僕が60歳以上の人のライブに行きたい理由(ちょっとザ・クロマニヨンズと沢田研二の話)

アラサーと言っていいくらいの年にはなりました。そして、人に言ってない訳ではないんだが、言いづらい趣味がある。それは、Over60の人のライブに参加する!ということ。ここ2年で行ける時にはやってます。単純に僕が昔の曲の方が好きなこと多いからそうなりがちなんだけど、もっと悪く言えば、だっていつ居なくなるか分かんないじゃん!!
そりゃ、若い人らでも突然居なくなる可能性はあるけど、生きてさえいればいつか可能性があるわけで、逆にいえば、死んじゃったらどうしようもないから、高齢の方が優先度高くなってしまうのである。
もちろん、何事も日々進化するから今の若いミュージシャンも素晴らしいなと思う。ただ、フレーズにしろメロディにしろ有限ではあるから、流行とか価値観の変化で新しい音楽は作れるんだけども、前と被るわけにいかないっていうハンデは可哀想だなと感じる。
それこそ、流行とか価値観の変化で新しい音楽は素晴らしく聴こえるんだけども、当然2024年の音楽よりも2024年までの音楽の方が圧倒的に多いから、好きな曲もそれまでの曲の方が多いに決まってるだという話である。とりわけ僕は流行とかそんなに興味なくて、確かに昭和の倫理観の欠如した歌を聴いて笑っちゃうことはあるんだけどもそれを趣深く思えるタチなのである。
なんだか面倒な言い回しでつらつら書いてみたんだけども、僕がover60の人らを見ておきたいくだらない理由は他にもある。「美輪明宏と三島由紀夫は恋仲」って話が妙に好き。僕にとっちゃ三島由紀夫はもう歴史上の人物。それがまだ現役バリバリの人と恋仲だったというのはロマンを感じすぎる。それのミニミニ版をやりたい。僕が後世になって「あれ俺見たことあるぜ?」って言いたい。自慢したい。マイケルジャクソン見たことある人ってすげぇ自慢するでしょ?アレをやりたい。そんなくだらないことなのだ。


僕が見に行けた60歳以上の人一覧(敬称略)(順不同)

井上陽水、鈴木雅之、米米CLUB、ASKA、小田和正、布施明、さだまさし、松任谷由実、ザ・クロマニヨンズ、沢田研二

こんなところでしょうか?井上陽水さんにおいては現在ほぼ隠居状態にあるそうで、行けてよかったなぁと心から思いますよね。逆にいえば吉田拓郎行きたかったなぁ。
ライブといってもアーティストによって本当様々ですよね。たっぷり聴かせる人、トーク長い人、演出派手な人、、、長くやってる人ってのは、もちろん曲の良さとか歌の上手さとかもあるけど、それらはそこまで重視することじゃなくて、この人に着いていきたいと思わせる魅力がありますよね。老練の技ですよ。絶対的にいえるのは全員本当に最高だった!!

今月行ったのはクロマニヨンズとジュリーなので、それだけちょっと。

ヒロトさんは個人的には中高の先輩だから特別な感情も乗っちゃうんだけども、本当最高ですよね。ブルーハーツを絶対やらないのもカッコいい。クロマニヨンズから特に歌詞に意味がなくて演奏も難しいことやってないようにみえるけど、すげぇ高度なことやってますよね。ロックンロールってこういうことだよなって教えてくれる。平易な言葉だけでサラッとスゲェいいこと言えるのは達人の所業ですよ。
では、クロマニヨンズにおけるヒロトとマーシーそれぞれの代表曲からワンフレーズを。

生きる「いつかどこかわからないけど なにかを好きになるかもしれない その時まで空っぽでもいいよ」
エルビス(仮)「価値のわからない手から手へわたりホコリをかぶっている宝物」

で、ジュリーですよ。若い頃はイケメンで普通ならボケでしかないようなコスチュームや振り付けをキメて、年とったら見た目は太ってるオジサンなんだけど歌は異様に上手いままというね。俗っぽいカッコよさは求めないところ、生き様を含めて僕はこの人が結局一番カッコいいじゃないかと思ってますね。75歳のジュリー、最高にカッコよかったです。いつまでもお元気で。

まだまだ行きたい人がたくさん。時間もお金もあるわけじゃないから頑張るしかないんだけど、とりあえず待ってろ玉置浩二!
先人に学ぶことが沢山ありますよ。今はいい時代で、月数百円で何万曲をアクセスできるんだから。街で曲が流れないなら自分のイヤホンで流せばいい。そしたら世間がつくるブームを聴かなくてもいい。マイブームをつくって楽しくしたら良いんだからね。

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