基本セット2021リミテッド記事

基本セット2021

こんにちは。
基本セットの記事にチャレンジします。
今回はセット全体を見て思ったことを述べようと思います。どうぞよろしくお願いします。


1.ドラフトのピック指針

自分のピック指針からお伝えします。
セットによっても多少差異はありますが、ボム>確定(またはそれに近い)除去>アーキタイプ別の生物>その他の順でピックします。

今回の基本セットも同様です。特に基本セットには処理できなければ一瞬で盤面を支配してしまうカードが多数あります。これを妨害出来ないと負けるのは必至です。

また、2、3手目に余程のボムが流れて来ない無い限りは初手のボム色を激しく主張するピックをします。ボムが取れなかったらシングルシンボルの除去でタッチも見据えて色の流れを見ます。
近年はコモンですらカードパワーが高くなっており、余程パックの色が偏ったり、二色被ったりでもしない限りは多少色被りしていてもある程度はデッキの形になります。よって、ボムの色は無理にでも確保し、他の色は流れてきた色に合わせるといった無理染めプランが近年は強いと考えています。
1パック目6、7手目にはデッキのある程度の方向性は決めますし、2パック目にはその完成系に向かって無理にでもピックを行います。協調するに越したことはありませんが、強調も忘れずに。


また、勝ち方を明確にすることも大切です。今回の基本セットは各色ごとにアーキタイプが用意されており、それに沿いながらカードの取捨選択を進めていくといいでしょう。


相手のプランを台無しに出来る妨害手段を最優先に用意しつつ、こちらの勝ちへのプランを押し付けるようなデッキ構築を目指しましょう。


・まとめ
自分の色の強調を大切に。
相手の妨害を常に意識する。
勝ち方、何をしたいのかを明確に。

2.色事の評価と速度

基本はアーキタイプ環境。

色の強弱は赤>青>白>黒>緑と予想。

クリーチャーのサイズが全体的に小さく、相討ちが多発しそう。4マナ4/4のような明確に盤面に影響を与えるカードも少ない。とにかくパワー2~3、タフネス2~3が多い印象を受ける。
タフネス3のクリーチャーの種類が多いため、意味も無く小粒、パワー2以下のクリーチャーを入れることを避けるべきだろう。
膠着、または相討ちを繰り返してパワーカードやシナジーを形成出来たプレイヤーが勝つ印象。よって、やや遅めの環境と考えられる。



プレイアブルなカードがコモンアンコモンに多く、除去も種類が豊富。
除去3種が上位に来るが生物も悪くなく、最強色では無いかと考えている。

コモン
1位 焦熱の竜火
軽いインスタント、追放付き、プレインズウォーカーにもダメージが行く。今回のテーマの果敢の誘発も。

2位 ショック
やや除去範囲が狭いが1マナで動けるのは大きい。

3位 金屑化
やや重くソーサリーなのがネック。ダブルシンボルなのでタッチで使いにくいがやはり効果は安定している。

アンコモン
1位 魂焦がし
3マナでインスタントでだいたい除去。シングルシンボル。おまけにプレインズウォーカーもいける。分かりやすく強い。

2位 心火の供犠者
除去にも使え、アグロからコントロールまで強く使えて2マナシングルシンボル。とんでもない。

3位 溶岩噴火
魂焦がしと迷ったがやはりX火力は強い。ダブルシンボルになったことでタッチが難しく、赤メインじゃないと使いにくい。

今回ランク外だが、騒乱の道化がどこまでやれるかが気になるところ。黒の生贄要素が少なめではないかと感じており、アクトも無いのが気になっている。


コモンの除去2種類が非常に強い反面、クリーチャーの質に疑問が残るカラー。

コモン
1位 とどめの一撃
タッチも可能の万能除去。

2位 闇の掌握
ダブルシンボルだが2マナインスタント除去はもちろん強力。

3位 死花のサリッド
相討ち後もトークンが出るナイスクリーチャー。


アンコモン
1位 リリアナの信望者
除去さえ取っておけば次々とゾンビが出てくる上に味方のゾンビのパワーも上がる。レアみたいな性能。

2位 取り除き
使いやすい除去だが確定とは言いきれず肝心な時に使えないこともある。

3位 銀打ちのグール
非常に便利なクリーチャー。ライフゲインシナジーを用意したい。

石の牙の聖域がライフゲインシナジーがあれば強力で序盤に置けばとんでもない。過去、不正相続のこともあったために上位に来るかも。


飛行多め。捕獲球の存在が大きく、除去もこなせる。飛行を出しながら盤面に影響を与えるうろつく光霊や、ドローしながらクリーチャーを強化+飛ばせる高揚する書物と、強力なカードが揃っている。除去が捕獲球程度なので飛行シナジーを作りたい時は北風の歌姫やうろつく光霊を優先しよう。

コモン
1位 捕獲球
ほぼ除去は素晴らしい。しかもインスタント。

2位 北風の歌姫
個人的にはうろつく光霊の方が強いと思うが、マナコストの関係でこちらが2位に。止めにくく、強力。

3位 うろつく光霊
テンポを取りつつ3/2飛行が出てくるのはあまりに強い。後半、重いところが無ければ北風の歌姫より優先でいいだろう。

高揚する書物も気になっており、順位が変わるかもしれない。


アンコモン
1位 心酔させる掌握
いつの世もリミテッドのコンマジは強い。やや厳しい条件付きだがそれでも強いことには変わりないだろう。

2位 波起こし
場に出た時の影響が凄まじい。その上で事故防止機能もついており、リアニしても十分。

3位 難破船の探知者
スペル回収でアドバンテージを稼いだ上に本人は3/3果敢。見たまんま強く、非常に優秀。


+1カウンターシナジーが特徴。確定除去が現状保存くらいで他は何かしら条件がついてしまう。小粒を大きくしながら戦えるのが特徴で、盤面で腐った小粒をもう一度戦場に向かわせることが出来るのは大きい。
ただし、確定除去が少なく、相手のボムの処理に困るカラーリングなので、除去は他の色で優先的に取るか、アグロデッキにして素早くゲームを終わらせるかどちらかにしたい。

コモン
1位 バスリの侍祭
ライフゲインシナジー、カウンターシナジーに加えて単純に飛行を育てても強い。本人も23絆魂。

2位 抵抗の妙技
コンバットに使えて除去もかわせてサイズも一段階上がる。とても便利で複数枚欲しい。

3位 現状保存
5マナソーサリーで相手にトークンが残ってしまうとテンポに問題がある。それでも除去は欲しい。

現状保存が想像以上に弱いかも。白はクリーチャーを並べてバスリの侍祭を出す展開が強いと思うので白ならもっと生物優先でいいかもしれない。

アンコモン
1位 信仰の足枷
ライフゲインも出来て起動型能力も防げる。さすがに強い。シングルシンボルでタッチも出来る。

2位 エイヴンの鳥群れ使い
打点の高い飛行持ちで、さらに飛行で軸が違う殴り合いに嬉しいライフゲイン持ち。非常に強力。飛行デッキなら足枷より優先してもいいかもしれない。

3位 鍛え抜かれた古参兵
シナジーさえあれば無茶苦茶強いが、最悪自分自身でもカウンターを乗せることも出来る。カウンターシナジーが決定しているなら優先しよう。



今回の緑はややサイズが小さく、特にタフネスが低めに設定されている。マナ加速とドローと両方こなせるラノワールの幻想家と格闘で無くなった狩人の刃がポイント。これらのカードを取り、節くれの賢者などの盤面を補強出来るカードを出せるかがカギとなるだろう。

コモン
1位 狩人の刃
弱者狩りが格闘で無くなりました。カウンターも乗る、ダメージも受けないと使い勝手上昇。

2位 ラノワールの幻想家
マナクリ、ドローと非常に器用。サイズも22と最低限は担保されている。使うならきちんと重めのクリーチャーを確保しよう。

3位 気難しいディロフォサウルス
パワー4がいるなら確かに打点が高いが、正直今回のセットでパワー4がきちんと出せるかは疑問。ただ、他の候補も微妙なところ。上2つは個人的に確定として、節くれの賢者か、戦慄大口かどれかだろう。

アンコモン
1位 打ち壊すブロントドン
軽い、強い、便利だがパワー4が無い。

2位 耕作
確実にアドバンテージの取れるランパン。重めの構築やタッチも出来る。

3位 野生林の災い魔
個人的に除去優先でいいと思うが、それでも先出しでも強いXクリーチャーは悪くないだろう。

3、色ごとのシナジーピックと勝ち方

青白
基本的には飛行シナジー。マルチカードも飛行推奨で序盤から飛行クリーチャーで展開、地上はバスリの侍祭を出しながら相討ち、のような展開が理想。
防御向きカードが少ないため、軸のズレたダメージレースをしたいなら1/3飛行のようなカードも検討しても良いだろう。
戦略もクリーチャーもしっかりしており、また受けも非常に多く、強力なアーキタイプと考えられる。


青赤
マルチのカードを見た通り、スペルシナジー。赤の除去を優先してピックし、北風の歌姫や呪文食いの奇魔、うろつく光霊といったクリーチャーで攻める形が理想。謎変化などの使いにくいカードとも相性がいい。除去を優先し、相手に不自由なライフレースを強いる形が強力。


青黒
こちらはリアニ推し。大殺漢や波起こしなど、大型のクリーチャーが出に入ったらこれらを再命で戻してみよう。ややロングゲーム向けなので相手のボムの処理手段を優先してピックすること。


青緑
こちらはドロー推し。2枚目のカードを引く度に何かをするカードが多数入っている。青のオーラやラノワールの幻想家の点数を上げて誘発を狙おう。常に2枚目を引く、というのがハードルが高く、ジョルレイルなど2枚目を引かないとまず役に立たないクリーチャーが強いかどうか疑問。回れば強いだろうが、コンスタントに誘発させられるかどうか。


緑白
カウンターシナジー。バスリの侍祭を初めとしたカウンターを置くものから緑にも数枚カウンターが置かれるたび誘発するものが多数存在する。非常に強力なアーキタイプだと思われる。マルチの議事会の同士も凄まじく強い。除去が不足するため、相手のボムに触れるカードの採用をしっかりと。


赤緑
パワー4以上が…のシナジー。緑側にあまりパワー4がおらず、赤で補う必要がある。コモンのオナッケのオーガや砲塔のオーガはパワー4を達成する候補となるだろう。ただし、パワー4のボーナスが若干乏しいため、無理に狙うよりは序盤を33防衛で凌いで、ラノワールの幻想家から重いところを連打、赤の豊富な除去で相手の盤面に干渉が最も強そうか。パワー4シナジーで得られるボーナスが少ないため、相手の場への干渉手段を最優先に。


赤白
横並び戦術がメインか。緑より赤の妨害が大きく加わる形になっている。とはいえ今回はトークンを並べて燃えさかる炎、といった昔ながらのコンボが出来ないため、赤の妨害+白のカウンターでバックアップという形になるだろう。バスリの侍祭を使いやすくするためにもマナカーブは下を意識。


白黒
ライフゲインシナジー。かなり多くのライフゲイン専用のカードが収録されており、グリフィンの高楼を初めとしたライフゲイン出来ないと何もしないカードも多数存在する。ドラフトするならこうしたカードが遅くに流れて来た時点で狙おう。活力回復など3点のライフを無理なく得られるカードを後からピック出来るかが鬼門。信仰の足枷が最も使える組み合わせ。ライフを得るカードが若干少なく、絆魂を持つカードを妨害されるとライフを得にくくなってしまいがちか。


緑黒
クリーチャーが死亡していた時…のシナジー。戦闘で必ず死亡する訳ではないため、何よりも除去を優先したいカラーリング。誘発元よりも除去を優先していたらおのずと強力なデッキが組めるはず。マルチカラーのカードも除去しながらカードを引けるという凄まじい性能の持ち主。とにかく除去を最優先で!


赤黒
生贄シナジーだろうが、生贄元がかなり不足してシナジーを組みにくい印象。肝心のアクトもアンコモンで4マナ、かつ組み直しの骸骨のような生贄専用カードも存在せず、普通に除去コンで組んだ方が強いだろう。
村の儀式といった生贄を要求するカードも今回はかなり使いづらい。また、生贄シナジーをするならどちらかというと黒緑の方がボーナスも大きい始末である。
ただし、どちらも除去の強いカラーリングなのでシナジー無しでもそこそこやれる印象。

以上です。新しい基本セットのリミテッドを早く体験したいですね。実は強かった、カードがどれくらい出てくるだろうか?楽しみです。

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