一人暮らしは早くした方が良い?
結論から言う。出来るなら早くした方が良い。これに尽きる。
後で色々とかくが、何故か?という所をかいつまんでかくと、
・家事をするようになる
・モノの考え方が180度変わるから
・勝手に自立出来る
・価値観が本当に変わる
といったようにいいことづくめだ、ただしお金はたまらないし、
普通に何もしなければ何も進まないので本当に大変である。
しかし、それに見合ったものは必ず手に入るのだ。
私は30過ぎるまで一人暮らしとは無縁の生活を送っていた。
その理由としてはいくつかあった。
・親元を離れる理由が特になかった
・離れてまでやりたい事がなかった
・わざわざ引っ越して無駄に家賃光熱費を払う必要性を感じなかった
・どうせ引っ越すなら関東圏
等々の点から、「そもそも一人暮らしは目的がなければしなくていいのでは」と考えていた。
そんな私も一人暮らしをする転機を迎える。
ある派遣会社が「上京支援プログラム」を行っていたのだ。
たまたまこのメールを開いた私は、当時付き合っていた彼女が、
関東圏にいた事もあって、プログラムを受ける事にした。
このプログラムは、関東圏にある自社の社員のみで構成されている職場へ働きに行く事で関東圏での職をあらかじめ決め、その会社が提携しているシェアハウスと契約して住居を確保し、関東圏へ引越しをする、といったようなものだ。職場の面接は特になく、枠さえあいていれば入れるような仕組みである。
つまり、大阪に居ながら「住むところ」と「働くところ」が確保できるので、
安心して関東圏へ引越しが出来るという事だ。
これで関東に引っ越せば、関東圏に住んでいる彼女とも、
一緒に遊べるぜ!みたいな事を考えていた。
引越しの為の内見は必ず行った方が良い。
シェアハウスといっても本当にピンキリだったからだ。
最初に訪れた所は工場に囲まれた汚く小さい所だった。
日本人もおらず、灰皿も外にしかないようなところだった。
結局決めた所は出来て間もない大きなシェアハウスで日本人もかなりいて、
喫煙所も室内にあって大浴場がある、みたいなところにした。
これでも前者の所と家賃は殆ど変わらないのだから驚きである。
引越しの時の内見は必ず行った方がいい。これは関東圏に実費で行く事になるが、
「急な一人暮らしは家がしっかりしていないと精神が不安定になる」ので、
しっかりと納得のいく家を決めた方が良い。
さて、ここからが本題。
一人暮らしは早くした方が良いのか?という所だけど、
これには「はい」と即答できる。私みたいに30過ぎてから一人暮らしをするくらいなら、20代の間にさっさと一人暮らしを始めた方が良い。
なぜなら「実家は堕落する」からである。
何もしなくてもご飯が出てきて、何もしなくても服が綺麗になって、綺麗にたたまれて、究極、何もしなくても親のすねをかじりながら生きていくことが可能なのだ。これでは人間危機感は覚えないしどうしても楽な方へと流れてしまう。
無論、その人の家の環境にもよるのだろうが、「やりたいな」と思った事も「やらなくていい」のでいつも絶対的にやらないのだ。
例えば「料理は将来的に覚えておきたい」と思っていても、放っておけば親が作ってくれて勝手に出てくるからやらなくていい。
なにより「何も知らない状態から料理をしよう!」と決意し、冷蔵庫をあけて絶望するのだ。色んな食材が入っているが何をどう使えばいいか分からないからだ。
と、料理を例にあげたが、つまりはこういうことが続いて何もしないのだ。
しかし、一人暮らしをすると、一人で全部やらなければならなくなるので、
否が応でもやるようになるのである。これは本当に素晴らしい事で、
例えば一人で家事をこなすようになると、日常生活においてあまりだらけた生活を送らないようになるのである。無論個人差はあるだろうが、
自分で自分のことを全てやらなければならない!という所から、ちゃんと自立していくのだ。
これがないまま30を迎えてみよう。料理も出来ない、洗濯も分からない、
金の管理も支払いも何もかもよくわからないままの大人になる。
これがまぁ私だったわけだが、一人暮らしを1年経験しただけで随分と変わったものである。
人は甘えられる環境にいると本当に何もしなくなる。
無理やりしろというわけではないが、「実家にいるより得られるものが沢山ある」事は間違いないだろう。また、同時に「親がどれだけ大変な事を毎日しているのか」が分かるようになるし、将来奥さんが出来た時に家事の役割分担も出来るし、いいことづくめなのだ。
そういうわけで、特に目的がないとしても、一人暮らしが出来そうな環境があるのなら、してみる事をお勧めする。
勿論、実家にいながら自立できるならそれに越した事はないと思うけれど、
自分みたいなどうしようもないクズはこれくらいやらないと自立出来ないので、
自分と似たような人がいたら、さぁ今すぐ一人で暮らしてみよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?