛行に弱い。

とにかく環境が軽量カードが活躍する環境であり、やや重いデッキが苦しい印象を受けた。

今後もまたドラフトを続けていく。

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