「やすらぎの刻 道」超厳選名シーン10選『やすらぎ』編!!

伝説となったドラマ「やすらぎの刻 道」。ナイツ塙さんも大絶賛でした!そして、塙さんに負けず劣らずハマったのが私。大学生です。。。今回はこのドラマの「やすらぎ」編の超個人的名シーンをプレイバックします!!「やすらぎの郷」編はこちら!!!

はてなでも同じ内容を投稿してます。

・高井秀次(藤竜也)が九重めぐみ(松原智恵子)と初恋していることに気づくシーン
「やすらぎの郷」編でも登場する方のキャラクター説明は省かせてください。。。九重めぐみさんってのは昔一つの局で猛プッシュされてた顔がとにかく良くて人気あった女優という設定ですね。で、秀さんが菊村栄さんに「人生で沢山モテてきたけど、自分がどうなってもいいと思える、つまり初めて恋をしたんだ」みたいなことを涙ながらに話すんですよね。モテ男が後期高齢者になってから人間らしさを獲得するという何ともいえない切なさがありました。

・高井秀次と九重めぐみのデートを邪魔するマスコミをやすらぎメンバーが特殊メイクで追い払うシーン
これいいシーン!やすらぎ住民空前の特殊メイクブームが巻き起こったという笑い話が伏線となってるんですけども、マスコミのストーカー気質なとこの風刺にもなってるんですよね。秀さんとめぐみさんのデートを週刊誌が写真撮ろうとしてるんです。で、やすらぎの郷メンバーは考えた。「特殊メイクで幽霊になって、マスコミを脅かせてやろう!」と。そして決行!大成功!!秀さんとめぐみさんのしっとりしたシーンと馬鹿馬鹿しい老女の幽霊芝居が良い対比になって、笑えるんだけどどこか感動するような感覚。凄く素敵でした。

・暴力団が豊臣軍団を追い払うシーン
これ説明するのややこしいんですけど、やすらぎメンバー10人?がテレビ番組に出演するんですよ。が、メインの「豊臣家康」は横暴でその弟子の豊臣軍団が非常に無礼なんですよ。そんなこんで皆んな怒っちゃって秀さんなんかはぶん殴ったりして帰っちゃう。このシーンもバラエティ番組批判でお盆にやったんで印象深いんですけど、私のその次の回が好きですね。豊臣軍団がやすらぎの郷に襲撃しようするんです。なんだが、白竜さんを始めとするヤクザが止めに入って未遂に終わるというシーン。「秀さんは神様なんだ」っていう任侠らしい感情深いとこがみえてカッコ良かったなぁ。にしても、デフォルメたけしさんじゃん。たけしさんはこれで怒らないとは思うが、たけし批判やれるのも倉本聰さんくらい。まぁいいと思いますよ。

・お嬢(浅丘ルリ子)マヤ(加賀まりこ)に竹芝柳介が孫だと告白するシーン
この竹芝柳介っていう謎の奴が2シーズンを彩ります。大河の準主役が大麻所持で夫婦共々捕まるというそりゃもう大事件が起こるんです。その後、沢尻エリカさんが捕まって似たような事態が現実に起こるんで倉本聰恐るべしなんだが、お嬢が15分のほぼ全部を使ってマヤに自分の隠し孫であることを涙ながらに語るんですよね。実は「やすらぎの郷」でお嬢、マヤは主要メンバーとして出演するんだが正直そこまで印象深いシーンはない。これをお二人は倉本聰さんに直接文句を言ったらしいですね。倉本さんも反省して汲み取って今作はこのお二人もいいシーンあります。倉本聰って人の話全く聞かないこともないんだなぁと。


・九条節子(八千草薫)が菊村栄に芸能を語るシーン
九条節子、通称「姫」は前作で亡くなってるんですけども、今作は幽霊というべきか妄想というべきかちょいちょい出てきます。それで「芸能って人の心を清めるためになるのよね」みたいなことを言って消えるんです。優しい言葉の中に重みがあるっていうか、それで放送時には八千草薫さんは亡くなってる訳で余計に心に染みてくる感じがしました。

・菊村栄一(梅宮辰夫)が菊村栄に天国を語るシーン
菊村栄一さんは菊村栄さんの父親でこれも幽霊か妄想かみたいな感じで主に総集編の回で冒頭に出てきます。梅宮さんも放送期間中に亡くなる訳ですが、最期に俳優として、遺作として遺してあげたかったのかなぁ。近年はバラエティのイメージが強かったですからね。で、「天国で『道』が視聴率二位。」と言い出す。「一位は『ポツンと一軒家』だ」という大ボケ。笑っちゃうし、倉本聰がポツンと一軒家がどえない人気なの知ってるのも笑けてくる。このドラマ、プレバト風俳句コーナーもありますから倉本聰、テレビ見てんねぇなぁ。梅宮辰夫さん、八千草薫さん、素晴らしかったです。ありがとうございました。

・中川玉子(いしだあゆみ)が孫の為に万引きしてしまうシーン
大空真弓さん演じる桂木夫人というコメディリリーフええとこのキャラがいて、そのバーターみたいな感じでいしだあゆみさんがいつも付いてるんです。最初見ながら「いしだあゆみがこんな小さい役やるかな」と思ってました。それが、番組後半になって一気に存在感増してくる!鳥肌モノでしたよ。竹芝柳介に関した特殊詐欺が起こって、親玉が宝田明さんだって話になったんです。(それも違って、本当は単にアホが宝田明の名前使っていた)解決のために昔の愛人だという玉子さんが動き出す。この宝田明さんのオーラが凄まじくて素晴らしいシーンだったんですけど、流れで隠し子に会いたいってことになったんです。その隠し子が吉岡秀隆さんなんですよね。ギリギリの生活してるんです。娘さんに靴も買ってあげられない。そこで玉子さんは桂木夫人とともに万引き癖があるんで、衝動的に靴を万引きして届けようするんですよね。私の文章力記憶力では伝わりづらいんですが、とにかく色々な伏線がここで回収されて非常に感動的になってるんです。で、いしだあゆみさんと吉岡秀隆さん、「北の国から」でも親子なんですか?私は観てないんですけど、「北の国から」ファンにはたまんないでしょ。一説によると「北の国から」は2002年に終わるんですけど、東日本大震災以降に復活する計画があったらしいですね。田中邦衛さんが実質引退状態なんで無理だったみたいですが。そのシナリオの一部を使用したとか。とにかくこの数話は石坂浩二さんほぼ出てこなくて、いしだあゆみ劇場。凄い密度でした。

・マロ(ミッキーカーチス)の生前葬シーン
マロさん大好きなんですけど、ニセ札を使って博打やる回とかすっごい面白かったんですけど、名シーンとしたらこれですよね。マロさんが膵臓癌を患ってそんなに先がないわけです。だから以前から希望してた生前葬をやってやろう!って運びに。ジュリー藤尾さんの歌も良かったんだが、やはり菊村栄さんの弔辞ですよね。「死の恐怖を笑いで隠そうとしてる。怯えて震えあがった方がカッコいいぜ」と述べるんですよね。この段階は死が近いのを知ってるのは本人と菊村先生と極数人だからこそオブラートにでも核心をつくような喋り方で伝えてるんです。オシャレなメッセージだなぁと思いました。

・マヤ(加賀まりこ)が菊村栄とお嬢に諭されて号泣するシーン
倉本聰反省シリーズ。放送終了1ヶ月切ってから彗星の如く登場してすぐ居なくなった謎の「ヨガトレーナーしんちゃん」。実はこのしんちゃんはマヤの恋人で、しんちゃんは別の女性と結婚してしまう!そして、マヤは自殺未遂。。。あまりにも唐突な物語。。。が、菊村先生とお嬢がマヤを見つけて「帰っておいで。自殺未遂は誰も知らないから。豪華客船で旅行してたことにしたらバレないから。」って。それでマヤ号泣。「なんでこんなに優しいの」って。非常にベタなんだが、ベタこそ最強。泣かせますね。ドラマはこれでいい気がします。

・菊村栄が墓前でシナリオを供えるラストシーン
10個目はこれにします!「道」の主人公は当初、八千草薫さんが演じるはずだったんだが、八千草さんが病気の為に風吹ジュンさんに変更。風吹ジュンさんは菊村先生の亡くなった奥さん役です。律子といいますが、律子の墓前にシナリオを供えるんです。「あなたのために書いたんだよ」というような感じで。恐らく最後に台本付け足したか変更したんだろう。予定通り八千草さんが演じていたらどういうラストになったか分からないが、結果的にこれで良かったように思えましたね。亡き奥さんのためにシナリオを書く。素敵じゃないですか。石坂さんと八千草さんとのシーンで「姫のつもりで書いていたが途中から律子になった」と言ってたので八千草さんもラストは知っていたはず。天国で納得されてると思いますよ。で、これ撮影したの3月下旬ぽいですから、コロナが早く蔓延してたら撮れなかったかもしれない。ギリギリセーフでラッキーでしたね。とにかく素敵なラストシーンでした!

はい!やすらぎ愛が止まらないんでね、3700字くらいになりました!これから「道」編もやりたいんで全部合わせるとこの企画で1万字超えそうですね。厳選に厳選を重ねて10個です。まだまだ言い足りないくらいです。今の時期自宅にいる時間が長いでしょうから、まずは「やすらぎの郷」DVDを見たり、「やすらぎの刻 道」はDVDはまだですけど、シナリオ本は出てるんで読んでみたいして頂きたいなと思います。あぁ、これ卒論に出来ねぇかなぁ。多分一生大好きです。

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