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リハ塾マガジン

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2021年12月の記事一覧

肩関節における四つ這いの評価

リハ塾の松井です! 以前、股関節の構造から、骨盤を前後傾させた時の痛みを評価するという記事を出しました。 肩関節も股関節と同様に球関節なので、同様の評価で疼痛の原因とアプローチを探ることが可能です。 今日は肩関節の屈曲時の痛みの評価をご紹介します。

内側広筋と内転筋の関係を臨床で活かそう

リハ塾の松井です! 今日は内側広筋に関する論文紹介です。 内側広筋の形態計測における変動 Variation in Morphometry of Vastus Medialis Muscle <背景・目的> 内側広筋筋繊維の角度、内側広筋長頭(VML)、内側広筋斜頭(VMO)の長さを決定し、VMLとVMOの間の明確な神経供給と筋膜平面を見つけ、膝蓋骨に関連した内側広筋を評価する。

ベッドが空いてなくても困らない!立位での評価・運動療法

火曜日ライターの松井です! 普段の臨床で患者さんをリハビリ室に連れてきたら、とりあえずベッド探して臥位にさせて、マッサージしたりROMexしたりしていませんか? そのようにしている方は、ベッドが空いていないと困ったなと思うことがあるかもしれません。 でも、ちょっと待ってください。 ベッドが空いていなくても、臥位にできなくてもできることはたくさんあります。 逆に、そもそも臥位でリハビリする必要が本当にあるのか考えてみてほしいのです。 そこで、今回はベッドが空いていな

股関節疾患における四つ這いの運動療法

リハ塾の松井です! 変形性股関節症(以下、股OA)や骨折による人工骨頭置換術など、股関節疾患のリハビリを担当することは多いかと思います。 僕自身、何十症例と見てきて四つ這いを取り入れた運動療法が効果的だと感じています。 股関節は動作の起点となる重要な関節です。 股関節が障害されることによって、歩行時や起立時などに痛みを伴う症例にこそ、四つ這いを試してみてほしいと思います。 今日は四つ這いがどのように股関節に影響を与えるのかを解説します。

肩甲帯挙上の代償を抑制するために考えること

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胸を張って歩きましょうは間違い

リハ塾の松井です! 「胸を張って歩いてください。」 歩く時にこのように意識している、または指導されることありませんか? 背中が丸まっているより、伸びている方が当然姿勢もきれいに見えますよね。 しかし、見た目はきれいに見えるかもしれませんが、背中に痛みやこりを感じてしまったり、腰や膝にも負担となってしまう場合もあります。 実は胸を張る前に意識するポイントがあります。

膝関節屈曲制限と7つの問題点

リハ塾の松井です! 臨床的に変形性膝関節症(以下、膝OA)をはじめ、膝関節に痛みや可動域制限を訴える方は多いです。 多いですが、痛みや可動域制限の原因はそれぞれ異なるので、評価に基づいた対象者に合ったアプローチが必要です。 それにもかかわらず、何となく膝の屈曲・伸展を繰り返したり、ハムストのストレッチをしてみたり。 こんな場合が多いように感じます。 そこで、今回は膝関節屈曲制限に着目し解説していきます。

階段昇降はどの筋が問題になりやすいか考えてみよう

火曜日ライターの松井です! 階段・段差昇降は玄関の上がり框や2階への移動において重要な動作です。 階段は昇る必要がなくても、玄関は多くの家庭で段差があるので、動作を獲得しないと自宅へ退院できないという方も少なくないですよね。 そんな方に対して、とりあえず平行棒内で段差昇降の練習を反復させる、階段昇降を横で見守って練習する。 これで階段・段差昇降ができないという問題に対して介入したつもりになっていませんか? 獲得したい動作を練習するのは大事ですが、何故できないか?とい

大臀筋の上部・下部繊維の違い

リハ塾の松井です! 股関節伸展筋力が弱い。 臨床ではよくこんな方を見ると思います。 伸展筋力と言うと、代表的なのは大臀筋、ハムストリングス。 ですが、大臀筋を繊維ごとに分けて考えていますか? 大臀筋は繊維によって作用が異なるので、その辺りも考えて筋力評価、運動療法を行う必要があります。 今日はその辺りについて触れていきます。

股関節角度における筋と骨の位置関係が超重要!

リハ塾の松井です! 股関節の手術には、人工骨頭置換術やTHAがありますが、どこの筋肉を切るのかをリハ職は把握しておかないといけません。 中でも、深部筋である外旋六筋は体表から直接触るのは難しい場所でもあるため、あまり意識しないかもしれませんが、股関節の安定性を生み出すためには重要な筋肉です。 今回は、術後の股関節筋群へのアプローチをどのように進めるべきか解説します。

股関節屈曲時の痛みは骨盤を操作して評価しよう

リハ塾の松井です! 今日は股関節の痛みについて、簡単にできる評価とアプローチについて解説します。 今回は主に股関節屈曲した時の痛みに焦点を当てて解説していますが、伸展時の痛みにも応用できます。

徒手・運動療法だけじゃ解決できない!【痛みと脳機能の関係】

火曜日ライターの松井です! よくよく考えると当たり前なのですが、若手の頃、僕は痛みが脳で認知されるということをあまり認識できていませんでした。 例えば、膝が痛いという患者がいたら、膝が痛いのだから膝に問題があるはずだ!と、膝関節や筋肉に対する徒手療法や運動療法を実践していました。 それでも良くならない場合、膝以外の足関節や股関節に問題があるかも!と、足や股関節に対する介入を実践していました。 これも間違いではありませんが、痛みはあくまでも末梢組織への刺激がきっかけで脳

鼠径部痛は臀部を評価しよう

リハ塾の松井です! 鼠径部の痛みを訴える方って多くないですか? 個人的には、臥位で足を伸ばした時や起立時に訴えることが多い印象です。 これに限らずですが、痛みの原因を考える際は抽象的なものからどんどん具体的に細かく分解しながら考えると理解しやすいです。 これに関しては後述しますが、結論から言うと鼠径部痛を発している原因筋繊維としては、大腰筋が多いです。 さらに、大腰筋が痛みを起こす原因としては、殿筋群の短縮・過緊張が問題となっている場合が多いです。 今回はこの辺り

エビデンスから考える膝OAの治療戦略

リハ塾の松井です! 今日は理学療法ガイドラインに記載されている下肢の運動学的・運動力学的変化の項目から膝OAを考えてみましょう。