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優先席付近で、混雑時には携帯電話の使用を控えてほしい理由

妊娠してから、これまでの当たり前の「普通に元気」というものがどれだけありがたいものかよくわかりました。

今じゃなにをしていてもすぐに息が切れるし、ちょっと歩けばお腹の靭帯が痛くなるし、すぐくらくらするし、気持ち悪くなります。

正直、妊娠するまで妊娠についての知識が全くなく、普段どおりに振る舞う友人・知人を見て、「お腹が大きい以外はこれまでと一緒なんだ!」と思っていた自分が恥ずかしいかぎり。きっとみんなも大変だけど平然を装っていただけのはず。

そんな私ですが、じっと立っているのが結構辛くて、すぐにあたまがくらくらしたり気分が悪くなったりしてきます。またつわりの時期が過ぎたとはいえ、まだ匂いに敏感です。なので混んでいる電車はとても苦手になりました。

自分だけだったらちょっと我慢すればいいのですが、お腹が張ると赤ちゃんがしんどいのではないかとか思うと、自分以外の人間を巻き込んでしまう…という罪悪感が生まれて、可能であればできるだけ座りたいと思ってしまいます。

そこで利用するようになったのがマタニティマークと優先席。

マタニティマークをつけていると結構多くの方が席を譲ってくださいます。そんなときは「神!」と心の中で感謝の念を叫びながら、静かに「ありがとうございます。」と言って着席します。

皆さん、マタニティマークに気づいてくれたら親切なのです。でも気づいてもらえるかどうかは運次第。

というのもスマホをいじっているとスマホ以外視野に入らないんですよね。妊婦だけでなく、お年寄り、お身体の不自由な人にも気づかないと思います。

これまで優先席の「混雑時には携帯電話の電源をお切りください」の表記はペースメーカーを利用されている方への配慮だけかと思っていたのですが(もしかしたらそうかもしれないですが)、携帯電話から目を離してくれないと他にどんな人が優先席を待っているかを見てもらえないんですよね…。で、妊婦になって優先席に向うようになってわかったのは、優先席付近は結構待っているんです。お年寄り、お身体の不自由な方、小さい子連れ(←小さい子連れって二人共元気じゃん、って思うかもしれないですが、子どもって小さく見えて結構重いから抱っこして立ちっぱはキツいのです)。

確かに、もしかしたらスマホに夢中な方も外見からはわからなくても、実は不調とかめちゃくちゃ疲れているということもあると思うのです。もちろんそういう人は優先席を使うべきですし、混雑していないときはスマホを使って好きなように時間を過ごせばいいと思うのです。

でも、もし元気で体力のある方が優先席に座っていて、「必要であればいつでも席を譲りますよ」と思いつつも、スマホに釘付けになっているが故に、周りに気づかないのであれば、是非時々顔を上げて周りを確認していただきたい!

と不正出血と戦いながら病院に向かう最中に強く思ったのでした。

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