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リハ塾マガジン

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2020年11月の記事一覧

膝の痛みを末梢神経から考える

リハ塾の松井です! 今日は末梢神経から考える膝の痛みについて考えてみます。 膝周囲の感覚を支配しているのは以下の3つの神経です。 ・大腿神経 ・閉鎖神経 ・後脛骨神経 これらの神経が軟部組織による圧迫や摩擦ストレスを受けることで、血流障害や炎症を起こすと対応する部位に痛みを生じる場合があります。 なので、これらの神経の走行を理解することは必須と言えます。 今日は末梢神経の走行と絞扼しうる軟部組織について解説します。

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腰痛へ介入するなら胸腰筋膜への介入は必須

リハ塾の松井です! 今日は腰痛に関する大事な知識の1つである「胸腰筋膜」について解説します。 腰部の筋肉と言えば、脊柱起立筋、多裂筋などありますが、筋肉というはっきりとしたものに比べ、胸腰筋膜は曖昧な印象があるのではないでしょうか? それは筋肉は学校でも習うし、走行や作用も明確なのに対し、胸腰筋膜はどこにあってどんな役割があるのかいまいちわかりにくいということがあると思います。 ですが、胸腰筋膜は痛みにかなり関係するため、腰痛を考える上で必ず頭に入れておいてほしいこと

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腰痛を隣接関節との関係から評価する実践的な方法

リハ塾の松井です! 僕が臨床でリーズニングする際の基本となっていることの1つに、隣接関節との関係を考えるというものがあります。 例えば、腰痛が主訴の場合、腰部を評価するのはもちろんですが、隣接する胸椎や股関節の動きの結果として、腰部へ代償的に負担となっていることがあります。 この場合、腰部だけでなく、胸椎や股関節を関連させた評価も重要となりますよね。 今日は腰痛の訴えに対して、股関節や胸椎をどう絡めて評価すると良いのかを解説します!

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体幹筋力は上部と下部を分けて評価しよう

リハ塾の松井です! 養成校で習う体幹屈曲のMMTってどんなのか覚えていますか? 背臥位で膝を立て、体幹を屈曲してくるというものですよね。 これは主に骨盤に対する体幹の動きを評価しており、腹直筋の筋力評価として用いられます。 回旋の動きを加えると、腹斜筋群の評価にもなりますね。 ですが、臨床的には体幹を屈曲するという動きよりも、骨盤の前方偏位や前傾を制動するという役割の方が重要だったりします。 この場合は既存のMMTの評価法では評価しにくく、必要なのは体幹に対する骨盤

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股関節伸展を深掘りしてみた

火曜日ライターの松井です! 先週から嫁の里帰りが終わり、息子とともに我が家へ帰ってきました。 帰ってきたはいいものの、まだ生活リズムがつかめず、嫁も僕も中々苦戦しています。 育児しながらアクティブに活動されている方々は本当に尊敬します…。 中々大変ですが、少しずつリズムをつかみつつ、新しいことにも挑戦していこうと思います。 さて、臨床で股関節の伸展を出すことに難渋することってありませんか? ・伸展制限で立位が安定しない ・歩行時の立脚期が短縮し歩容が安定しない ・殿

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筋力低下を起こす5つの要因

リハ塾の松井です! 筋力低下というのは臨床でも度々挙がる問題点の1つで、それに対して介入することは多いですよね。 ですが、筋力低下と言っても原因は様々であり、単純に筋力低下=筋トレという図式は成り立たないことも少なくありません。 上手くいかなかった場合に上記以外の手段が考えつかなければ問題点も当然解決できないわけで、筋力低下が起こる原因としていくつも仮説を立てられる必要があります。 今日は筋力低下の原因を5つに分けてみましたので、それぞれ解説します。

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3つの侵害受容器と対応する介入方法を知ろう

リハ塾の松井です! 痛みを考える上で、侵害受容性疼痛、侵害可塑性疼痛、神経障害性疼痛の3つを考えることが大事です。 中でも、侵害受容性疼痛について考えると、侵害刺激を受け取る侵害受容器についての理解を深めておくと、痛みに対する対策も立てやすくなるでしょう。 侵害受容器というと、痛みを感じる自由神経終末のことを指し、自由神経終末は機械的侵害受容器とポリモーダル受容器に分けられ、今日は前者の機械的侵害受容器について解説します。 機械的侵害受容器は主に主に3つに分けられ、そ

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炎症の改善にはストレッチが有効

リハ塾の松井です! 今日の記事は特に急性期で働く方に大事な内容です。 骨折など外傷による損傷は必ず炎症が起こります。 ・闇雲に動かすのは炎症を強めるからやめておこう ・炎症があるから軽く無理ない範囲で関節を動かしておこう ・とりあえず、冷やしておけばOK 炎症期のリハビリに関わる方はこんなことを考えるかもしれません。 実際、僕も炎症がある時は当たり障りなく関節を動かして冷やしておけば自然に炎症は治まるし大丈夫だろうと思っていました。 確かにそうかもしれませんが、炎症

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膝関節の痛みの考え方〜3つの運動面からの考え方〜

火曜日ライターの松井です! 嫁が里帰りしているので僕も嫁の実家に泊まって育児を手伝っていますが、夜が本当に寝てくれなくて困っています。笑 日中は静かに寝てて起こそうとしても起きないくせに、夜は一旦寝ても布団に下ろすとすぐに泣き始めて、また寝るまであやすところから始めないといけないので子育ての大変さを痛感しています…。 育児の先輩方、良い寝かしつけの方法があれば是非教えて下さい! さて、今日は膝関節の痛みの捉え方を前額面、矢状面、水平面の3つの運動面から考えてみます。

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下肢の関連痛は末梢神経が原因

リハ塾の松井です! 臨床では痛みの訴えを多く聞きますが、主病名に関する部位の痛みとは離れた部位に痛みを訴える方も多くおられます。 例えば、 ・THA術後に股関節と膝関節痛を訴える方 ・TKA術後に膝関節痛と股関節痛を訴える方 などなど。 手術をした部位が痛いのは当然ですが、術前に既往歴がなかったとしても離れた部位に痛みを訴えることあると思います。 そんな場合、色々仮説は立てられますが、今日は股関節と膝関節の関連痛に関して、末梢神経の関節枝から考える視点を解説します

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大腿内側の痺れ感は内転筋群が起こしているかも

リハ塾の松井です! 臀部や大腿の痺れを訴える方は多くおられます。 主病名や既往歴に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などがあると、それが原因だと決めつけてしまっていませんか? 大腿内側に限局した痺れは、閉鎖神経が原因の可能性があります。 閉鎖神経が絞扼されることで、大腿内側の異常感覚や神経支配を受ける内転筋群の筋力低下が起こり、それが痺れやだるさ、違和感を起こしているかもしれません。 今日は大腿内側に症状を起こす閉鎖神経について解説します。

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リーチ動作を考える4ステップ

火曜日ライターの松井です! 私事ですが、1か月ほど前に待望の長男が誕生しました! 毎晩泣いて起きるので、嫁も僕も寝不足気味ですが、可愛くて仕方ないので頑張れます。(笑) 職業柄、子供の体の使い方なんかも見てしまうのですが、まだ首が座っていないにもかかわらず、一生懸命首を起こしているのを見るとどうやって体を使っているのか興味深く見ています。 さて、今日はリーチ動作を4つのステップに分けて考えてみましょう! 私たちは何気なく手を伸ばして何かを掴んだりしていますが、できない

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下肢前内側の痺れは腸腰筋が問題

リハ塾の松井です! 足が痺れてる…。 膝から下が痺れてる…。 お尻から痺れてる…。 こんな訴え聞くことありませんか? 若手の頃は足の痺れと聞くと、腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症、梨状筋症候群などをイメージし、ヘルニアや狭窄症はリハビリじゃどうにもならないし、梨状筋症候群なら梨状筋のストレッチだ!としか考えられませんでした。 しかし、下肢の痺れと言っても範囲は広く、それぞれ支配している神経も異なるため、末梢神経の走行とそれに関わる組織の理解さえできれば、上記のアセ

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上肢の痺れの原因は烏口腕筋

リハ塾の松井です! 手がじわーっと痺れる…。 ピリピリ痺れる…。 手が皮一枚被ってるみたい…。 こんな訴えを聞くことありませんか? 痺れと聞くと、難しそう…、よく分からない、と何となくマッサージするだけで終わっていませんか? 痺れと言っても原因は様々ですが、前腕外側の痺れは筋皮神経が原因となっている可能性があります。 神経の走行と痺れが起こる原因を理解しておけば、何となくマッサージせずにきっちり対応することができます。 前腕外側の痺れに対する考えを知りたい方はこのま

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